初めてのレッスン生・・生涯思い出に残る最初の個人レッスン | アカデミー主宰のブログ

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仙台ミュージカルアカデミーの旬な日常情報をお届けします。
HPには更新が面倒で記載できない、日々の出来事情報を織り込みます。ご期待下さい。
ライブ動画も掲載しました。検索は、ユーチューブで「仙台ミュージカルアカデミーライブ&発表会、花は咲く 荒浜」です。

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 今日は大学オープンカレッジのアコーディオン講座でした。午前中2つの講座を終えようとした頃、電話が入りました。今日これからスタジオでレッスンを受けたいとのこと、大学で講座があることを話したら、午後から来てくれることになりました
 私は大学の講座を終えると、家に戻っている暇はなかったので、バイパス沿いの飯屋で久しぶりの外食をしました。やはり久しぶりの外食は美味しいものです。腹いっぱい食べて、スタジオに向かいました。到着して今日の荷物の整理していた頃、友達と連れだって来てくれたのです。
 早速レッスンに入り、カラオケを聞いてから歌を覚えることにしました。カラオケを聴いて、キーを設定しました。カラオケのキーを3つ下げて歌うことになりました。それが分かった所で、キーを3つ下げて、ピアノできちんと音取りをしました。
 何回か練習して音がとれるようになると、今度は実際にカラオケで歌うことになりました。ピアノで何回も音をとっていますので、カラオケでも歌いやすいです。段々に覚えて、何回もカラオケディスクで歌った所、大体完全に覚えてしましました。
 ピアノで練習する効果は、きちんと正確に音がとれるということです。ピアノで練習する時は、必ず旋律の音を出してあげるようにしているので、覚えるときに楽です。
 ピアノで練習が終わり、カラオケで何回も歌うと、ほぼ完全に覚えてしまします。楽譜は持ってこなかったので、コピー機でコピーしてあげることができます。今までは1枚20円でカルチャーセンターでコピーをしてきましたが、これからはそんな必要はなく、使う分だけコピーして即渡すことができるのです。楽譜代は取らないで、レッスン代に全てを含めることにしたのです。
 楽譜もコピーして渡していたので、覚えるのがぐんと早くなりました。ピアノレッスンの効果なのかも知れません。
 大体歌えるようになって、今日のレッスンは終了しました。一緒に来た友達もせっかくなので歌ってもらいました。得意な演歌の懐メロを歌いましたが、これが素晴らしいです。歌い馴れた曲なので、とても快く聴くことができました。
 その曲は余りに古く、生憎楽譜が見つからなかったのですが、歌詞だけを探し出したら見つけることができたのです。その歌詞本を使って、歌いました。私は楽譜なくても弾ける曲だったので、ピアノで伴奏したのです。本当はカラオケで歌わせたかったのですが、余りに古い歌なので、カラオケディスクにもなかったのです。
 レッスンが終わってからは、お茶をしながら、音楽の話をしたりスタジオ開設の話をしたり楽しいひと時を過ごしました。
 今日は、初めてのレッスン生が訪れた記念すべき日になりました。それもわざわざ場所を探して訪ねて来てくれたのです。こんなお客さんがたくさん増えると嬉しいなと思いました。

 レッスン料は、今の時代は大変なものです。ピアノのレッスンで、大手の音楽教室は、最低で月3回で1回30分で、月1万円は相場です。普通のヴォーカル歌謡の個人レッスンは、大体30分で3000円、1時間で5000円が相場だそうです。シャンソンのレッスンはもっと高くて、30分で5000円をとる所もあるようです。
町の公民館や市民センターなどで行っているカラオケ教室は、月2回で2000円とか3000円とかですが、テープを流してたくさんの方がそれに合わせて歌うやり方で、とてもレッスンとは言えません。ラジカセなどを使って、先生が歌って、それを真似させる教室もありますが、私たちにはレッスンとは呼べるようなものではありません。
 レッスンはあくまでも個人主体で、発声、ヴォイストレーニング、基礎からピアノで正確に音取りをして覚え、カラオケや生ピアノ伴奏で仕上げる所まで実践して始めてレッスンと言えるものです。
私は、世間の相場でレッスン料を頂くよりも、できるだけ安くして、歌を勉強したい人が気軽に受けることができるようにすることが大切だと考えました。
 30分の小刻みレッスンでは余りにも忙しすぎるので、45分を単位として、安い料金を設定しました。
個人レッスンで、これでも高いという方は、公民館や市民センターの歌のまねごとサークルで我慢してください。ただ歌をなぞるのはレッスンではありません。それで満足できる方はそれで十分です。
私は決して儲け主義では実践しません。スタジオの賃貸料と光熱費程度の支払いがあるから、その程度の収入があれば十分だと考えています。
 それで相場よりも安く設定することにしました。
 音楽を学習することは、無形の技を学ぶことです。プロの世界では、非常に高価な価値のあるもので、決して教えてくれるものではありません。学ぶ場合は高価な料金が求められるのは常識です。
一般の方々が、この無形の価値に、納得して支払うことができる意識を持つことができるかが、本当の上達への鍵となるのです。
 自分の中で、レッスン料や支払うお金をできるだけ安くしたくて、サークル程度のグループレッスンで満足している人は、その程度の学習レベルしか獲得できないのは言うまでもないことです。つまりどの学習段階、学習レベルで自分が満足するかがカギとなるのです。
音楽学習は、高価な代価を払っての、無形の技の獲得の積み上げなのです。その無形の技を本当に獲得したいのか?学びたいのかが問われてくるのです。
 よく芸術大学に進学したい人は、当時何10万もした高価な楽器を手に入れるばかりでなく、新幹線で東京に通い、1レッスン2万とか3万のレッスン料を払ってでも、プロの技を学ばないと進学のレベルには達しないと言われていましたが、本当の芸術の技はそれほど難しく微妙で高価なものなのかも知れません。
私のスタジオでのレッスン料は、世間からすればずっと安いですが、もし高すぎると感じる方は、自分が納得できる次元のレッスンで我慢していただくより仕方ありません。
 ただ上達も技術の取得も、その次元止まりだということを理解していただきたいと思います。

 新しいスタジオで初めてのレッスン生、付添いの友達と車で二人できたレッスン生とのおしゃべりのひと時、それは、私にとっては、自分のスタジオに初めてのレッスン生が来たということ以上に生涯思い出になるかもしれません。
 それは、今までカルチャーセンターで幾多のレッスンの経験の中で、私にはそのレッスン料の4割しか、報酬として支払われない搾取感から解放されたこととしての思い出なのかも知れません。
カルチャーセンターでたくさんのレッスンをこなしても、私の手元にはその4割しか入らないという喪失感、搾取されているという実感から、初めて解放されたひと時であったからかも知れません。
 これから始まるスタジオ活動の第一歩として、生涯思い出に残るレッスン風景だったように思われるのです。