伝授1でも書きましたが、今日はもっと詳しく、オリジナル作品の制作です。私のオリジナル作品での制作の場合の、全過程を伝授します。
「もうやってるよ」という人もいると思いますが、意外に簡単です。問題は「創造への意欲」があるかどうかだけです。
作品制作の題材は、自分の日頃考えていることなど、自分の中にある場合は、さらに簡単になりますが、題材が自分の外側にある場合で説明していきます。
音楽CD制作までのプロセス
1 題材選び
どんな作品を創りたいかです。一番土台の発想です。
自分の想いを、詞に書けるひとはこれはクリアです。
何をどう表現するかです。
2 調査活動、資料収集
インターネットや辞典などで詳しく、具体的に調べます。
必要であれば現地調査をします。私は必ず調査活動に出るようにしていま
す。「演歌巡礼」の旅は、これにあたります。
3 文章にまとめる
創作の視点で文章にまとめる。私は必ず「随筆」を書くようにしてきまし
た。考え方、創作の視点が整理されます。
4 作詞・・詞を書く
イメージに沿った詞を書きます。最初は言葉の数を考えなくていいです。
散文でもいいです。最近の歌はそこから出発したりします。
作曲しやすいように、文字の数をそろえると創作しやすいです。
5 作曲
イメージにそった作曲、リズム、拍子、速さ、音域などを決めます。
詞に沿ったイメージを深めます。キーボードやシンセを使うと便利です。
作曲は、五線紙に書いてもいいし、テープレコーダーで歌って録音してもい
いです。録音してから採譜できる人にお願いしてもいいです。この場合は
マイクロテープレコーダーが便利です。私は最後に五線紙に書きます。
6 カラオケ作り
シンセサイザー、キーボードを使ってカラオケを作ります。前奏、間奏、後奏
を決めます。普通は同じです。歌が入る部分は、主旋律をカットします。主旋律をボタン一つでカッ トもできるシンセもあります。私はこれを使っています。
私は、五線紙は使いません。シンセを使って全部即興で創ります。
何回か練習して、最終的には一回勝負で録音します。間違ったらやり直します。
これが1回勝負の醍醐味です。できた時は達成感があります。集中力が必要です。
7 歌入れ
自分で作ったカラオケに合わせて歌を重ねます。MDデッキを使ってカラ
オケボックスでします。ピンジャック付きのコード、MDデッキだけでいいです。 マイクなどは「ボックス」のを使います。ここがスタジオになります。
既成のカラオケ作品を使って、自分のアルバムを作る場合はここからです。
歌入れも1回勝負です。何回も納得するまで収録します。MDは編集で消すのでその
都度消したりしないで、何回も続けて収録します。(時間短縮)
8 編集・取捨選択
MDで何回も録音したもの聴いて、納得できないものは消していきます。
最終的に一番いいものだけ残します。MDはこれができるからいいのです。
MDの操作は、簡単に覚えられます。
9 デジタルオーディオプレーヤーにダビング
MDと直につないでダビングします。歌の入った方を先に、次にカラオケ
だけをダビングします。高価なものは必要なし、安価なもので十分です。
10 パソコンにデータ取り込み
デジタルオーディオプレーヤーとパソコンをUSBコードでつなぐ。
直でつないで、USBメモリーと同様にしてドラッグします。
取り込みの仕方は、説明書を見れば書いてあります。
11 生CDに焼く
パソコンの中のCD焼くソフトを使います。普通は入ってます。
インストールしてもいいです。ネットの無料ソフトでもいいです。
今の若い人なら得意の方も多いです。
12 親CDができたら必要な枚数コピー
パソコンを使って何枚でもコピーできます。必要な枚数を作ります。
今は生CDが安いです。私は50枚、100枚単位で購入します。ケースと
別に購入した方が安価です。
13 CDにタイトル等印刷
パソコンを使って、プリンタでCDに自分でデザインしたものを印刷
します。大体のパソコンにソフトがはいっています。なければソフトをイ
ンストールします。ネットで無料のものを落としてもいいです。
デザインは、必要なしという人は、白地のままでラベルプリンターでタイト
ルだけ貼ってもいいです。
14 ジャケット作製
CDのケースにジャケットを入れます。パソコンでデザインしてプリンタ
で印刷し、カットしてケースの中に入れます。少し厚い紙を使います。
パソコンを使って自分で好きなようにデザインができます。
画像をいれたり、デザインソフトを使える人は、さらに見事なものができ
ます。
15 完成したジャケットにCDを入れる
以上で完成です。
以上ですが、自分でできないものは、友達に相談してパソコン技術等の援助を受けてもいいです。
様々な段階がありますが、私は全ての段階を一人でこなします。誰でも得意・不得意はあるものです。不得意なものは援助を受けましょう。
自分のCDだから、歌は自分で入れましょう。作詞/作曲が自分で、他の人に歌ってもらう場合もあります。その場合は、その人のCD作品集になってしまいますので注意してください。作詞/作曲だけでいいい人はそれでいいです。
こう見てくると、どこが難しいですか?一人一人で違いがあるかも知れません。
自分で体得できればいいけれど、できないものは友達に頼むことです。
快くやってくれる場合もあり、逆の場合もあります。財政的な余裕がある人はお金を払ってもよいでしょうが、なるべく自分でやることをお勧めします。
自分でやらないうちは、いつまでたってもできないからです。挑戦することによってしかできるようになりませんから。
段階、プロセスが分かったら、一つ一つを、「牛歩の歩み」でいいから積み上げていくことです。必ずできるようになりますから。
それを実践するかどうかは、あなた次第です。
大抵の人は、どこかの段階で、「できないから」とあきらめているのです。あきらめからは何も生まれませんから。一つ一つの積み上げが勝負ですね。
自分のCDを自分一人で制作できるという、かつては夢のような話が、今はできるようになったのです。かつてのように莫大なお金をかけないで済むようになりました。時代の流れでしょうか?そんな時代が来てしまっているのです。
かつては夢のような話を、日々の積み上げによって勝ち取ってはみませんか?
私は、現在制作している4曲(2種類のCDで制作)は、歌入れの段階を終わったところです。何回も聴いて検討していますが、なかなか納得できなくて困っています。もう1回収録しようかとか考えています。「これでいいや、まあまあかな」と判断できれば、次の段階に入っていきます。最初から完璧は無理なので、この見極めも大事です。
何も焦る必要はありません。私は様々なことを同時並行で実践していくノウハウも見つけました。様々な課題を、同時並行して進めていく力も積み上げの中で獲得できるようになるものです。完成した時の喜びは何物にも代えがたいものかも知れません。
この今まで「門外不出」のプロセスを、皆さん、実際に体験してみませんか?また一つ世界が大きく変わるかも知れません。
ノウハウ伝授、私が30年位かかって体得したものですが、皆さんにお伝えいたしますので、どうぞご活用ください。活用できれは物凄い財産になりますよ。
もしかしたら、仕事に使って「営業」もできるかも知れませんよ。
私は、自分の教室の生徒には、どんどんマイCDを制作してあげます。費用はかかった分、必要経費と若干の工賃だけです。
伝授のノウハウは、「覚えたものだけが勝ち」で得する「裏技」ですから、どんどん挑戦してみてくださいね。今はもう若い人たちの時代がきているのですから。