最高齢のアコレッスン生から学ぶもの、「その生き方こそがダイヤモンドの輝き」 | アカデミー主宰のブログ

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仙台ミュージカルアカデミーの旬な日常情報をお届けします。
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 昨日は、アコ初心者のレッスンがありました。この方もバスツアーで知り合って、歌が好きな方で、「カラオケ交流会」に参加するようになりました。

 昔購入したアコがあるというので、昨年からは、アコのレッスンに取り組むようになりました。
昭和10年代の最初に生まれた方で、直に80歳になろうと言う方ですが、歌声は素晴らしいし、元気のある方です。

 この年齢になって、アコの練習に取り組むようになっただけでも素晴らしいし、とても年齢を感じさせないようなキビキビそした動きのある方でした。

 遠くから通ってくるだけでも素晴らしいし、何よりも「前向きな生き方」が凄いと思いました。

 月に2回のペースで、全くの初歩からアコの練習に取り組み、12月の「発表会」にも、何とか初心者の曲を演奏しました。
練習を重ねれば、少しずつ上達するものです。右手と左手の分離が課題でしたが、それも少しずつ出来るようになってきました。
 アコは、演奏方法も難しいです。何しろ鍵盤や、右手、左手の指を見ながらの演奏は出来ない楽器だからです。
さらに、蛇腹の動きもあり、その中で、全く違った動きを、右手と左手で、リズムに合わせて演奏するからです。
最初のうちは、その違った動きが出来ないで、誰でも同時に動かしてしまうものですが、段々、楽曲を取り組むようになって、出来るようになってきました。

 この場合でも、我流を排して、基本に忠実に指導しました。本人も、昔、我流でハーモニカの練習をして、大変な目に合ったと話していました。
何しろハーモニカを左右反対に持って覚えてしまったので、直すのに一苦労したという話をしてくれました。
だから、アコの練習でも、基本の練習を大切にしたいということで、遠くから月に2回、通ってくるようになったのです。
 
 スケールの練習、リズムの刻み方の基本を教えて、段々、楽曲が弾けるようになてtきました。
音楽は、本当に積み上げ学習なのです。少しずつでも出来るようになてtきました。「発表会」でも、初心者の曲を演奏して、
何とか披露することができました。

 12月は、その後、少し体調を崩して休みましたが、新年になって、また通ってきました。
前回、出した新しい課題が、段々弾けるようになってきたから不思議です。大きな進歩を確認することが出来ました。

 本当に、続ければ弾けるようになるものです。その努力と頑張りに驚きました。
レッスンでも集中注するのか、汗びっしょりになっていました。

 今回は、さらに新しい課題に進みました。誰でも知っている有名な楽曲、さらに今回は、もっとハードルを高くして欲しいということで、
さらに難しい楽曲も与えました。この2曲が弾けるようになれば、アコの第一段階は終了することになります。
ハ長調の楽曲は、簡単な曲なら演奏出来るようになるからです。

 本当に、練習を積み上げると、誰でも上手になるものです。80歳近くなってから、重いアコで勉強するのは大変ですが、
やはり自分との葛藤があるのだと思います。いつまでも元気に、自分に気合を入れながら頑張っているのだと思いました。
この生き方こそが、何にも増して素晴らしいと思いました。

 歌声は、相変わらず素晴らしいものがあります。今月の「カラオケ交流会にも参加すると話していました。
 
 音楽学習には、年齢は関係ないと思いました。上手になるならないは別として、誰でも、その生き方が問われているのだと思いました。

 誰でも、「もう年だから」と言って、音楽学習に取り組むことを拒む方がいますが、自分で自分を、ただ納得させているだけなのです。

 どんな方でも、基本に忠実に積み上げていけば、どんな難しい課題も達成出来ることを、そのレッスン生は教えてくれているのだと思いました。

 久しぶりのレッスンの後は、人生談議や、音楽談義を花咲かせて談笑し、2週間後のレッスンまでの練習課題を確認して帰って行きました。

 私のレッスン生は、レベルの問題ではなく、どんなレベルのレッスン生にも、基本から対応しながら指導し、その中から、その方々の生き様や、様々な人生哲学を学ぶこと出来ることを知ることができました。本当にこの生き方こそが素晴らしいのだと、感動をもって受け止めていました。

 どんなレベルのレッスン生でも、自分の課題に向かう、その前向きな生き方こそが、ダイヤモンドのように輝いているような気がしました。