昨日は、グループレッスンと個人レッスンがありました。グループレッスンでは、難しい16ビートのリズムの入っている曲を練習しましたが、なかなかリズムに乗って歌うのは、難しいようでした。
夕方の個人レッスンの方も、最近レッスンしている超難しい曲を持参しました。丁寧に指導しましたが、この曲も16ビートの曲でした。なかなか難しいようでした。攻略するには、基礎からの練習が必要なことが分かりました。
基礎から積み上げる練習を考えていないようで、あまりの難しさに、諦めると話していました。「音楽祭」に向けての楽曲は、順調にレッスンが進みました。
その他、車屋がやってきて、車購入の相談をしました。果たしてどんな車が見つかるか楽しみになりました。
さて、超難曲といわれる楽曲は、現在レッスン生、3名が同じ曲に取り組んでいます。それぞれが、どこからか見つけてきて、同じ曲を持参しましたが、楽譜はどれも微妙に違っていました。原曲を聴いて一番正確な楽譜で指導することにしました。
この楽曲は、すぎもとまさとの「冬隣」という曲です。現在;、おそらく全国のカラオケ愛好者の中で、超難しい曲として盛んに取り上げられていると思います。
音程はさほど難しくはないのですが、リズムに乗って歌うのが、超難解なのです。実は、この楽曲は、16ビートのリズムが隠されているのですが、そのビートはどこにも出てこないのです。
カラオケにもリズムは刻まれていませんし、特に1番は拍のリズムさえカウントが難しい感じがするのです。
16ビートの;リズムは、楽譜上にしかありません。それを16ビートを感じながらリズムに乗って歌うのが超難解なのです。
それでもソルフェージュから丁寧に積み上げれば、何とかなるかも知れません。
音程はとれるようになるのですが、リズム感がなかなか難しいのです。中高年には、そのリズムに慣れていないので、なおさら難しいです。
今日のグループレッスンでは、課題曲が、森昌子の「越冬つばめでしたが、この楽曲にも最初の部分に、16ビートの歌いにくい部分があります。
16ビートを感じながら歌わないと歌えない曲です。歌詞付けが難しいことでわかるのです。
「冬隣」は、全体的に16ビートが隠されているのですが、それは自分で感じて歌うことなしには表現できないのです。
練習方法は、メトロノームを使いながらカウントしながら、リズムに乗っていく方法を考え出しました。でもレッスン生には、そのカウントだけでも難しいことは明らかでした。
口三味線のようにして、メトロノームを使いながら指導することで乗り切りましたが、もっと良い方法はないかと考えました。
どこにも16ビートのリズムは出てこないものを、16ビートを感じながら歌うためには、デジタルピアノのリズムボックスで16ビートの音を刻みながら練習することが良いことがわかりました。
でもそれも楽譜に基づき、丁寧に理解する必要があります。耳覚えでの学習では決して身につかない内容なのです。
自分でカウントしながら納得してみて、初めて出来る学習なのです。
楽曲アナリーゼは、楽譜の階名読みだけではなく、リズムの丁寧な理解も必要なことが分かりました。すべてが納得して、理解できてこそ、この楽曲を攻略できるのです。
ここで、「冬隣」の楽曲アナリーゼを一挙に公開し、伝授します。
キーは、Dmajor、ニ長調、4分の4拍子、テンポ、♩=66スローテンポです。
1拍の中に16ビートの刻みがある曲です。そのことは楽譜からだけしかわかりません。カラオケ伴奏にもテンポの刻みにも表れていません。
しいて言えば、ライブ盤のギターの繊細な刻みの中に、16ビートが表現されてる程度です。それを16ビートの感覚で歌うのですから、至難の業なのです。
音程は、それほど難しくはないのですが、キーが超高いです。練習では少し下げて練習するのがベストです。
16ビートのリズム感を取得することが目標です。それなしには歌えません。歌えても、すぎもとまさとの、この楽曲の感じは出せません。前半にも難し箇所がありますが、後半もかなりの難易度が高いです。
全体を通して難解な曲です。でも理解して、納得出来れば、このリズムで歌う快感を味わうことが出来ます。
今時のヴォーカル学習のトレンドなのかも知れないと感じます。
適当に耳覚えで;歌う方は全国にたくさんいるでしょうが、正確に16ビートに乗って歌える方は、完全に16ビートを理解し攻略した方でしょう。そう多くはないと思います。
そしてさらに中高年では、最も歌いにくいリズムなのです。
中高年の課題としては、今時の最もトレンドな課題なのかも知れません。
沢山の方々が攻略に挑むのは、そのあたりに魅力があるのかも知れません。