歌が上手になるためには?・・カラオケ攻略法ノウハウ伝授4 | アカデミー主宰のブログ

アカデミー主宰のブログ

仙台ミュージカルアカデミーの旬な日常情報をお届けします。
HPには更新が面倒で記載できない、日々の出来事情報を織り込みます。ご期待下さい。
ライブ動画も掲載しました。検索は、ユーチューブで「仙台ミュージカルアカデミーライブ&発表会、花は咲く 荒浜」です。

イメージ 1

イメージ 2

 一日の終わるのが何と早いことか、時間の過ぎる速さに驚いてしまう今日この頃です。朝は4時~5時に起きて、日記を書いたり、随筆を書いたりして、朝の時間があっという間に過ぎていきます。
今日の課題は、新しい作品の「歌入れ」でした。新しい作品のカラオケは、昨日までにすでにシンセサイザ-で作成してあり、今日はそれを使っての、レコーデイングなのです。自分の家にはスタジオがないので、機材を持ち込んで、カラオケボックスで収録することにしました。
 町中の民間スタジオや公営のスタジオもあるのですが、カラオケボックスが一番低料金なので、いつも収録には「ボックス」を使うことにしていました。
 カラオケの既成の曲を使って「マイアルバム」を作る時も、簡単にできますし、自分のオリジナル曲でのアルバム制作にも、機材さえ持ち込めば、カラオケボックスが一番いいスタジオになります。
今日は、自分のオリジナル曲の収録なので、MDデッキ2台とモニターおよびミキシングのできるアンプスピーカー1台(120wのものを使用)とマイマイク1本、ピンジャックコード2本を持ち込みました。
私の利用するカラオケボックスは、日中は1時間100円、機材の持ち込みOKなのですが、2階にあるので、機材の搬入が大変でした。しかし、階段登るための台車があったので、アンプは結構な重さだけど、何とか搬入することができました。
 機材の接続の後、音量調節などの準備を終えてから、収録に入ります。自分で制作したカラオケ(シンセで制作)に合わせて「歌入れが」始まりました。
 私は、まだ発声練習も何もしないで始めましたが、なかなか声が出ないことや、楽譜を見ながら歌うので、集中し切れず、なかなかノーミスで終わることができません。
 何回も繰り返すのですが、やっぱり歌い込みが足りなくて、満足した収録ができませんでした。
 今日の収録は、合計4曲あるので、ある程度出来上がったら、次の曲へと移っていきました。それでもなかなか声が伸びず、思うように歌えなかったような気がします。

 さてカラオケを上手く歌うには、どうすればよいか?
 本当は体操をして身体を柔軟にし、発声やボイストレーニングなどをしてから歌えば、
十分に声が出るようになるものですが、「ボックス」では普通、柔軟体操や発声をすることができません。その場合、好きな歌でカラオケをリラックスして何曲か歌ってみることがいいのです。歌に馴染んで段々声がでるようになります。発声練習でも、ただ機械的な発声練習だけではだめです。リラックスして喉を開いて、腹式呼吸で歌うことが大切なのです。
 今日は、発声練習ができなかったので、とにかくマイカラオケに合わせて、何回か収録を試みましたが、やっぱり歌い込みが足りないとわかりました。
 仕方がないので曲目は一通り終わりましたが、やっぱり間違いもあり、ノーミスというわけにはいきませんでした。とりわけ結果として、まだ歌に馴染んでないこと、歌い込んでないことが明らかになりました。
 そうです、歌が上手になるためには、この「歌い込み」が大切なのです。知っている曲でも、この「歌い込み」がないと、感情や気持ちをメロディにのせて表現することができないのです。どこかギクシャクとして、歌っても「完璧」に歌えたと実感することができないのです。私は、今日結局、3時間半休まずに歌い続け、収録してきましたが、3時間近く続けて歌ったものの中には、やっぱり納得できるものはなかったのです。

 段々疲れてきて、もうやめようと思ったのですが、少し休んだ後、せっかく機材搬入しての収録なので、最後にもう1回挑戦してみようと取り組みました。
最後がどうして一番集中できたのかわかりませんが、今日歌った中では一番いいものができたように思いました。
 それはその曲が終わった時に、自分で「これがいい」と直感ですぐわかりました。何が違うかといえば、歌った後の「感じ」です。表現し切れた「充実感」がそこにあったからです。
 そうです。歌を上手に歌うためには、もちろん機械的な練習や確実に正確に覚える練習も必要でしょう。でもそれだけではだめなのです。歌い込みによって「充実感」が培われていくのです。歌い終わった後に、自分で「やった」という「充実感」がないうちは、表現しきってないと思った方が確かです。
歌い終わった後の「充実感」、「満足感」が歌の表現内容の達成度の指標なのです。いくら正確に「正しく」歌っても、歌の内容そのものに対する表現内容としての「充実感」がなければ、「歌い切った」ことにはならないのです。
 今日何回歌っても満足できなかったことが、最後に1回勝負で歌ったものが、自分で一番気持ち良く「充実して」終わることができたのです。
 まだ客観的には聴いていないけれど、「充実感」の高い歌が、やっぱり上手く歌えたと確信することができるのです。(さらに客観的に確かめて検討することで、精度を高めることができるのです。これによってさらに本当に「充実感」があるか、表現できているかを確認できるのです。)

 カラオケで上手になるためには、正しく正確に歌うのはもちろん、それ以上に(極端に言えば若干正確でなくても)歌った感じが「やった」と思えるような、歌の事後感情を獲得できるかが試金石になるような気がしました。
 だからカラオケは、覚えたから終わり、歌えたから終わりではなく、歌い込みによって楽曲の内容解釈を深化させながら、自分の目指す内容の表現に関わって「やった」と思えるようになるまで歌うことが、「上手になる」ための秘訣なのです。
 それは時間がかかる場合もありますが、集中力と練習の一定の積み上げでの、歌への「馴染み」の中で獲得することができる場合がありますので、一概に時間がかかるとだけ言えない部分があります。人によってその「充実感」の獲得の仕方は様々です。簡単に獲得し内容表現まで見事にやりきる人もいますが、概ねは、段階を踏んで積み上げ、「歌い込み」によって獲得できるものなのです。今日の収録のほとんどの歌で、どうしても獲得できなかったその「充実感」を、最後の1回勝負で勝ち取ることができたような気がしました。
 やはりそこまでいくいためには、練習の積み上げによる試行錯誤があるのかも知れません。
 
 カラオケ上達の攻略法は、歌に「馴染む」こと、積み上げによる「歌い込み」を図ること、知識として学ぶより、実践で「馴れる」、「場数を踏む」ことなのかも知れません。
それによって段々と表現内容への「充実感」が高まって、自分でも納得し、聴き手にも「充実感」が伝わるような歌唱になっていくのではないかと思うのです。

 カラオケ上達の道はやっぱり、歌に「馴染み」、歌に「馴れ」、「歌い込む」こと以外にはないのかも知れません。もちろんそれを実践するためにも、基本としての発声や音楽的な学習が必要であることは言うまでもないことです。
 カラオケが上手な人は、音符が読めなくても、歌に「馴染み」、歌を「愛し」、「歌い込んで」いる人の中に多いことでも納得することができるでしょう。
音楽を学問として、職業として関わっている人の中に、本当は一番重要な、この「自ら歌に馴染み」、「自ら歌を愛し」、「自ら歌い込む」ことが「欠落」している人の何と多いことか。
私は長年の人生経験の中で、そのことを深く実感してきました。

 カラオケ攻略法は、私たちに、音楽表現に関する最も基本的かつ重要な内容を示唆してくれているように思われるのです。