ヴォーカル歌謡教室の課題曲・・昨日のレッスンから | アカデミー主宰のブログ

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 私のヴォーカル歌謡教室は、個人レッスンで行っている。簡単な体操の後、一人一人の希望に応じて、自分の課題曲をマスターするための指導をするものです。
昨日取り組んだ楽曲と練習課題について覚書として記録してみます。ピアノでのレッスンで一人40分程度のレッスンを実施しました。

 1番目、「愛の讃歌」・・ピアフの有名な歌、楽譜はGMであるが、練習はFMで実施、音取りは大体できている。発声も基礎ができきている。この曲は楽譜通りに歌っても面白くない曲、十分に感情を込めながらスケール大きく歌うことが課題である。のびのびと歌う部分と、中間部の語りの部分の対照的な歌い分けが必要である。原調よりも下げて歌う人が多い。かなり歌唱力があるが、歌い込みが不足している。感情の移入の仕方が課題、まだまだ楽譜に囚われている感じがする。さらに進んで楽譜から離れて、歌の世界の表現が課題である。
 2番目、「終着駅」・・奥村チヨが歌って大ヒットした曲である。淡々とした旋律であるが、表現は難しい。まだまだなぞった感じがぬぐえない。発声が課題である。ヴォイストレーニングを積み上げる必要がある。特に腹式呼吸により、息を一杯使って、豊かに歌うことが大切である。中間部の歌い方のシンコペーションができていない。そのフレーズの歌い方がポイントである。練習の結果、随分声は出てきたが、まだ歌い込みが必要である。
 3番目、「時の流れに身をまかせ」・・テレサ・テンのヒット曲である。キーを2つ下げて練習した。大体を歌いこなしている。腹式呼吸が課題である。中間部以降、腹式を使って伸びのある歌い方が課題(時の流れに身をまかせ、あなたの色に染められ・・)、「だからお願いそばに置いてね」の部分のファルセットの歌い方が課題、楽に裏声を出すこと、なかなかこの音(そばの)「ば」の音が難しい感じがした。伸びた音の処理の仕方、ビブラートが課題、これは腹式呼吸ができていないからである。それらさらに深めることが必要である。リズム感はあり、音楽に乗って歌える所はいい。全体的には大体できている。
 4番目、「別離」・・越路吹雪の有名な作品、シャンソンの香りを漂わせる難しい曲である。何回かレッスンして上手になってきた。音程もリズムも難しいが、何となく習得した感じがする。課題はあるが次の曲に入ることにした。この人は音程やリズムよりも、自分の歌にして歌っている所がいい。曲の雰囲気を上手く出している感じがする。全体的にもバランス良く歌っている。細部は、楽譜をかなり崩して歌っているが、それはそれで良しとする。
 「また君に恋してる」・・坂本冬美が歌って今大ヒット、今日は、音取りを大体終えた。なかなか感じよく歌えていたが、表現はまた次回のレッスンで深めることにした。
 5番目、「郡上夢うた」・・川中美幸の最新作である。まだ練習し始めで音取り中心、大体歌えるようになった。こぶしの歌い方は課題、この方も発声が課題、腹式呼吸で十分に息を使って歌う方法を身につけることが大切、まだまだ息を使いきっていない。長い音の伸ばし方も課題、大体は歌えるが、腹式呼吸が課題である。十分に張るところの歌い方が課題、まだまだメロディーをなぞった感じがする。いい曲なので、表現が深まれば、歌い甲斐のある曲である。腹式呼吸とヴォイストレーニングが課題であることを伝えた。
 6番目、「MOON LIGHT BLUES」・・チャゲ&飛鳥の作品、FMの曲をB♭で歌った。かなり歌唱力のある方で、自分の曲として歌っている。音程も歌唱力も抜群である。中間部の「MOON LIGHT BLUES・・」以降の歌い方を、どう雰囲気を出すかが課題である。この方はステージにも立ちたいという願望があり、歌を続けているとのこと、ジャンルはニューミュージックであるが、非常にリズム感もあり、歌い込みもよく、表現ができている。ステージがあれば、出られるほどの歌唱力がある。ただオリジナルの作品ではどんな表現ができるかが課題である。世の中では、オリジナルの作品が勝負であることは言うまでもないことである。

 以上の6人のレッスンであったが、みんなそれぞれ歌の学習への意欲が感じられ、毎回上達しているように思われる。月2回の個人レッスンであるが、みんな毎回欠かさず参加している。
 12月頃には、カルチャーで全体の発表会も計画しているとか、各自が得意の曲を披露してくれることを願っている。
 こんな感じで1日のレッスンを終えました。現在カルチャーでは4講座を担当しているが、後期は、7講座に増える見通しである。ハイスクールクラスのヴォーカルレッスン(歌を目指す人のための若者へのクラス)やゴスペルソングのクラス、さらに要求の高いヴォイストレーニングのクラスの増設などがあり、生徒も増える見通しとなっている。
 気張ってカルチャーの指導はしたいとはあまり考えていない。大学での講座も3講座とも満杯状態なので、あまり増やしたくはないが、要求があるので仕方ない感じもしている。
 本来は、自分の音楽スタジオや音楽プロダクションを実現したいところだが、現在物件を探しているところである。東北一円から歌を目指す人を指導し、全国区にまで押し上げるのが、私の仕事だと思っている。これからも新しい作品を創りながら音楽活動を進めていきたいと願っている。