

熟睡して夜中に目が覚めたが、その後眠れなくなってしまったので、仕方なく早めに起きて日記を更新し、朝食の準備に取り掛かりました。1時間以上早い動き出しですが、ビデオのダビング作業をしたりして時間を調整しました。朝食を作り、昼食の弁当を準備しました。今日は食べに出る時間はないので、イントラと二人を作りました。おにぎりの他にお好み焼きと肉野菜炒めを作り持参しました。
準備をしていたら朝に、ヴォイトレのレッスン生で、今日の衣装の浴衣の着付けをしてくれる方から連絡があり、「考えてみたら9月なので、浴衣ではおかしい、一重の着物を持参してください」と電話があったので、急いで着物を探して、持参することにしました。
昔、着物が趣味だったので、四季折々に着る着物を作っていました。一重の着物も見つかり、何種類かの角帯を持参して、着付けの方に選んでもらうことにしました。
私は、今日は暑くなるので、浴衣の方がいいのにと思いましたが、全てを用意して車に積み込み、9時20分頃に出発しました。
10時前に到着したら、既に事務局の方が、会場の椅子を並べてくれていました。10時丁度にイントラが到着したので、機材をトラックから降ろし、そのまま仕込みに入りました。音響機材を始め、全ての準備物をセットしていきます。急いで流れるように大体45分かけて仕込みが終了しました。リハーサルは10時45分からと決めていました。汗だくになりながら時間通りにリハを開始しました。音響の調子も声の調子もいいようです。大体の曲は1コーラス程度でやめました。最後の新曲だけは、フルコーラスで歌って終了しました。約1時間のリハーサルが終了、11時45分からは早めの昼食を、会場内で持参した弁当を、イントラと一緒に食べました。イントラの動きも無駄なく、集中しててきぱきと準備してくれ、時間通りに運んでいきました。
昼食の後、12時過ぎには、着付けのレッスン生も到着し、2階の控室での着付けの準備をしました。開演は13時なので、12時40分を過ぎたら2階に上がり、着物に着替えます。開演までは下りて来られないのです。開演と同時に出て行く算段になっているからです。着物はやはり浴衣ではなくて、一重がいいということになりました。やはり9月なので浴衣では合わないというのです。中は黒猫1着のみ、一重の着物に、白地に模様の入った明るい角帯を使うことにして着付けをしました。流石着付けの先生だけあって、着物がきちっと格好良く整っていくのです。角帯の締め方も素晴らしいと思いました。後ろ側で格好いい、帯の結びが反り上がるような結び方をしてくれました。着物は、私の体に合わせて仕立てたもので、薄いモスグリーンの紬の着物でした。帯は白地なので、かなり華やかな感じになりました。
仕上がって会場の扉の裏で待機、司会者の紹介で一気に出て行きました。会場では、着物姿など予想していないものだから、皆あっけにとられた歓声が上がったようでした。
コンサートがスタートしました。1曲目から歌っていきます。1コーラスが終了とともに拍手が帰って来るようになりました。緊張しても上がることはなかったので、大丈夫でした。声も自分でも調子がいいなと思える位、出た感じがしました。高音のビブラートも意外に楽に出来たように思いました。
全てフルコーラスで歌っていきますが、長い感じではなく、あっという間に済んでしまう感じでした。前半の4曲を終了し、小休止です。5分の休憩の中で、洋装に着替えます。2階に上がり、着つけの方に帯を解いてもらい、洋装に着替えました。紺の夏ズボンに絹の模様シャツです。これも2着準備しましたが、着付けの方が派手な方を選んでくれました。洋装に着替えて、即コンサートが続行します。5曲目からは、うたごえサークルの方にも出てもらいバックで歌ってもらうことにしました。5曲目以降は、サークルの練習で取り上げ歌って来たからです。
バックで歌ってもらうことで、さらに安心して十分に歌うことができました。バックは生声ですが、私はマイクソロなので、マイクの声が主に入ります。うたごえサークルの方のバックコーラスのような形になり、厚みが付く形になったようです。
7曲目には、「音頭」の曲も歌うので、洋装の上に、法被を着て歌いました。昔ヴォーカルサークルをやっていた時に、注文して作った法被があったのです。七夕祭りや青葉祭りでは、この法被でステージに立ったこともありました。黄緑色や緑を基調とした鮮やかな法被でした。
最後の曲は、今回のために創作した曲「閖上、わがふるさと」でした。うたごえサークルでも、先日1回だけレッスンしました。うたごえサークルのバックで、精一杯歌うことができました。
マスコミの取材は、実はこの曲なのです。震災復興を後押しする歌として、注目されていたようです。コンサートが終わってから、長い時間、新聞社の方からの取材を受けました。
全てを歌い終わって、約1時間余り、その後は「歌う会」をしました。今度は、私がピアノを弾いて、会場の方が歌うのです。歌詞は、イントラがプロジェクターでスクリーンに映してくれます。全ての歌詞の電子化をしてくれていたのです。リクエストが入って検索して出るまで、ほんの10秒ほど、と同時にピアノが入り、スムーズに歌うことができます。約30分の「歌う会」で大きく盛り上がることができました。
最後はみんなで「ふるさと」の大合唱で終了しました。さらに、私への花束のプレゼントがありました。FM番組で一緒に取り組んでいるヴォーカルレッスン生からでした。ヴォーカルレッスン生を紹介して、大きな盛り上がりのうちに終了することが出来ました。
全てが終わってホッとしました。機材を撤収し、全てを積み込んで会場を後にしました。みんな大成功だと言って喜んでしました。最後の曲では、閖上の方が、涙を流していたと話してくれました。詩をいただいた方も、とても喜んでいました。
大成功のうちに終了することができて、本当に良かったと思いました。
私は、これまで緊張して、疲労が蓄積したのか、少し歯茎が痛くなっていました。疲れが蓄積すると歯にくると聞いていたので、朝のうちに歯科に予約をとって、会場から直接向かいました。歯科は、仙台港近くにあるので、名取から東部高速道路で向かいました。予約は16時過ぎでしたが、高速を使ったので時間通りに行くことができました。イントラと17時にスタジオで待ち合わせました。
歯科は空いていたので、すぐに治療をしてもらい、痛み止めや炎症止めを貰って帰りました。歯科では、レーザーで治療してくれたのでとても助かりました。歯科の女医さんも私の「うたごえバスツアー」を知っていました。新聞広告で見たそうです。本当に広告の威力って凄いと思いました。
17時前にスタジオに戻りましたら、予約のヴァイオリンレッスン生が待っていました。少し早く来たようです。ヴァイオリンのレッスン生に手伝ってもらい、音響機材をスタジオの倉庫に収納しました。全て片付けてからレッスンを始めました。
17時丁度にイントラもやってきましたが、レッスンを先に行うので、中でパソコンを使ったりして待ってもらいました。イントラに聴かせながらのヴァイオリンのレッスンでした。10月の発表会に向けての、課題曲2曲のレッスンをしていますが、大分音が綺麗になってきたようです。まだ右手に力は入っていますが、大分音が良くなってきたと話しました。2曲ともレッスンをして上手になり、ピアノ伴奏で、流れに乗って演奏できるようになりました。課題曲は「ローレライ」と「涙そうそう」ですが、「涙そうそう」の方が出来上がっていました。「ローレライ」は8分の6拍子の流れが、今一でした。音は2曲とも大分良くなってきたので、発表会への見通しは良くなってきました。本人も上手になってきたことが分かったようで喜んでいました。明日からは、ヴァイオリンを職場に持っていって練習すると話していました。職場でも許可をもらったようです。土方のような職業の方がヴァイオリンを弾くのです。恐らく職場でも驚かれるのではないかと思います。でもそれがレッスン生の快感なのかも知れません。
レッスンが終わって、ヴァイオリンを持参して帰りました。今までは2台あるので1台をスタジオに置いていたのですが、今日は、会社で練習するために持ち帰りました。自信がついてきたからでしょう。喜んで帰っていきました。
その後、イントラと反省会をしました。イントラも大成功だったと話してくれました。本当にイントラがいなければ、コンサートが実現できない程、頑張ってくれました。僅かな講師料だけでは済まないのですが、その中から手間賃を差し上げました。
機材の収納は、終わっていたので、反省会は、談笑して終わりました。頂いた感想文なども見て話し合いました。みんなプラスの評価をしてくれたのが良かったです。
ただ一つの課題は、ビデオの撮影が不十分だったことです。全てを準備してボタンを押すだけにして、サークル員に頼んだのですが、前半部分、メモリースティックが入っていないので撮影ができなかったと言って来たのです。実際には入っていなくても撮影ができたのですが、本人が分からなかったのでしょう。私もそのことを言わなかったのがうかつでした。前半の4曲分のビデオが、私の機械では撮影されていなかったのです。でもそのサークル員は、自分の機械で撮影したと話していたので、果たしてどのように撮影してくれたか楽しみです。私の機械でも撮影できたのですが、設定が1か所違っていたので、サークル員が分からなかったのでしょう。でも突然の依頼なので、仕方がないと諦めています。
イントラが帰った後、スタジオの整理をしてから家に帰りました。新しい風呂を沸かして気持ち良く入り、夕食タイムです。今日は、昨日の刺身の残りと鯛の唐揚げで頂きました。唐揚げは、鯛のおろした切り身を、片栗粉をまぶして鉄板で焼きました。大根サラダ、冷ややっこなどを頂きました。今日は、ビールを飲みながら、気分よく祝杯をあげることができました。新しいご飯も少なめにして頂きました。全てが終了して、気分爽快、本当にリラックスした気分で寝ることができました。
朝まで熟睡し、日記の更新に取り掛かりました。朝刊が来ていたので開いてみたら、何と朝刊の一面に、大きな写真入りで、昨日のコンサートが掲載されているではありませんか。昨日取材の後、すぐに記事にしたのだと思いました。新聞掲載は、数日後の夕刊かなと思っていたのでびっくりしました。題して詩「閖上賛歌」に復興の調べ、「住民に元気を」というタイトルの記事でした。私の法被姿で歌っている大きな写真掲載で、詳しくコンサートの状況が記載されていました。またこれで何かに繋がるかも知れません。新聞社のいち早い対応に驚かされてしましました。
コンサートが終わって、また新しい展開がありそうです。恐らく多くの方から「新聞、見たよ」という連絡が来るかも知れません。この新聞社は、東北では一番大手の新聞社で、宮城県内、津々浦々にまで配布されています。仙台市民100万人、宮城県内200万人近くが読んでいるとみられているからです。新聞の威力が、発揮されるかも知れません。果たしてどんな反響があるか楽しみです。
コンサートが終わって、また新しい課題が見えてくるかも知れません。今度は、人気の「うたごえバスツアー」です。昨日は、3日間、全てがキャンセル待ち状態になっていました。
どんな方々が参加してくるのでしょう。また新たな課題に向かって頑張っていく決意を固めています。