部屋の中は何人もの赤ちゃんの元気な心音で満たされていた。妊婦同士はカーテンで仕切られた中で、それぞれのリクライニングシートに身を委ね、愛しい鼓動に耳を澄ませていた。
私はいつも、このNSTが嫌いだった。何故か私だけ他の人より異様に、長い。
不安に心がざわざわする。
何度目だったかの検診でとうとう指摘を受けた。
赤ちゃんの心拍がかなり静かだった。弱すぎた。
通常150、160と脈打つはずの赤ちゃんの心音が、我が子だけ110前後だったのだ。
その日から管理入院となり、その三日後には無事に元気な赤ちゃんを産むことができた。
産まれた子は2200gととても小さかったが、くっきり二重で可愛らしく、指摘されていた心拍についても特になにも言われることなく退院した。
ただ、私の心に、この心拍の弱かったという事実が何故か漠然とした大きな大きな不安として残っていた。
私の直感だったのだろう。
この子は心臓に何かある気がする。。。