毎日忙しい日々が続いていますが、無事課題をクリヤーしています。
昨日も、午前から2件の個人レッスンがあり、午後は「歌コン」のグループレッスンがありました。
どのレッスン生も、意欲的で、課題に向かって一生懸命です。
一人目は、3月の電力ホールでのコンサートへ、2人目は、4月の塩釜の「遊ホール」での「発表会」へ、そして、午後の「歌コン」のレッスン生は、10月の「歌コン」目指して取り組んでいます。
皆さん、それぞれ必死です。レッスンでは、少しでも目標に達成出来るように、細かいアナリーゼをして、丁寧に指導し、本人に身に付くようにアドバイスをしています。
一人目は、細かい音符の表現と抑揚の付け方、高音部の腹呼吸でのでの「こぶし」の入れ方などが課題でした。
二人目は、細かい音符と音程の歌い方が中心でした。特に高音部の細かい連続音符の表現が課題でした。
「歌コン」レッスンでは、皆さんが、かなりの高得点で、普通には全く問題ないのですが、「歌コン」、は、全国区でレベルが物凄く高いので、
安心しなようように話し、そのレベルでは、全て横一線であることを話しました。
高得点でも、まだまだの細かい課題があることを話し、ここからが本当の練習に入ることを話しました。
でも、出場曲決定よりも、いくつかの曲を歌ってみることにして、まだ楽曲を絞らないことにしましたが、皆さん、それぞれに個性があり、素晴らしい歌唱力を持っていました。
でもコンクールは、そこからが出発なのです。少しでも自分に満足したり、思い上った心があれば、それだけでダメになります。
その心は、必ず歌唱に反映されるからです。どこまでも、ひたむきに、課題に向かって、紙一重の差を抜けることを目指す必要があるのです。
まるでオリンピックの取り組みのようなのです。
そのような観点からみれば、素晴らしい歌唱力ではあるのですが、私には、まだまだの「道のり」があるように思いました。
これから数ヶ月間が、オリンピックの取り組みのように勝負になることだけは、確かなのです。
少しでも油断した方が負けるのです。歌唱の資質は、全く横一銭なのです。違いは個性だけなのですから。
最終的には、本人の心構えと意気込み、それに基づく努力のみ、そしてそれにふさわしいレッスンの積み上げが勝負であると思いました。
結果は必ず後から付いてくるのですから。
「歌コン」の出場者は、毎年全国から150名ほどの参加ですが、150倍の難関だと考える必要があるのです。その意味では、「歌コン」のグループレッスンのレベルでは、高得点を出しつつも、まだまだ甘いのかも知れないと思いました。
その位、コンクール突破のレベルは高いということを認識する必要があるのかも知れません。
「歌コン」は、10月の第3週の土日です。それまでの道のりを、どう音楽学習、歌唱学習を通して、自らを鍛え上げていくかが勝負であると思いました。それは音楽学習を通した、人間修養なのかも知れないと思いました。
無欲に、ひたむきに、ただひたすら自分の楽曲に取り組み、音楽表現の「高嶺」にたどり着いた者にだけ、360度の大パノラマの絶景は見えるのかも知れないと思いました。
「頂上は遥か彼方、まだ山の裾野」であるという認識を、一人一人が持てるかが勝負だと思いました。