私は、脳梗塞のリハビリの一環として「音楽」を始めましたが、昨年の秋頃からアコーディオン教室を始めたこともあり、自分の演奏力量の回復をさらに高めるために、ライブ活動を始めました。選んだ場所は、朝市です。
仙台の南部のはずれ、市境の名取川の河口、河を渡った所に「閖上」(ゆりあげ)の港があり、そこで毎週日曜朝に市場が開催されるのです。もう30年以上の歴史があり、たくさんの人々が訪れています。前から朝市のことは知っていたし、何回か買い物に行ったこともあったので思い出したのです。
昨年秋に、大学のオープンカレッジ(生涯学習の一環で地域の人々への学習活動を文部科学省の補助を受けて大学が開催するもの)で、それまでの「うたごえ合唱指導」に加えて「アコーディオン教室」を開催したいとの要望を受けて始めました。教えるからには、自らが研修を深めなければならない、という自分の信念、信条がありましたので「ライブ」を始めることにしたのです。
市場の役員の方にお話して始めました。様々な業種のお店が並ぶ空き地でのボランティアライブ、様々な反響がありました。喜んでくれる人、迷惑がる人様々でした。音響を使って伴奏入りでやろうとしたこともありましたが、周りのお店の「苦情」でやめてしましました。(音が大きくなりすぎて苦情があるというのです)それでやっぱりアコーディオンだけの生音のライブになったのです。
これまで毎週、正月も含めてほとんど休ます、続けてきました。冬の寒い時期は、特に寒くて厳しかったです。指の感覚がなくなり、左手のボタンが押せなくなることもありました。右手は何とか動きましたが、寒さの中での「ライブ」は大変でした。しかし市場の人たちのがんばっている姿に励まされ、休むわけにはいかず、ほとんど「皆勤賞」で今まで続けることができました。
今では毎週楽しみに来る人もいるほど、だからこちらが調子悪くて休みたくても、休みわけにはいかなくなりました。待っている人がいると思うと、今では休むことができなくなりました。
また、親しいお店もできて、「差し入れ」や「ご馳走」をしてくれる人もいるほど、人の情けに触れると、心がなごみます。演奏をする音楽にも情感が伝わるものです。アコーディオンは、自分の心と一体になって気持ちを表現してくれるのです。音楽にも気持ちが入っていくものです。
約2時間ほどの演奏を、朝市で毎週日曜に「ライブ」演奏をしてきました。
今では、日曜になると体が自然に動いて「出発」するような状況です。
朝のすがすがしい空気の中を「閖上」の浜まで一直線、朝もやの仙台平野の中を通って行くのです。
約2時間のステージを終えると、やっぱり疲れますが、人々とのコミュニケーションや素敵な人に出会っての会話などで、本当に脳が活性化するような気がします。演奏曲目は、ジャンルを問わず、懐メロ、演歌、歌謡曲、ポップス、童謡、唱歌、学校教育音楽、シャンソン、カンツォーネ、シクラシック、民謡等ほとんど網羅していますが、やはり最近の若い人たちの曲は、一番課題があるかも知れません。
リクエストがあれば即演奏、ちょっとあやふやな曲は楽譜を見て初見で演奏、2回目には大体メロディーに気持ちをのせて演奏できるようになります。それも私の勉強の一つです。思いがけない曲が来て、何十年ぶりに演奏する曲や初めて演奏する曲に出会うなど、本当の「生きた勉強」になるのです。それが「ライブ」の醍醐味かもしれません。
「ライブ」が終わる頃にもお客さんが来て、「もうやめるの」とか聞かれるけれど、切り限りがないので、約2時間で切り上げることにしています。ここで知り合ったたくさんの人々や毎回聴きに来てくれる人々など、本当に音楽は人々との心をつなぐ懸け橋になっているのです。
今一番聴いてくれる曲は、ヒット曲の「また君に恋してる」でしょうか?皆さんじっと聴いてくれているような気がします。今日も何回か演奏しました。
「ライブ」が終わると、今度は海岸線に沿って走る「海岸道路」を北上します。蔵王連峰や奥羽山脈の山並みを背景に、仙台の市街地を左に眺めながらのドライブ、広大な仙台平野の美しさに触れるひと時です。仙台港近くの蒲生海岸や七北田川(ななきたがわ)を渡れば、フリマ会場のある仙台港の公園に着きます。毎週日曜に開催されるフリマに通うようになってどのくらいでしょうか?別に買い物だけというわけではないけれど、舟が近くに係留していることもあり、見分を兼ねて、毎週日課のようになってしましました。
ここでも今では完全に常連です。昨日は久しぶりに「掘り出し物」を買ってしまいました。
普段は食材とか中心に購入しますが、(フリマには野菜や食材も売りにきます)、昨日は、ミシンと機材を運ぶ台車でした。ミシンは5台ももっているのに(黒猫褌工房のため)いいミシンだったので思い切って買ってしまいました。凄くいいメーカーの機種で、驚くような安さだったので決めました。衝動買いかも知れませんが、フリマにはそんな楽しさもあるのです。機材を運ぶ台車はあるのですが、階段を自由にスムーズに運べるものだったので買ってしましました。どちらも得した気分でこれまた楽しかったです。そのほかにも「黒猫」のための生地もどっさり買ったり、いつもの果物をかったり楽しいひと時を過ごしました。
その後は、普通は、舟の見回りや蒲生海岸の探索に出かけるのですが、それでもまだ昼前です。早くからの行動開始は一日を本当に有効に使うことができます。
昨日は、フリマの後は、課題として残していたアルバム作成の「歌入れ」のため、カラオケボックスに行って収録しました。MDデッキなどの機材は全て事前に車に積んでおきます。昨日のボックスでの収録は、結果的には、声があまり調子が良くなく、練習だけで終わってしましました。収録はできなかったけれど、練習には十分役立ちました。全てオリジナル曲なので、自分でボックスで歌うのも初めてだし、自分で制作したカラオケの演奏を、ボックス内で実際に聴くのも初めてだったので、実際の音で練習できたのはよかったです。2時間の練習で、ミスしないように集中するので結構疲れます。2時間でギブアップという感じでした。
その後は、飲料水の「清水」(飲料水は水道水を使わないので)を汲みにいったり、(仙台北東部に清水の湧き出る里があるのです)友達に会うために連絡したり、蒲生海岸に行ったり、いろいろと時間を使っています。(日曜はスイミングは休むことにしています)
毎週日曜はこんな生活スタイルですが、時間と競争しながら、課題をこなす生活ですが、これが結構刺激になってキビキビ生活できている感じがします。
老化している暇はないです。やることがあり過ぎますが、決して焦ってはいけません。精神的には穏やかで、緩やかな気持ちの中で、たくさんの課題をこなしていくのです。
メモ帳も絶対必要ですね。私は同じ大きさの小さなメモ帳を使って、今は35冊目を終わろうとしています。何月何日に何をしたかはメモ帳でわかります。お金をいくら使ったかも記録するようにしています。金銭感覚はとてもスケジュール管理に必要ですから。
今日もまた新しい課題に向かいます。今日、月曜日はカルチャーセンターのボイストレー二ング教室の指導に行きます。午前中何人かの指導に当たります。
午後は歯医者の予約でいきます。また新しい作品づくりに集中することになるでしょう。今日も精いっぱいがんばっていきましょう。