

土曜日はオープンカレッジの教室があります。朝の課題をこなして、朝食を済ませて、出発しました。
9時過ぎに会場に到着、「アコーディオン教室」のレッスン生が集まってきました。
今日は「入門クラス」が3名、「初中級クラス」が5名でした。「入門クラス」は依然としてスケールの練習が主でした。右手と左手と蛇腹の操作を同時に行う練習です。この部分が最初のハードルになりますが、なかなか全てを独立させて動かすことが難しいようです。スケールの練習を通して、そのことを指導しました。少しずつ出来るようになってきていますが、先を急がず、引き続き練習を積み上げて行くことにしました。
「初中級クラス」の練習は、へ長調のスケールと、へ長調の課題曲です。震災復興ソング「花は咲く」に取り組んでいます。右手のフィンガーリングの難しい曲で、「指替え」、「指マタギ」が必要なことを話しました。自分が一番スムーズに動かせるフィンガーリングを考えることがポイントです。同時に左手の刻みをしながらですから、結構難易度が高いかも知れません。
さらに最後には、左手の伴奏パターンを進めて、「アルペジオ」や「交互ベース」の方法を指導しました。あくまでもスケールを使っての指導です。一般化をして指導することが大切だからです。スケールで「アルペジオ」や「交互ベース」を使えるようになれば、楽曲はすぐ出来るようになるからです。その練習方法も指導しました。「アルペジオ」や「交互ベース」の練習に入れる方は、自分で進んで練習するように話しました。次回からのスケール練習もこのパターンを使うことを話しました。
へ長調のスケールや、へ長調の楽曲に抵抗ある方がいました。どんな曲もハ長調で、しかも楽譜を使わないで弾く方です。音楽の流れと、階名は分かるのですが、全てハ長調だけで弾いてしますのです。その聴き取った階名を、へ長調の音階構造を理解して弾ければ、何の問題もないのですが、そこがネックになっているようです。
「移動ド」で読んだ場合、階名での鍵盤の位置が変わることが分かっていないようです。音名の「ハニホヘトイロ」は、どんな場合で読み方と位置が変わらないのに、階名の「ドレミファソラシ」は、その調によって読み方と位置が変わるということがつかめていないからでしょうか。音感では階名でわかるのに、それを全てハ長調だけで弾いてしまうのです。それぞれの調の音階構造を理解して、「ド」の位置が変わることがわかれば、演奏できるのに、もう一歩の所まできているのにと思いました。
その方は、へ長調の音階構造がわからないのか、「移動ド」の意味がわからないのか、つかんだ階名を、へ長調で弾くことができないようでした。それで今日のへ長調の楽曲の学習には参加しないで、見学をしていました。
グループ学習で、人数も多いので、個人レッスンはできなかったので、グループの練習だけを流して終了しましさたが、終わってから、レッスンに参加しなかった方に付いて、残った方で話し合いました。
様々な意見が出ました。愉しみに来ているのだから、自分のやりたいようにさせて指導しなくてもいいのではという意見、「初中級クラス」は無理なので、「入門クラス」で勉強すべきではという意見、様々な意見が出ました。
結論としては、次回からは、グループレッスンの課題やレベルを落としても、その方が参加できる内容で進めることにしました。もっと先を学びたい方もいたようですが、仕方のないことだと思いました。そんな問題も感じられたレッスンでした。
すでにグループレッスンの限界が出てきているような気がしました。レッスンは、へ長調へと進めなければならないし、学びたい方がいるのに、自分のこれまでのやり方の殻を打ち破れない方、今までのやり方でしか取り組めない方との矛盾だと思いました。
どっちにしろ、レッスンが進まなくても、全員が納得して進む方法を考えることにしました。結論的には、学習の進度はなくても、楽しく皆が関われるレッスンです。レベルを落としても、楽しいレッスンをすることかも知れません。難しければ、へ長調の楽曲に入らなくてもいいということです。そうすれば、果たして学習を進めたいと思っている方はどうなるかですが、今のところは、それがカルチャーのグループレッスンの限界なのかも知れないと思いました。
レッスン後の話し合いの後、家に帰り、昼食を済ませてから、スタジオに戻りました。
15時からはピアノの個人レッスンです。6月から毎週通って来る方で、もう3曲目を履習しました。毎回全曲おさらいをしています。今日は4曲目に入りましたが、大体合格になりました。これまでの楽曲も演奏し、更に難しい課題「新しい和音、コード」を出しました。毎週楽曲が新しくなる程ペースが早いので、余りに根を詰めているような気がしました。本人も必死なのですが、流石に厳しいと話していました。何もそんなに急激にしなくてもいいと話しました。今回は新しい曲に入らなくてもいいのではないかと話しましたが、結局本人は頑張るといって、新しい楽曲5曲目を設定し、楽譜を渡しました。余りに根を詰めて練習してくるので、壁にぶつかった時に折れないかが心配です。必ず壁にぶつかるからです。それよりも気長く細く続けた方がいいのですが、本人はがむしゃらに頑張るタイプのようです。結果は、物凄く上達してきましたが、それが返って心配にも思われました。
毎回頑張るレッスン生は、この調子でいけば、いつかは壁にぶつかり折れてしまうのではないかと思いました。でもレッスン料も、今日は、2ケ月も先の10月の最初の分まで前納していったのです。毎週休みなく通って来るのには、何か理由があると思うのですが、本当にがむしゃらに頑張る方でした。レッスンの後も、様々な食べ物や飲み物を持参し、ご馳走してくれました。結局18時まで談笑して帰って行きました。毎回レッスン後に談笑するので、結構長い時間になりますが、今日は結局レッスンを含めて3時間の滞在となりました。
何事もがむしゃらに頑張り、スタジオに対しても支援してくれるのは有難いのですが、これからのレッスンのあり方も考えていく必要があると思いました。
18時を過ぎて、私はスイミングの風呂に行きました。今日は朝からレッスン漬けだったので、疲れた感じがしました。風呂に入りサウナに入り、ゆっくりしてきました。
明日は「カラオケ交流会」ですが、全く準備ができなかったので、日曜の午前を掛けて準備することにしました。
「カラオケ交流会」も月1回休みなく続けていますが、全て一人で実践するのは大変だと思うようになりました。土曜日に準備ができないのは厳しいと思いました。
これからは「カラオケ交流会」のあり方も考えていく必要があると思いました。
「カラオケ交流会」は、採算を度外視した「レッスン生の歌の交流の場」というスタンスなのです。あくまでもスタジオの余力の中でのサービスなのですから、今後は2ヶ月に1回とか、もっと期間を空けて開催でもいいのかなと考えるようになりました。
余りに毎日のスケジュールが忙しくなるからです。少し参加者の意見を聴きながら、今後の方針を考える必要があると思いました。
自分の1週間のスケジュールが余りに立て込んできたので、少しは休む日を設定する必要が出てきたからです。毎月のイベントも結構大変だし、さらに「歌声バスツアー」や「文学講座の歌声ツアー」の実践によって、忙しさが倍増したこと、さらにレッスン生が増えてきて、スケジュールが過密になってきたことなどによるものです。
あくまでも余裕を持ちながらの音楽活動にしていく必要があると思いました。
がむしゃらに動くのではなく、健康に気をつけながら「細く、長く」の気持ちで進めていく必要があると思いました。