8割以上は30代~50代までの離婚相談なのですが、70代の離婚相談は月に5件、80代は3件程度あります。

 

70~80代の離婚相談者の場合の多くが、40年前の浮気や不貞、これまで何年も喧嘩を繰り返し我慢してきた積年の想いを抱いて相談に訪れます。

 

他8割の方々と同様に全く問題が解決されずに時間だけ流れてしまった点が共通点です。

 

【高齢者離婚にある問題要素】

1.性格の不一致を解決せずに、その場限りの和解をしてきた。(その時だけ謝る、このようにする等のきっかけの対処のみ)

2.不貞や浮気などの異性問題を許すまたは悔しさや不信感を抱きながら時間を経過させてしまった。(根本解決しなかった)

3.子育てや家事などの夫婦協力で成せることに不満を抱きながらも子育てを終えてしまった。(振り返ればただの同居人)
4.口論にならなければいい、離婚さえしなければ円満でなくとも構わないと考えていた。
5.離婚したかったが経済的に困窮するので我慢して暮らしてきた。

上記の理由を述べた上で、全ての人が言うのは”この人と同じ墓に入りたくない” ”せめて人生を終えるときぐらい自由になりたい” ”後悔したまま死にたくない” といいます。

 

そして更に、もっと早く気付けばよかった。人生の時間を無駄にした。と嘆く方が多いです。

 

問題を放置して高齢になると、避けられない現実と無念を抱いて人生を終えることへの恐怖心を抱くのです。

 

もしも、40年前に気付いていたら40年もこんな思いをして生きなくて済んだ。相談を受けていると、この言葉は本当に重いと常々感じます。そして、この現実に気付かぬまま、問題を放置することを選ぶ方々が可愛そうだと感じながら見送ることもあります。