「フランク永井歌コンクール」決勝大会を参観してきました。
12時半からスタート、開会行事の後に決勝大会が始まりました。予選を勝ち抜いた30組が順に歌っていきました。
昨日、失敗して予選を落ちていたと思っていたレッスン生の一人が、決勝に残っていました。決勝大会は、次々に歌唱し、瞬く間に終了しました。
30組の演奏は、どの方も個性的で素晴らしいものでした。結果は、特別賞と3組の勝者が決まりましたが、審査員講評を聞いて、コンクールの評価の観点が分かった感じがしました。
歌唱は、一人ひとり素晴らしいものでしたが、評価の規準が明確で、それによってふるいにかけられたことが分かりました。
まず、カラオケの耳覚えによるアバウトな真似歌いや、崩し歌いはダメだということです。格好をつけた歌い方も、すべてはじかれました。丁寧に楽譜を起こして、正確に歌うことがまず要求されたようです。
3位に入った方は、素敵な発声で、丁寧に正確な歌った方でした。少し物足りない感じもしましたが、楽譜を正確に起こしていることは実感しました。全体的には歌唱力も豊かな感じがしました。
それから女性の斬新な歌い方も、これからの方向として歓迎されました。2位に入った方は、女性の新たな関わり方の方向を示していました。これから積極的に女性のコンクールへの参加を呼びかけている証拠だと思いました。
最後の指標は、やはり声質が勝負だと思いました。
どんなに上手な歌唱でも、このコンクールの評価の最終的な規準(基準ではない)は、歌い手の声質が、楽曲が要求するものに合致しているかということです。
最終的に、優勝者は、声質で最も優れた歌唱が選ばれたように思いました。審査員の講評を聞きながら、このコンクール攻略の観点も明らかになった感じがしました。
大きく分けて3つの観点でふるいにかけられたことが分かりました。どんなに上手に歌おうが、そのことを踏まえる必要があることです。
たくさんの方々が、自分の自己流の崩し歌いや、自分流の表現が出来ないからという理由で、自己流で歌った方は、全て落選したと思いました。
たくさんのことが明らかになって、収穫の多いコンクールになりました。
今日は、「フランク永井歌コン」決勝大会に行き、たくさんの勉強をすることが出来ました。コンクールの明確な評価の観点が分かったことは大きな収穫でした。
真似歌いや崩し歌いを排してきた私の指導法が、最終的に正しかったことも分かりました。楽譜をきちんと読み取り、そこから正確に指導していく方法の正しさが明らかになりました。
でもこの「歌コン」は、最後は声質の勝負だということも分かりました。フランク永井と同等の低音の声質が勝負を分けることも分かりました。
レベルの高い、素晴らしいコンクールでしたが、参加者全員が、評価の観点を納得して帰ったと思いました。
これからの新たな音楽活動や、音楽指導に生かしていきたいと、強く思いました。
「おまえに」歌碑
「フランク永井記念館」
「歌コン」表彰式での優勝者歌唱