救急搬送された私はその後落ち着き、すぐにでも帰れそうな状態だった。
貧血かなんかだろう鷹をくくり、迎えにきた旦那からも なんだか元気そうだね と。
上司から、念のためその週は休むようにと言われたこともあり、そのまま2、3日休むことにした。
しかし結果としてその後何度も何度も失神発作が起きた。
何度目かの失神の時。一番始めに救急搬送された病院に再度搬送された。
そしてそこで運良く、元々循環器に詳しい医師に出会えたようだった。
下された診断は、QT延長症候群
昔々その昔、私は学校でもよく体調を崩していた。いつもどうせ貧血だろうと、気にも止めていなかったが。それもすべてこの病気のせいだったのだろう。
心臓の再分極が遅延していることで、心臓が痙攣し、最悪の場合はそのまま死んでしまうという致死性の高い不整脈を起こす病気だった。
ちょうど心電図の記録を24H撮っていた時に再発作を起こし、重篤な状態であることが判明した私は、緊急入院し、植え込み型の除細動器を体内に装着する手術を受けた。
数ヵ月後、私の遺伝子検査の結果、遺伝子異常が認められた。先天性QT延長症候群。別名家族性突然死症候群。
この時、娘の心拍が遅かった理由がこれなんだと、何となく感じた。
そのまた数ヵ月後、娘にも同じ遺伝子異常が特定されたと報告を受けた時、私は泣き崩れ、それでも何となく覚悟ができていたのだった。
やっぱり私の直感は当たっていたんだ。
本当にごめんね。厄介なものを譲り渡してしまった。