昨日は、2名でのグループレッスンがありました。現在4名のグループのレッスンと、2名のグループレッスン、それに、コンクールを目指す「フランク永井歌う会」の3つのグループレッスンがあります。他は、全て個人レッスンです。
昨日は、2名のクループレッスンでした。課題曲は、新曲を電話で教えてもらっていました。探しておいた曲は、電話での楽曲と題が微妙に違っていたのです。歌手名は同じでも、微妙に題名が違っている曲があるのですね。
急いでパソコンで楽譜の在り処を探しました。パソコンを使って、30年分のカラオケの月刊雑誌から、楽譜を探すのです。
パソコンでの検索の結果、昨年の雑誌に掲載されている新曲でした。
私も初めての曲、レッスン生も、初めて取り組む曲でした。レッスン生には、地域の新年会で歌って欲しいとリクエストがあったようです。
楽譜を探してコピーし、初めての曲を、ピアノ伴奏で丁寧に歌唱指導していきました。
これが一番早いようです。丁寧に音取りをしながら、細かい部分を、何回も弾きながら覚えました。
ピアノで、3番まで歌詞付けして歌えるようにしてから、今度は一人ずつでのカラオケでの練習です。これも1回歌ってから、間違いをいくつか修正します。それを2回繰り返して、大体修正を終えました。
最後は、機械採点に1回勝負いで取り組みました。そうしたら、何と「いきなり高得点!」でした。高得点と言うのは、耳で聴いては、ほとんどノーミスの状態で、結果的には90点以上の高得点を言います。
なかなか90点以上は、初めて取り組んだ知らない曲で、出ることはありません。機械採点での高得点は、結構ハードルが高いものです。
カラオケをやっている方は知っているでしょう。それを初めて覚えた曲での、「いきなり高得点」でした。
本人の音感も素晴らしいと思いました。覚える意欲も凄いと感心しました。
それにしても、新曲や知らない曲を覚える時には、いくら耳覚えで取り組んでも、時間がかかります。耳覚えの間違いも必ずあります。
やはりピアノで、丁寧に音取りをしてから、カラオケで練習し、2回修正するのが、最短の覚え方であることが分かりました。
私は、覚える時には、楽譜を見ながら、Utubeを1回聴いただけで、2回目は、ピアノで弾くことが出来るようになります。聴かなくても、もちろんピアノでの初見は出来ますが、聴くと曲の全体のイメージがつかめるのが良いのです。音楽ではイメージも重要ですから。
最短は、「楽譜」で検証しながら覚えること、これが最短であることが分かりました。カラオケだと間違った部分を繰り返せないのです。ピアノ伴奏では何回でも分からない部分を、覚えるまで定着させることが出来るのです。
レッスンでは、ここではソルフェージュは、使っていません。使わなくても最短で覚えられます。ソルフェージュを使えば、本人の音感が、さらに高くなるのは間違いなしですが、使わなくても、ピアノ伴奏だけで覚えることが出来るし、その後にカラオケで練習すれば、完璧になるのです。
「いきなり高得点!」は、このようにして学習した結果なのでした。知らない曲で、初見の楽譜でも、「いきなり高得点」が出せる「魔法」が、この指導法にあることが分かりました。
前回のレッスン生も、全く知らない初めての曲を「いきなり高得点」でした。その時は、さらに高く90点台半ばを出したのですから、凄かったです。私もその時も、今回も嬉しくなったので、今回は、思わずおやつを出してしましました。
カラオケ、新曲のレッスンの仕方、学び方にも最短の学習の仕方があることも分かりました。
皆さん、毎日のようにカラオケボックスに通って、耳覚えの歌を歌って練習しているようですが、それよりも最短で正しく覚えられるのは、何とこの「レッスン」にあったのです。
レッスンはグループでも個人でも、好きなもので結構、この「丁寧に正しく学ぶレッスン」こそが、どんな難しい曲も、簡単に、最短で覚えることのできる「魔法」だったのです。
その「魔法」は、レッスン以外のものでは、決して代用できないことも分かりました。
どんなに「カラオケ交流会」で歌っても、知らない歌は、歌えません。新曲は覚えられないのです。自分のレパを増やし、新しい曲を覚えるには、この「ピアノを伴奏に使ったレッスン」以外にはあり得ないことも、最終的に納得しました。
昔、フランク永井や松尾和子、橋幸夫、三田明、吉永小百合などの沢山の歌手が、「吉田学校」のレッスンを受けたことの中身が分かるような気がしました。
新しい歌唱、新たな創造は、この「魔法のレッスン」からしかあり得ないことも、何となく分かる気がしました。