

今日は朝に日記を更新し、朝食を済ませて、
9時過ぎにスタジオに行きました。今日は10時からのレッスンの準備をしました。10時少し前にレッスン生がやってきました。名取からのアコーディオンのレッスン生です。名取の「教室」にも参加していますが、2週間に1回レッスンに通って来るようになりました。入門クラスの方ですが、今日は新しい楽曲に挑戦して、その「練習法」までを指導しました。必ず上達する「練習法」です。楽譜読みと「技」の練習との相関関係を話しました。結論は「技」の練習の前に、楽譜の読み取りによって、メロディーと「階名読み」を頭に入れることが先だということです。
基本のスケールの練習もしました。アコーディオンのベルトを新しくしたいと言うので、ネットオークションを見たら適当な品物があったので、話して即落札しました。ネット購入も手伝ってあげることにしました。ネットオークションでは、正価の三分の一で購入できました。その後、9月分も予約をして帰って行きました。
11時を過ぎて、次のレッスン生がやってきました。この方は仙北から通って来る方でした。入門クラスの方で、スケールの練習の後、初歩の課題曲はクリヤーしました。大分上手になってきた感じがしました。今日は、レッスン生が希望した、新しい楽曲に挑戦することにしました。楽曲は結構グッとハードルが高くなる曲なのですが、右手のフィンガーリングがいいので、大丈夫だと話しました。1時間のレッスンが終了しました。
昼になったのでレッスン生が持参したおにぎりと、私が持参したお好み焼きで一緒に昼食を頂きました。おにぎりをご馳走になり、お好み焼きも半分ずつ頂きました。
昼食の後、カラオケを歌いたいというので、カラオケを練習しました。この方は歌唱も素晴らしい方でした。時間がないので数回歌って、若干指導して修正しました。これからもヴォーカルにも取り組んで欲しい方でした。
様々な談笑もしました。山歩きが好きなようで、山の話もしました。アコーディオンのレッスン料の他にヴォーカルのレッスン料も半分だけ支払ってくれました。カラオケのレッスンを終えて、次回を予約して、13時半頃に帰りました。
14時からは、別のヴォーカルのレッスン生がやってきました。様々なステージにも出ている上級クラスの方です。今日は、先日学習したが楽曲が、まだ不安な所があるというので、再度楽譜でチェックしながら仕上げました。伸びのある声で、難しい曲を仕上げました。今日のレッスン曲は、新たにジャズの楽曲を持参しました。美空ひばりが歌っていたジャズの楽曲で、聞くのも見るのも初めての曲でした。超難しい楽曲でしたが、何とか音取りをすることができました。美空ひばりは、キーが物凄く低いのです。楽譜より8個もキーが低いので、楽譜を見ながら8個下のキーでピアノを弾きました。デジタルピアノのトランスポーズ(移調)機能は、上下に7個まででしたので、この機能は使えなかったので、楽譜を見ながら8個下のキーで移調して演奏しました。
そこまでなら何でもないことなのですが、この楽曲は、途中から4個上の短調に移調する曲でした。物凄く複雑だったのですが、よく考えながら、何とかトランスポーズ機能を使わずに、「瞬間移調」で演奏することができました。これは超難しい技でした。
ピアノで音を取ったものを、レッスン生は、全てテープに録音していきました。カラオケにも全くメロディーがなく、物凄く歌う難いジャズの曲でした。
具体的には、楽譜はE♭の曲でしたが、途中から4個上の短調Gmに転調する楽曲でした。この様な転調はあまりない音楽様式だと思いました。斬新なジャズの中には、あるのだと思いました。この楽曲を、デジタルピアノのトランスポーズ機能を使わずに、8個下のG,調のキーで演奏し、途中の転調から4個上の短調のキー、Bmで演奏するのです。
それを原譜のE♭の楽譜を見ながら演奏するのですから、超難解な課題でしたが、私の楽譜読みのノウハウを駆使しながら、演奏することができました。
カラオケのキーは、さらに、ひばりより1個上になっていました。超難しい課題で、今までで一番難解な曲のように感じました。ジャズの曲なので、伴奏コードも超難解でしたが、何とかレッスンを終了することができました。とても勉強になった楽曲でした。
これで自分の楽譜読みのノウハウが、いかに凄いか、どんな楽曲でも読みながら、さらに同時に移調しながら演奏することができることが分かりました。
この楽譜読みのノウハウを身につければ、どんな楽曲でも、少しの練習だけで演奏することができるようになることが分かりました。音楽の「理論性」を身につけることが、いかに重要であるか、このことも改めて知ることができました。
1時間を超えるレッスンを終了して、次回を予約して、レッスン生は帰って行きました。
こんな楽曲に挑戦できるのも、このレッスン生だからだと思いました。度々ステージ演奏の機会があると話していました。先月も2回ほど、大きなステージに立ったという話をしていました。熱心なレッスン生で、レッスン風景を全て録音していく方でした。毎回録音したテープで、しっかり復習している方で、素晴らしい学習態度の方でした。
レッスンが終わって、しばらくして16時ころに最後のレッスン生がやってきました。この方はセミプロの方で、よくステージに立つ方です。今回も今度のステージで歌う楽曲のチェックをしにきました。またステージでの音源の「制作」も含めて来ました。何回か歌いましたが、キーを1個下げて歌う方がいいと話して、キーを下げた「音源」を作ってあげました。演奏曲は、いくつかのヴァージョンがあるのですが、一番いいヴァージョンのアドバイスをしました。「音源」が出来て、何回か歌い、レッスンもしました。
楽譜をチェックして、幾つか修正してあげました。耳覚えの部分があったからです。でもなかなか耳覚えは、修正できないと感じましたが、きちんと指摘だけはしてあげました。
レッスンが終わる頃、音楽講師仲間から連絡が入りました。近くまで来ているので寄ってみることになりました。レッスンが終わると同時にやってきました。
入れ替わりにレッスン生は、帰って行きました。レッスン生は9月のステージのチケットを私に渡していきました。ゲスト出演なのですが、聴いて欲しいようでした。
音楽講師仲間は、用事はなかったようですが、他の用事を済ませたので寄ったと話していました。しばらく談笑してから帰って行きました。
今日は、午前からレッスン続きでした。やっと終わってホッとしました。今日はいいつもの風呂が休館日なので、多賀城のスパ銭に行くことにしました。久しぶりのスパ銭に行き、気持ちよく入って帰りました。
今日も残暑が厳しい一日でしたが、スタジオの中で過ごしたので、暑さは感じませんでした。レッスンが続き疲れました。超難しい楽曲もありましたが、何とかクリヤーしました。今日、明らかになったことは、楽譜読みの能力がいかに大切であるかです。
楽譜読みのノウハウが、日本の音楽学習者の一番のウィークポイントではないかとも感じました。このノウハウを学べば、どんな楽曲でも制覇できることが分かりました。
でもこの楽譜読みのノウハウが、余りに難解だという理由で、あるいは今までの学んできたやり方と違うという理由で、皆さん敬遠してしますうのが実情なのです。音楽学習が外国のように生活の中に一体化できない原因も感じました。楽譜読みのノウハウは、音楽の生活化と一体のものであることも実感しました。
「魔法」はアコーディオンだけではありません。この楽譜読みのノウハウも、ある意味では「魔法」だと思いました。私が、学校で生徒たちを指導していた時に、他の同僚から私の音楽指導を「魔法」だと言われ、「子供たちにその指導で、魔法をかけてください」とよく言われていましたが、音楽の一つ一つのノウハウは、周りから見れば「魔法」に見えるのかも知れません。
楽譜読みのノウハウも、そのことによって出来る「瞬間移調」の技や、全ての楽譜に関するノウハウも、恐らく知らない方から見れば、「魔法」に見えるのかも知れません。音楽のその「魔法」のような不思議な素晴らしさを、一人でも多くの人々に伝授して行きたいものだと改めて思いました。