日テレ「世界の果てまでイッテQ」の下劣 | 世日クラブじょーほー局

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 日テレ2月18日放送の「世界の果てまでイッテQ」は、視聴率至上主義が暴走を招く典型だったろう。看板タレントのイモトが南極の最高峰の登山に挑むという内容だったが、その過程で、登山のアドバイザーの男性がイモトのリクエストに応えるかたちでパンツ(ボクサータイプ)一丁にさせられ、局部をドアップ。そして、中身がどんくらいの大きさかなどとして、パンツの上から中身を動かしてそのもっこりしたかたちやサイズが、さも手にとるようにわかるように映していた。

 

 当方は見るとはなしにだったが、一緒に見ていた子供らはゲラゲラ笑っていた。同局としてはこれが狙いだったろう。しかしいやしくも公共の電波を使って、しかも一家団欒のゴールデン枠で流す映像か。当方は怒りと吐き気を覚えたが、これは紛う方なきセクハラだろう。これを実際に人に向けてやったら逮捕を免れまい。公然わいせつに当たるはずだ。ではテレビ映像ならいいのか。バラエティだったらいいのか。否、イモトがやるからお笑いとして受け流すべきなのか。では女にもやらせるか。幼児だったらどうか。それはダメだけどおっさんなら可か。ふざけんな完全な差別だろ!! 

 

 日ごろはニュースやワイドショーなどで、痴漢やセクハラ事件などが持ち上がれば、待ってましたと全き善人ヅラ全開にして、これでもか犯人を非難してみせるくせに、いざ自分が手を染める段には、外から指図はご無用とやる。神のごとき高みから、権力を笠に着てすごんで見せる同局の姿勢に人権も倫理道徳も美醜の分別も鴻毛のごとく吹き飛ばされてしまっているといえる。

 

 日テレの背後には1000万読者を豪語する読売新聞が控えるが、親会社が紳士然としたところで、外ではチンピラに暴れまくらせるのに似ている。同紙も恥というものを知らぬらしい。

 

 日テレは昨年末、ダウンタウンの「絶対に笑ってはいけない」で浜田雅功がエディ・マーフィーをまねて顔面を黒塗りして問題となったが、それと意図せぬ黒塗りが問題というより、愚劣極まる電波浪費の番組内容にこそ矛先が向けられるべきだ。

 

 日テレも読売もイスラム国や北朝鮮の金正恩の独裁や人権蹂躙を非難するはずだ。だが、先のイッテQなどはっきり言ってイスラム国も金正恩も眉をひそめるよ。視聴率に目が眩んでそれほどの酷さだということをわかろうともしないのだ。そしていきおい自分も独裁と化している。

 

 もう一度言う、先の映像を子供に見せれば児童虐待だ。当方はすでに日テレの視聴者相談室に連絡済みだが、電話口に出た担当女性の木で鼻をくくった対応に、これは止められないなと実感した。だったら見なきゃいいじゃないと言わんばかりの態度である。

 

 とまれ、一番の問題はこの醜悪愚劣な映像を子供とともにゲラゲラ笑って見ているオトナの姿勢なのだ。