今回の大津波の被害が、いかに大きかったかわかります。車は、宮城県の登録台数の1割だそうです。田んぼの中に、道路の脇に、至る所に無残な姿で転がっていました。今は中古車の店が大繁盛していました。仙台東部の中古車街は、たくさんの幟(のぼり)を立てて、「とりあえず乗れればいい、安い車」をたくさん並べていました。
スタジオに戻って、今日の活動に入ります。今日は11時にアコーディオンのレッスン生が来るので、それまでの準備があります。その他の課題もあります。
まず、ヴォーカルレッスンで依頼された楽譜の探し方とコピーから始めました。楽譜は意外とあるようでないものです。探すのが大変です。様々なジャンルの中からですから、いくら楽譜庫があっても難しいです。私の楽譜庫には、演歌、ポップス、シャンソンなどはシリーズでありますが、楽曲のリリースされた年代から探すようにしていますが、それでもなかなか見つからない場合があります。リリースの年代は、ネットで検索することにしています。見つかったらそれをコピーして、次回のレッスンに持って行くように準備をしておきます。毎回この作業が、意外と大変なのです。その作業が終わって、パソコンでスタジオメールのチェックもあります。
明日のコンサートの流れを再度確認しながら、パソコンで打ちプリントしました。それから、今日のスタジオレッスンの準備をしました。カラオケの電源を入れて使えるように立ち上げます。マイクのチェックをして電池交換もします。音響の準備が終わった所で、今度はコーヒーを入れて、お茶の準備をしておきます。そこまでがレッスン前の作業なのです。今日は時間がなかったので、掃除機での掃除はしなかったのですが、レッスン前には掃除機で掃除をして、テーブルを拭いておきます。時々はトイレの掃除をすることもあります。今日は10時半頃までかかりましたが、何とか準備を終えました。
今日は、アコーディオンのレッスンで、遥々1時間半かけて蔵王町からやって来ました。今週一度来ましたが、今日は、明日のコンサートに出演してもらうためのリハーサル兼ねてのレッスンです。熱心な方で、しかも意欲があるので、まだ5回しかレッスンをしていないけれど、出演を依頼して、出て頂くことにしました。
初心者でも、これだけできるということを見せてあげたいためです。初歩の曲を演奏してもらいますが、ちゃんと演奏会用にワザを教えてあげました。3コーラスまで演奏する時、それぞれワザを変えて演奏することを教えてあげました。そうすると初歩的な曲でも決して幼稚な曲ではなく、演奏会に通用する曲になるのです。いわゆる変奏曲のテクニックを教えてあげました。ヴァリエーションのテクをつかって、豊かに表現することです。ちゃんと練習してきました。本当に上手になりました。これが5回しかレッスンをしていない方なのかと、恐らくみんな驚くかも知れません。そこを狙いたかったのです。
でも、初めてのステージなので、まだ緊張する部分がありますが、そこが課題かも知れません。
その他にお話しや歌も歌って頂くことになりました。そこはとても手慣れたもので、大丈夫でしょう。アコーディオンの私の伴奏とばっちり合えば成功だと思います。そこも何回も練習しました。最初から、レッスン生の場面だけをリハーサルしました。
歌も生伴奏で歌いますが、声鳴らしにカラオケで歌いました。歌は慣れも大切なので、カラオケで演奏キーで歌い馴れてもらいました。リハーサルのように出来れば成功です。でも初めてのことなので緊張すると言っていました。明日は10時半スタートですが、10時前に会場に入り、音出しをすると言っていました。
もちろん私のコンサートなので、演奏するのは10曲程度ですが、やはり時間前に入り、指の運動や音出し、「当たり」など確認したいと思います。
私も、何回コンサートをやっても、演奏前はやはり緊張する瞬間があります。これがステージの魅力でもあるのです。終わった時の安堵感が快感にかわっていく時、何とも言えない成就感もあります。だから続けられるのかも知れません。
私はまだ選曲が決まっていない部分もあります。そこはお客さんの、様子や客層をみてから決めることにしています。懐メロか演歌かシャンソンか唱歌か、客層の雰囲気で、何曲かは演奏する曲を決めるのです。そこも楽しい部分です。
最後は、みんなで歌う部分もあります。リクエストを取りながら演奏します。リクエストで演奏出来ない曲が来ることは、今ではほとんどなくなりました。だからそこは、あまり不安はないです。コラボで出演してくれる方がいるだけで、こちらも落ち着く部分があります。そんなコンサート前日のリハーサルレッスンを終えました。
蔵王から来るので、昼食はご馳走することにしていました。いつもお土産を持ってきてくれるのです。今日は作って来た新鮮サラダと地鳥の卵を持ってきてくれました。レッスン前にコーヒーを出しましたが、昼食は焼きそばを作りました。サラダも一緒に頂くことにしました。
丁度12時半にパソコンイントラが来ることになっていたので、3人分を作り、イントラが来た所で、一緒に昼食を頂きました。午後からはイントラと相談することがあり、来てもらったのです。
明日のコンサートの話をしながら3人での昼食、話が弾み、楽しかったです。
この方は、4月分は前納していたのですが、4月にさらにもう1回レッスンを入れて欲しいということで、予約を入れていき、さらに前納をしていきました。本当に意欲的で素晴らしい方です。明日のコンサートでは、その意欲的な姿をお客さんに見せられれば、恐らくみんな感動するのではないかと思いました。
食後の話題は尽きないけれど、明日のステージ健闘を誓い、帰って行きました。本当に充実した楽しいレッスンでした。私も力をもらった感じがして、ステージへの意欲も湧いてきました。どんな服装にするかも決まりました。準備物を車に積んで、忘れ物がないようにしました。
午後からは、イントラと話をしました。今度のカラオケ大会は24日に予定をしており、参加者も何人か予約がありましたが、一昨日以来の件を話したら、今回は中止した方がよいことになりました。
カラオケ大会が、荒される可能性があるからです。私の音楽性が批判される雰囲気の中では、カラオケの審査はできないし、他の参加者に申し訳ないからです。
ただ歌いに来る、音大で基礎をやってきたから、私からは学ぶものは何もないという方がカラオケ大会に来て、賞なんて関係ない、歌えればいいのだからと言ってカラオケ大会に参加しても、たとえ私が、どんな審査をしても、順位付けをしても、必ず文句を言う可能性があるし、雰囲気を壊すことになるからです。
震災の影響がまだあることを理由に、今回はカラオケ大会は中止することに、イントラと話し合いました。
その方とは、これから先は関わらないことも話しました。イントラには、はっきり言われました。「俺ならはっきり言う。女には全く興味はありません!」と。東京の電車で痴漢に疑われて、女に大きな声を出されたゲイがいたそうです。その場面でその男は、はっきり女に向かって言ったそうです。「私はオカマヨ! 女になんか、手を出すわけなんてないでしょう?」と、公衆の前ではっきり叫んで、その場を逃れることができたという話をしてくれました。俺ならそうすると話してくれました。
私も本当は、そのように話したいのですが、またどんな逆襲がくるか分かりません。大学のサークル員への噂を流す可能性もありますので、やんわりと疎遠にしていくことにしました。
そんな話や様々な情報交換をしていたら、15時を過ぎたので、明日のコンサートには、これたら来ると言って帰って行きました。外はまだ暖かく春のような陽気でした。
家に戻ったら、お手伝いさんが帰っていたので、約束していたようにキャンピングカーの中の荷物の整理をしました。余りにも必要ない、たくさんの荷物が入っていたからです。当面必要ないものは、車庫に収納しました。二人で作業したので短い時間で終了することが出来ました。キャンピングカーの中がすっきりして、春のドライブや旅行がすぐに出来るようになりました。旅行に行く時には、その旅行に必要な物だけを積み込むことにしました。今は道の駅が全国にあり、自動車旅行がしやすくなりました。どこの道の駅でもキャンピングカーで泊まることができるからです。道の駅には何でも揃っているので、あまり荷物を積み込む必要がないのです。旅行のスタイルも、昔とはすっかり変わってしましました。近場の旅行には、キャンピングカーは最適かも知れません。今年は時間を作って、今迄できなかった小旅行に行きたいものです。
キャンピングカーの整理が終わった所で、また温泉に行くことにしました。今日は秋保温泉にしました。日が長くなり、まだまだ明るい状況でした。仙台の西道路を一直線に西に向かえば、秋保温泉があります。仙台の奥座敷の名にふさわしい名湯です。今日も熱い温泉で気持ち良くなって帰りました。
温泉の後は、やはりビールです。夕食は、魚フライの丼物、味噌汁、5品目サラダを作って、寛いだ時間を過ごすことができました。明日のコンサートへの英気を養うことができました。
お手伝いさんがいてくれることで、本当に様々な課題をやり遂げることができるので感謝をしています。被災したお手伝いさんに避難生活を提供していますが、逆にたくさんの支援を貰っている感じがしています。イントラもお手伝いさんも、私にとっては、かけがえのない私の音楽活動を支えてくれる仲間なのです。
今日もまたたくさんの方々に、音楽の素晴らししさや癒しの音楽を届けていきたいと思います。音楽の気持ちを手風琴の風に乗せて、メロディーやハーモニーを奏でていきたいと思います。
あと数時間ですが、コンサート成功に向けて、少しずつ気持ちを高めて行くことにします。