松島の湯の原温泉がやっていました。朝に電話で確かめました。久しぶりに湯の原温泉を訪ねました。塩釜は意外と被害は少ないと思っていましたが、認識が間違っていました。東塩釜あたりの海岸線は、ほとんど壊滅状態でした。魚関係の工場や船関係の工場など、ほとんど津波に襲われて壊滅状態でした。やはり津波はこの辺りも呑みこんでいました。塩釜の海に面した辺りは、ほとんど津波の痕が生々しく残っていました。
隣の陸前浜田の海岸も大変な状況になっていました。松島が近づくにつれて、余り被害はなかったのか、美しい景色はそのままのように思われました。街の中には行かなかったけれど、それほどの大打撃ではないようにも思われました。
湯の原温泉は、200年以上続く松島の名湯です。昔からの湯治場として有名ですが、泉質がいいので、昔から根強い人気がある温泉です。私もこの温泉が好きで時々来ていました。震災の後、ずっと開けられなかったそうですが、3月24日から再開したとのこと、4月からは平常通りになったそうです。朝から常連客が来る温泉で、毎日たくさんの方で賑わっています。私は久しぶりでしたが、昨日風呂に入っていなかったので、とても気持ち良く感じました。秋保温泉とはまた違った熱さがいい温泉です。湯上りの気持ち良さは最高の温泉です。温泉から上がって、庭の景色を見ながら、もってきたおにぎりで朝食を取り、帰りは内陸の利府街道を通って家に帰りました。
家に帰って、注文黒猫の製作に取り組み仕上げました。発送作業をしてから、スタジオに向かいました。今日は13時にパソコンイントラが来ます。スタジオへの途中に、黒猫を発送してから、スタジオへ、程なくイントラが来ました。
震災以来、初めて会うのですが、イントラは、地震の時、蒲生にいたそうです。大津波警報を車で知ったので、大急ぎで帰り、間一髪で逃れることができたそうです。蒲生に来ていた仲間が一人、津波に呑まれ亡くなったことを知らされました。生き死には、本当に間一髪だったということを感じました。私も今回の震災での同様の経験を話しました。
もってきた食材で簡単な昼食を作り、一緒に食べながら、いろいろ情報交換をしました。今日は、スタジオのHPのスケジュールを掲載してくれました。15時過ぎまで様々な話をしました。
私は、現在、大学のオープンカレッジを中心にして避難所回りの演奏活動をしていますが、イントラと二人で、宮城県内の避難所を回って演奏活動をしようという話にもなりました。一人では大変なので、二人で回ろうかと話し合いました。まだ具体化はしていませんが、そんな活動も必要なのかも知れません。
イントラが帰ると同時に、私は舟の見分に行きました。舟が流されて発見はできたのですが、舟が悪戯されたり、盗まれる恐れがあるので、定期的に見に行く必要があるからです。舟が見つかった場所まで行ったら、数人の地域のおじさんに会って話をしました。
津波の来た時の話や、私の知らない話などをしてくれました。
舟を見分した後は、急いで家に戻り、今度は戻っていたお手伝いさんを誘って、秋保温泉まで飛ばして行くことにしました。
朝に温泉に入ったけれど、夕方になるとやはりまた温泉に入りたくなりました。ドライブ気分で秋保まで飛ばして、今日2度目の温泉を味わって帰りました。帰りも最短距離の来た道を飛ばして帰りました。秋保温泉もとても気持ち良い温泉でした。
今日は燃料難民の行列は見かけなくなりました。燃料は大体行き渡った感じがしています。スタンドの混雑はなかったようでした。
今日は、朝も夕方も1日に2回も温泉に入ることが出来、温泉三昧の一日でした。明日も、2か所で避難所回りの演奏活動があります。忙しい日程ですが、避難所の人々に心をこめた生演奏を届けていきたいと思います。