【世日クラブオンライン講演会】
退職党員増で財政難に
安東幹氏講演 共産党の先細り指摘
(講演する安東氏)
世界日報の読者でつくる世日クラブ(近藤讓良会長)の定期講演会が19日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、著述家で元共産党員の安東幹氏が「組織破綻が始まった日本共産党」と題して講演した。安東氏は「退職党員が増加してカンパが激減している。専従者の給与が遅配から欠配へとなって生活保障が困難となり、体制維持ができなくなっている」と指摘した。
安東氏によると、日本全国の共産党組織で専従者が減っており、民商や民医連加盟の事務員などと兼任する地区委員長や財政部長が増えると、都道府県委員会主催の部長会議に時間の調整をつけられず、責任者が出席できないケースが増えると説明し、「党中央の指導や方針が正確に伝わらないことが起きている。党にとって由々しき事態であり、組織崩壊の始まりだ」と強調した。
講演に先立ち、世日クラブの近藤会長は「自治体の庁舎内における赤旗のパワハラ購読勧誘の問題や関連団体における不正経理疑惑が持ち上がり、日本共産党に激震が走っている。結党100年を超え、ほころびが見え始めた」とメッセージを寄せた。
(世界日報8月20日付1面より転載)