みんなちがってみんないい・・詩人金子みすゞから学ぶもの | アカデミー主宰のブログ

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「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ詞
私が両手をひろげても お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥は私のように
地面を速くは走れない
私がからだをゆすっても きれいな音は出ないけど あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ
鈴と 小鳥と それから私 みんなちがってみんないい

 これは詩人、金子みすゞの代表作「私と小鳥と鈴と」です。1903年(明治36年)山口県生まれ、1930年(昭和5年)服毒自殺、享年26歳でした。
 この天才詩人は、大正末期から昭和初期、26歳の若さでこの世を去るまでのわずかな期間に、512編の詩を綴ったと言われます。大正12年、雑誌4誌に掲載され、当時の西条八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されました。 
 この人の人生や作品は、ほとんど学んでいない私ですが、どうしたわけかこの「私と小鳥と鈴と」だけは、妙に印象に残る作品なのです。
 今では小学校の国語の教科書にも載っている程有名な作品なのです。
 みすゞは、今から80年以上も前の、大正デモクラシーの真っただ中の時代に、戦争の足音がしのび寄る時代にあって、今でいう当たり前の思想、一人ひとりが尊重される思想、どんな個人も尊重されなければならないというオンリーワンの思想を、この詩の中で見事に開花させていたのではないでしょうか。
世の中には様々な人がいる。どんな人でも個性があり認められなければならない、一人ひとりのあるがままの姿を認めることから、全ては出発しなければならないという、今の時代では当たり前のことを、あの時代背景にあって、作品として生み出していたのです。
 これはみすゞの先見性というか、時代を見通した天才のなせる技だったのかも知れません。
 それから80年以上も経った、今の時代でさえも、個人の自由を認めないというか、「かくあらねばならない」式の組織論が横行し、一人ひとりの人格さえも認めないような「組織」が厳然として存在していることに驚きさえ覚えてしますのです。
 さらに社会状況の中でも、あるいは、私たちのこの「世界」でも、個人の嗜好の自由を認めず、「こうあらねばならない」という考えも横行しているのも実情です。
 この「旅館」の中でさえも「自分たちは、かくあらねばならない」とか「結婚してはいけない」とか、様々な個人の自由な嗜好を阻害する考え方も横行しているのが実情ではないでようか?
 「世界に一つだけの花」の歌は歌っても、その思想、オンリーワンの思想、みすゞが残したような、輝くような視点を、まだまだ身につけていない古い体質の思想も、私たちの中に混在しているのが実情なのです。
 「私も」、「小鳥も」、「鈴も」、全く違う存在でも、一つ一つは他にはない側面(個性)をもっている、一人ひとりはみんな違う顔、個性、嗜好を持っている、それでも一人ひとりは輝くような個性の宝で、限りなく尊重されなければならないという民主主義の当たり前のことを、あの時代の中で一条の光のように輝かせたのではないでしょうか。
 今の時代、混沌とした時代の中で、思想的にも、人間関係の思考様式にも、古い時代の遺物が、至る所に転がっています。自由な人間的な嗜好や発想をゆがめるような考え方も色濃く残っています。
 私たちの日々の生活の中で、それらに振り回されることなく生きることは、至難の業のように思えますが、みすゞが指し示したように、オンリーワンの思想を掲げながら、自らを貫き通して生きることは、私たち一人ひとりにとって、今こそ重要な課題になっているのではないでしょうか?
 この「世界」、様々な嗜好があります。どんな嗜好でもダメではありません。どんな嗜好も認められるべきなのです。そしてこの「世界」は、どんな他の世界よりも個人の嗜好を重視する「世界」なのです。それなのに一つの考えで他人を束縛するなんてできるはずもありません。束縛や否定などできるはずもありません。
 私たちは、より人間的に、より豊かに生きるために、今一度みすゞの指し示した内容を、今の時代の中に豊かに取り込みながら、重ね合わせて生きていきたいものです。
 本当にこの日本には、私たちの先達の中に、どんなに苦しい闇の時代の中でも、時代を見通して未来を指し示してくれたかけがえのない人々がたくさんいたことを、私は心から誇りの思うのです。
 だからこそ、これらの先達の人々のためにも、この日本を、過去から未来へつなげるために、私たちが何としても豊かに生き抜いていきたいと思うのです。

 今日のスケジュールメモ
9:00  昨日の機材の収納作業、車入れ替え、荷物の積み替え作業
10:00 2週間ぶりに床屋に行く。予約とる。
10:30 昨日作業残した分、舟の新しい鍵の取り付け作業
11:00 床屋、散髪
12:00 音楽の講師仲間の家に向かう(食事招待される)
12:30 銀行に寄り、健康保険料支払いと口座振替手続き
13:00 音楽の講師仲間の家到着、仙台市泉区
14:00 会食(手作りハンバーグ)及びシャンソンの音合わせ「サン・トワ・マミー」
14:30 出発、スイミングに向かう
15:30~17:30 スイミング、ストレッチ、サウナ、風呂
18:00 餃子の王将、仙台支店開店、凄い行列、夕食「王将セット」すごいボリューム
19:00 帰宅、明日の日記執筆
20:00 執筆終了、テレビ、くつろぎ、夕食済んだのでビールなし
 明日の計画
  ・アコーディオン教室の曲目選曲、
  ・今日の音楽仲間に使わないバイクを売ることに、その整備作業
                                     
                                         以上