スタジオで準備をしていたら、早々とレッスン生がやってきました。9時半過ぎには来て駐車場で待っていました。少し遅れて私も到着、すぐにスタジオに入り、レッスンを始めました。冷房を付け環境を整えて、冷たい飲み物を出して、談笑しました。レッスン生は、「おときゅう」で東京に行き、旦那さんと一緒に、ドイツレストランでアコーディオン三昧だったそうです。私の「おときゅう」の旅も話して、盛り上がりましたが、話は尽きないので、切り上げてレッスンに入りました。
練習は、あまり出来なかったようですが、前の課題曲は上手に弾けるようになりました。新しい曲は、少しずつ指導しましたが、まだ十分に指が動かないようです。3種類の短音階も説明し出来るようになりました。レッスンが大体終了する頃、新しい課題曲に、旅行先で手に入れたシャンソンの楽譜を持ってきて、それを次に勉強したいと言いました。私が手本に演奏してあげましたが、シャンソンらしい美しいメロディーで、この曲なら課題曲として相応しいかなと思いました。後半の細かい音符も勉強になると思いました。
レッスンが終わって、急いで冷やし中華を作り、一緒に食べてから出発しました。レッスン生も、今日は私の講義を聴いていきたいと話していました。
食後、レッスン生は一足早く出発、私は遅れて、用意していた準備物を積み込み、着替えをしてから出発しました。今日は、明るいグレイの夏スーツのズボンと、薄いストライプのシャツに着替えて出発しました。
大丈夫、時間は十分間に合うのに、どこか緊張しているのかも知れません。12時半前頃到着、即荷物を下ろし準備をしました。事務局の方と机の並べ替えを行い、会場作りを行いました。程なく受講生が集まってきました。
13時前には、準備が完了しました。若干早く準備してきた歌詞ビラを使って何曲か歌ってから講座を始めました。私の講座は歌に始まり、歌で終わることにしました。
13時丁度に講座が始まりましたが、緊張すると受講生にも伝わるので、緊張しないでおしゃべり口調で話し始めました。受講生は、段々増えて40名位になっていましたが、緊張しないで話すことが出来たように思いました。
それにしても時間が経過するのが早かった感じがしました。自分の歩いて来た人生を話しながら、中高年のこれ方の生き方を探るというものでしたが、時間がもっとあればいいなと思いました。90分があっという間に過ぎていきました。みんな集中して聴いてくれ、アンケートには概ね「よかった」の評価を頂きました。アンケートを記入してもらい、毎回回収することにして、次回に生かすことにしましたので、たくさんの方から回答を頂きよかったと思いました。最後にも何曲か歌い無事講座を終えることができました。
40名の方は、私の所に来て、様々な感想を話しながら、三々五々帰っていきました。
講座が終わって、後片付けを、事務局の方としてから帰って来ました。スタジオに戻って着替えをしましたが、今日は雨一つ降らず、真夏日のような暑さでした。
スタジオに戻ったら、ファックスが入っていました。CDを依頼した女性の方からでした。昨日、直方体の鮪の刺身を頂いた時に、出来上がったCDの原盤を渡しました。音の確認と、ジャケットの最終確認で、チェックしてもらうためです。トラブルを防ぐためには慎重に進める必要があります。
CDを何度も聴いて結果、納得できないのでCD制作を中止したいと言うものでした。収録は無事終了したのですが、持参した音源が音の幅が大きく、収録の段階でも若干音が割れている感じがしました。その段階で微調整をしなかったのが原因でした。音源もMDで持参したのですが、もっと慎重に製作する必要があったのかも知れません。原盤制作は終了したのですが、若干の音割れに納得できないので、制作中止を伝えてきました。
ファックスの中では、誰が悪いわけでもない、これ以上制作を進めると、誰かに迷惑がかかるとも言っていました。スタジオの機材の微調整や私の収録の仕方に原因があったのかも知れませんが、そのことは咎めていませんでした。私もこの段階でチェックできたのでよかったと思いました。
今回の制作は没になるけれど、依頼者の態度にも誠意を感じたので、受け入れることにしました。収録の段階で、もっと機材のチェックと、依頼者が持参した音源のいチェックをすればよかったと思いました。
音源は当日の持参だったので、無理があったのかも知れません。様々な反省点がありますが、ここまで進んだ制作を、やむを得ず中止することにしました。夕方に電話で連絡がついた時には、原盤のCDは取り組んでくれた児童に、理由を説明する証拠として頂きたいと言われました。本当は差し上げるものではないと思いましたが、児童に説明して原盤のCDを、取り組んでくれたお礼に渡したいというものでした。
結局原盤は音割れがあるものですが、差し上げることにしました。前金で頂いていた制作費も、イントラと相談してから返納することにしました。
CDレコーディング制作は、もっと吟味してから、慎重に取り組む必要がありました。大きな教訓になったような気がしました。
スタジオで着替えた後、富谷のおじさんに連絡をしたら取れたので、遊びに行くことにしました。頂いた鮪の刺身と、少しのサクランボを持参しました。久しぶりに会って楽しい時間を過ごすことが出来ました。講演講座で気になる話をしたり、様々なアドバイスも頂きました。
草取りを終えた富谷のおじさんは、本当に家や庭を綺麗にしていました。CD制作中止の話はおじさんにはしませんでした。おじさんの家で気持ち良いシャワーを借りて、夕方近くにスタジオに戻り、冷蔵庫に入れていた昼食の残った食材を持参して家に帰りました。
カルチャーセンターのヴォーカル教室のレッスン生が、突然辞めてしまった原因に、事務局の方から「写真を撮ったのにくれない」との話があったので、震災前で、今では全く記憶はなかったのですが、改めてカメラの画像を探してみました。カメラは日常的に一眼レフを使うようになって、小さなデジカメ2台は全く使わなくなっていました。そのデジカメの中に画像を探すことができました。昨年の冬頃だったような気がしましたが、震災前のことは思い出せませんでした。レッスンの時にデジカメを持参し撮影したのですが、忘れていました。その画像のことでヴォーカル教室のレッスン生が辞めてしまったようです。明日その画像をプリントし、事務局にお詫びしながら届けたいと思いました。ちょっとしたことでも、レッスン生や女性は気にしているのだと反省しました。
そんなこともあって、今日は、嬉しいことよりも気にかかる反省点が多かったです。もっと自分の行動にも気を使いながら、相手の気持ちを考えながら対応する必要があると思いました。気がつかない所で相手を傷つけていることもあるのだと思い知らされました。
夕食は、朝に作った冷やし中華の具材、野菜や卵焼きが残っていたので、それと、草取りのおじさんから頂いた鮪の刺身で頂きました。生の鮪は脂がのってとても美味しく感じました。ビールや焼酎を頂きながら、今日の反省事項を反芻していました。
今日の講座は、無事終了しましたが、次回の内容が課題になりましCD制作も残念ながら中止になりました。ヴォーカル教室のレッスン生の画像を写真にしてお返しすることにしました。いつも、いつも嬉しいことばかりではありませんが、こんなことにめげないでがんばっていこうと思いました。
講演講座で汗びっしょりになりながらも、黒猫はきっちり締めてがんばることができました。終わった後は、黒猫もびっしょり濡れていました。黒猫はどんな時も私を包んで支えてくれていると思い、ふと嬉しくなりました。