バスが早めにやって来ました。スタジオで合流するお客さん3名も、8時半少し前に来て、バスに乗り込み、仙台駅東口に向けて出発しました。東口には、お客さんが待っていました。仙台で乗車する方を乗せて、今度は、名取駅に向けて出発です。4号線のバイパスを経由して、9時20分、予定通りに名取駅東口に到着、大体のメンバーが揃いました。
もう1名は、大河原で待ち合わせしていました。名取駅を出発してから、「うたごえバスツアー」がスタートしました。何曲か歌って、やっと大河原で1名を拾ってから、今日の最初の見学地を訪ねました。
最初の見学地、白石川沿いの「小野訓導殉職の地」を、説明をしながら見学してから、次に宮小学校の中にある「小野訓導遺徳顕彰館」を見学しました。たくさんの資料をゆっくり見て回りました。きちんと資料館の中が整理されて、陳列されてあります。教頭先生が用意していてくれた貴重な4種類の楽譜を頂き、即「校歌」の練習をしました。何回か歌って覚えました。最後に皆で小野訓導への献唱をしました。私の作品を1曲、それに「校歌」を歌いました。「歌声サークル」の方が参加してくれたので、歌は見事に仕上がった感じがしました。短い時間で良く覚えてくれました。その場で「歌声サークル」のメンバーにお願いして、ナレーションも入れた献唱をすることができました。やはり日頃歌っているメンバーがいるということは、凄いことだと感じました。
教頭先生が、快く対応してくれたのが印象的でした。楽譜を何と4種類、人数分印刷して、準備して用意しておいてくれたのです。手を振って、最後まで見送ってくれました。
顕彰館の見学を終えて、今度は遠刈田温泉の中心部にある「源兵衛旅館」に到着しました。ここが今日の昼食兼温泉入浴の会場です。まず大広間で昼食です。大きな畳敷きの和室で昼食を頂きました。豪華なお弁当の他に、茶碗蒸しや白石温麺が付いて、さらにデザートのフルーツも付いていました。今日は、本当に豪華な食事になったと思いました。お客さんの中にも、豪華な昼食に驚き、「○○ツアーより豪華な食事だ」と話してくれました。
とても美味しい昼食に、みんな満足していました。
昼食の後は、温泉入浴です。思い思いに温泉入浴をしました。お湯は余り熱くもなく、とても気持ちいいものでした。露天風呂は、少し熱めでしたが、これまた気持ち良く、さっぱりしていました。温泉に入浴して、気持ち良くなり、大広間に戻って、残っていた方と何曲かを歌いました。今日これから行く村田の蔵の街での演奏の練習をしました。キーを設定しましたが、原曲より下げて演奏した方が、皆が良く声が出ると話していました。
歌の練習を終えて、13時20分に旅館を出発しました。旅館の人たちが、玄関の外まで出て見送ってくれました。とても感じが良く、印象がよい素晴らしい旅館だと思いました。思えばこの旅館は、遠刈田温泉では、歴史ある有名な旅館だといいます。今は建物が平屋作りになり、贅沢な間取りの感じになりましたが、昔は豪華な旅館だったようです。現在は、シンプルな和風の平屋建てになり、多くの方々を受け入れる旅館になったようでした。素敵な温泉やお料理に満足して旅館を後にしました。
今度は20分程で青根温泉の古賀政男の「影を慕いて」の歌碑のある場所まで行きました。鬱蒼と茂った蔵王のブナ林の中に、古賀政男の「影を慕いて」の歌碑はひっそりと佇んでいました。歌碑の前に立つと、音楽が鳴るのですが、今日はどうしたわけか鳴らなかったのです。先日の下見の時は、音楽が流れ、情緒を醸し出していたので、今回は、残念な思いをしました。
歌碑の場所を一通り見学してから、青根温泉に下り、今度は、「青根洋館」に立ち寄りました。ここは木造の洋館で、古賀政男の記念館になっていましたが、2階には、様々な資料が展示されていました。皆で話したり、歌ったりしながら、楽しく見学しました。
「青根洋館」前で記念撮影をしてから、遠刈田温泉まで戻り、村田町の「道の駅」まで行きました。村田の「道の駅」には、野菜を始め、何でも食材が売られていました。お土産ショップというより、日常の食材の買い出しのような感じになりましたが、皆さんは様々な買い物をしていました。
暑かったので、お客さんがソフトクリームをご馳走してくれましたが、とても美味しく感じられました。「道の駅」でのショッピングを終えてから、今度は、最後の立ち寄り場所の村田の「蔵の街」まで行きました。村田には、たくさんの土蔵建築が、通りに並んでいました。
「影を慕いて」の創作の対象になった大友幸七氏の生家「山正記念館」は、現在修復工事中でしたが、向かいの「金正」の旦那さんが、掛け合ってくれ、中に入れてくれました。
「影を慕いて」が創作されたとされる、「山正記念館」の離れの前で、「影を慕いて」の合唱をしました。ここは古賀政男の無二の親友、大沼幸七が住んでいた所ですが、現在未修復の状態で、朽ち果てた感じになっていました。震災で、「蔵の街」は、大きな被害を受けていました。やっとその修復が始まったという感じでした。街全体の修復が完了するまでには、どれだけの時間がかかることでしょう。
今日は、その創作のゆかりの場所で、歌うことが出来て、本当に良かったと思いました。合唱の後は、向かいの「金正」のお店の中に入り、2階の「昭和の部屋」を皆で見学しました。2階に上がったら、昭和の足踏みオルガンがあったので、また皆で合唱をしました。お店の旦那さんや女主人の方も、丁寧な対応をしてくれ、本当に有難いと思いました。
時間が来て、再びバスに乗り、国道4号線を目指しました。全ての見学を終えたら、既に16時頃になっていました。
16時半過ぎに名取着の予定でしたが、若干遅れて到着することができました。大河原で一人降り、名取の学習センター前で4人が、そして名取駅で乗った方々が降りていきました。道中は、ずっと私がレクチャーをしたり、歌い通していました。最後に「今日の日はさようなら」を歌い、「文芸講座」のバスツアーを終了しました。
仙台までは、若干渋滞に入ってしまったのですが、回り道をしたのが正解でした。
約20分程遅れましたが、無事仙台駅東口に到着することができました。仙台駅で乗った方々を降ろし、スタジオでは、最後のお客さんを降ろして、今日の「文芸講座」は終了しました。
事故もなく無事に行って来ることができて本当に良かったと思いました。最後の方々も思い思いに帰って行きました。
今日、触れ合った全ての人々に感謝の言葉を伝えながら、終わることができたのも良かったです。一人ひとりも、皆それぞれに楽しかったと話してくれました。
最後は、バス代金の精算をしてから、添乗員をしてくれたイントラと反省会を済ませました。疲れましたが無事終了してホッとした感じがしました。
大きな山場であった「文芸講座」のバスツアーが無事終了して、本当に心が休まりました。
今月の最後の取り組みは、30日の「うたごえバスツアー」です。疲れないように体調を管理しながら、もう一息を頑張っていきたいと思いました。