「歌コン」決勝大会、審査結果に今年も残る疑問 | アカデミー主宰のブログ

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 昨日は、閖上に行ってから、用足しを果たし、その後、「歌コン」の決勝大会に向かいました。


 高速を使って松山まで出かけました。時間的には余裕で、決勝大会を参観し、終了後、16時過ぎに決勝大会に出場した昨年のレッスン生を乗せて、大郷経由のルートで帰ってきました。


 事務所に戻ったのが17時を過ぎていました。途中、利府を走行中16時半過ぎに大きな地震があり、車が揺れました。渋滞中で、事故もなく帰りました。


 「歌コン」は、終了しました。決勝大会に出場したレッスン生2名、および昨年のレッスン生で決勝に残った方は、素晴らしい演奏を披露しましたが、惜しくも選外でした。


 コンクールの審査結果は、私の考えからは意外なものになっていました。自分の審査結果とは、まったく違う結果だったからです。


 私は、純粋に演奏を音楽的観点から、減点法で、すべてをチェックして審査する観点で細かく観察していました。


 特別賞3名、その他の3名の入賞者も、数人以外は、別の方が入賞していたからです。審査の仕方が、非常に腑に落ちない部分も見受けられました。


 出場者には、大会後、審査員のコメント用紙が渡されていました。一言二言書いてありましたが、その一言二言のミスで落ちたような印象を受けました。


 果たして、本当に減点法の評価規準でやっているのか、という疑問が改めて起きてしまいました。


 昨日、私は、「コンクールもオリンピックも中身は同じ」と書きました。本人の心構えは、全く違わないのですが、何と、評価の仕方が違っているのを忘れていました。


 コンクールは、人が審査するものです。オリンピックは勝ち負けで決まります。スケートなどの人が審査するものでも、細かな審査規定が決まって、チェックさて、私情の入る余地が全くないと言っても過言ではありません。


 コンクールは、審査員3名だけで決めるのです。審査規準があるといわれていますが、正確には分かりません。


 表向きは、正確な歌唱が要求されていますが、果たしてどんな採点法を取っているのかは、誰にも分かりません。


 正確に、丁寧に、ということで、私は減点法を採用しながら審査の観点で参観しました。


 すべての演奏をチェックしましたが、審査結果は、私がチェックしたものとは大幅に違う結果になっていたのです。

 

 コンクールは、人が審査するもの、審査の内容は、ベールに包まれています。


 これだけ紙一重の差を明らかにする場合にも、最後は、やはり私情が入り込む隙間があることが分かりました。


 昨年、地元の方が優勝したこと、今回の優勝者も毎年参加してきた方で、これまで様々な賞を取りましたが、優勝だけはしなかった方、その方が優勝しました。


 2位や3位の方も、歌唱の中で、いくつかのミスをしたのは事実でした。他の歌唱力のある方で、ノーミスに近い方が落ちたのには、不可解な部分がありました。


 そうだ、評価基準には、出場のの回数の他に、年齢や、そのほか様々な要員も加味されて、玉虫色の評価規準で、私情、「好み」を入れながら、評価すると考えれば、納得が付きます。


 つまり「歌コン」で、紙一重の差を勝ち抜けるためには、それらの様々な「規準」を乗り越える必要があることが分かりました。


 つまり回数を多く出場し、「歌コン」の町づくり推進に寄与すること、地域の活性化にも、取り組むことなども、その評価基準には含まれることも分かりました。


 これでは、実際、音楽コンクールの審査としては、不純です。


 純粋に音楽的な審査だけで、真っ新の状態で、予選の歌唱も関係なく、決勝大会を行うのでなければ、本当の意味での厳正さは保たれないことは明らかです。


 地域の活性化の課題や町づくり推進の立場からの審査基準が加味されること自体、本当の意味での音楽コンクールの正当さは失われてしまっているのです。


 決勝大会が、純粋に音楽的な勝負にするためにも、これからの「歌コン」の課題は大きい思いました。


 一番可哀そうだったのは、私以外多くの方も感じたと思いましが、ノーミスに近い歌唱でも、選外になった方々でした。遠くからの出場者は、それでも少しは私情で、優遇された感じはしました。


 でも、最後に、コンクールの審査は、本当に純粋に音楽的勝負だけで決着を付けたとかという疑問が残ったことでした。


 スタジオからのレッスン生、他昨年のレッスン生で決勝に残った方も素晴らしい演奏を披露しました。

 その方々が、選外だったことで、注文を言うというのでは決してないのですが、今回のコンクールの審査では、昨年同様、最後の最後で、結果に多くの疑問が残ってしまいました。


 審査員の内部事情も分からないでもないのですが、やはり、最後まで音楽的に厳正な審査をお願いしたいものです。でなければ、来年からは、審査の評価基準を紙面にて明らかにすべきです。


 多くの音楽愛好者に、審査の結果が納得できるようなシステムへと、全国コンクールだからこそ、脱却すべきなのではないかと思いました。


 返す返すもなく、私は、ノーミスに近い最高のパフォーマンスをしても、選外になった方々に、私を始め、多くの賛同者のエールを添えて讃えたいと思いました。


 最後に結論ですが、紙一重の差は、審査の闇に包まれた中での私情ではなく、具体的な評価基準とそのメルクマールで明らかにすることなのです


 最後の最後で、今回の「歌コン」も、昨年同様の疑問が残ってしまったことを、非常に残念に思ったのは、私だけでしょうか。


 新たな気持ちで、来年の「歌コン」を目指すフランク愛好者を、より多く育てて行きたいと思いました。