難しい曲ばかりをレッスンに取り組むレッスン生が、今回取り組む超難しい曲を、何を思ったのか、耳覚えからではなく、ソルフェージュから徹底的に勉強することになりました。
今までたくさんの曲を歌ってきたのですが、どうも完璧まではイマイチだからというのが理由でした。
何も、今回こんな難しい曲から、ソルフェージュに入らなくても、基礎からコールユブンゲンなどの簡単な教材からと話したのですが、
この難しい楽曲から入りたいと言うので、この超難しい楽曲のソルフェージュから勉強することになりました。
楽曲は、高音域のテンポがなかなか取れない複雑な曲です。新しい楽曲で、テンポの取り方では、「麦の唄」より難しい曲です。
もちろん調号は、ハ長調ではありません。それをゆっくりソルフェージュをしていきました。前回は、階名で読むことが精一杯という感じでしたが、今回はかなり練習をしてきました。毎回レッスン生は、レッスン風景を全部録音していきます。今回は、大分ソルフェージュが出来るようになっていました。
今回も丁寧に細かく練習しました。音程は大丈夫なのですが、,テンポの取り方が難しいのです。今回は、デジタルピアノについているリズムボックスを使いながら、カウントを聴きながら練習しました。
何と、あんなに難しいと思っていた楽曲のソルフェージュが、大体出来るようになってきたのです。今回は、1時間、ソルフェージュだけに取り組みました。こんな課題に取り組めば、今度は、次回が楽になると思うほど、難しかったのですが、何とか出来るようになるのです。
ソルフェージュで歌えるようになれば、楽曲は、完全にに細かい部分まで正確に歌えるようになるのです。
一緒に楽譜を見ながら、ソルフェージュに一緒に取り組みながら、ソルフェージュの凄さと威力を感じていました。
私にしても、かなり難しいソルフェージュでしたが、頭に入ればもう楽なものです。歌は比較的容易に覚えられました。
ソルフェージュが出来るようになると、楽譜を初見で音が取れるようになります。
私が、レッスン生の楽譜を、初見でピアノ演奏出来るのは、このソルフェージュを初見でやっているからなのです。
ソルフェージュは、階名読みの実践ですが、音程を正確に取ったり、楽器を弾く時の、基本的、決定的な技なのです。
レッスン生はそのことを気付いたからなのでしょうか。今まで練習してきた楽曲を、全部おさらいして、学び直していきたいと話していました。
ソルフェージュは、楽譜の音を、独力で正確にとり、初見で歌えるようになる、音楽学習者にとっては、物凄く大切で、必須の武器なのです。
カラオケ練習者のほとんどは、それが難しいので、音から入り、耳覚えをするしかないのです。
でも、それでは楽譜を身見ても、自分の覚えが正確かどうかは分かりません。
ソルフェージュは、それを修正し、確かめることも出来るのです。凄い威力、ソルフェージュの力がなければ、今時の歌手は、歌手業も出来ないかも知れないと思うほど、歌手の皆さんが、必死になって取り組んでいる技なのです。
レッスン生は、耳覚えでの学習に限界を感じたからなのでしょうか。ソルフェージュに、何もそんなに難しい曲から入らないでもよいと思う曲からソルフェージュに入って成果を出してきたのです。
「ソルフェージュ、恐るべし」と言った感じがしました。ソルフェージュが出来れば、その楽曲は、完全に頭に入りますので、細かな間違えさえも自分で気づくようになるのです。
音楽学習には、そのノウハウの一つに「ソルフェージュ」があることは、余り知られていないのですが、実は「恐るべし力」が隠されているのです。
これは楽器を演奏する時には、無意識に使わざるを得ない技ですが、歌唱の方も、今に、必ず必須の課題になることは明らかな技なのです。、