「フランク永井歌コンクール」の素晴らしさ、松山にコンサート会場を | アカデミー主宰のブログ

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「フランク永井歌コンクール」に参観し、その素晴らしさを実感してきました。コンクールのレベルが高いことにも驚きましたが、審査の規準がしっかりしているというのにも驚きました。

審査員が3人で、その責任者の講評で、評価の規準が明確に話されました。

評価の観点は、基本に忠実にということが、まず第一に明確にされました。吉田学校(吉田正作曲の作品)の繊細なメロディーをアバウトに歌ってはいけないということでした。フランク永井の、精細なメロディーを大事にして歌うことが大切だと話されました。歌唱力のある方が多かった中で、自己流やアバウト、崩し歌い、耳覚えで歌った方々は、どんなに上手に聴こえようと、そ評価規準でふるいにかけられた感じがしました。

3位に入った方の歌唱は、楽譜に忠実で、丁寧で、基本に忠実で、声質も豊かな歌唱が抜きに出ていたからでないかと思いました。



第二は、町づくり推進の観点からの、コンサートへの女性の参加を促していたことだと思いました。昨年の優勝者も女性で、今年も女性が準優勝に入ったことでも、それが伺えました。

これからの「歌コン」の発展のためには、女性の参加が不可欠であるという観点があるからでしょう。女性の斬新な歌唱が、これからの歌コンの方向性を暗示しているような気がしました。

2位に入った女性の、パワフルな歌唱は、初めて聴く「君恋し」で、その斬新な歌唱に審査の評価が集まったのではないかと思いました。



そして、最後の評価規準は、やはり全国唯一で、歌手の名前を冠にしたコンサートは、この「歌コン」以外にはないというように、最も難しい評価基準の「声質」ではないかと思いました。

優勝した方の声質は、フランクに勝るとも劣らないような、まさに天性のビロードのような声質で、その歌唱は、まさに圧巻でした。「霧子のタンゴ」のこの方の歌唱で、完全にねらいの「フランク永井の歌を歌い継ぐ」ことに繋がっていったのではないかと思ったからです。それほど素晴らしい声質での歌唱ではなかったかと思いました。



レベルは非常に高く、他にも同レベルの歌唱は、いくつもあったにも関わらず、この方の「霧子」が選ばれたのが、最後の評価規準の「声質」によるものではないかと思ったのです。

そして、今回の審査が、多くの同レベルの多くの歌唱の中で、明暗を分けた規準だったのではないかと改めて思いました。

私自身、日頃の音楽活動や、レッスン指導の中で、自分が心がけている、楽譜から忠実に起こして指導するという観点が、コンクールの指標として明確に押さえられていたことを感じて、心から嬉しく思ったし、審査の結果に対して、全く文句なしの結果だと思いました。



この「歌コン」のもう一つの素晴らしさは、地域の方々が、大勢「歌コン」成功に向けて頑張っている姿があったことでした。黄色いスタッフジャンパーの方ばかりでなく、町で出会う町民の方々も、「歌コン」に協力してくれ、庭の軒先を、自主的に駐車場に提供していたからでした。

テントで豚汁を振舞っていた町民の方々、出店で地域の食べ物を販売していた方々の、一生懸命さが伝わってきて、嬉しくなっていた自分がありました。

コンサート会場への、案内のスタッフも、皆「歌コン」成功に向けて頑張っていました。フランク永井が、「地域の宝」として、後世に伝えていく使命を一人ひとりが感じているかのような、町民の取り組みを感じていました。会場のスタッフも、本当に皆丁寧に優しく対応してくれていたのが印象的でした。



松山が生んだフランク永井の素晴らしさを改めて感じている自分がいました。ふるさとに愛され、ふるさとに守られているフランク永井が羨ましいとも思っていました。

昭和歌謡界に燦然と輝くフランク永井の業績を、「ふるさと展示館」で観て改めて、その偉大さを感じていました。



しかしながら、これほど全国区に知れ渡るフランク永井の業績に比べえば、コンサート会場は、体育館のようか場所でした。綺麗に準備されてはいましたが、それがフランク永井の業績からすれば、余りにも不釣り合いのような気もしていました。

全国からのお客さんを一杯に集めて、素晴らしい会場での「歌コン」が是非必要であると思いました。

フランク永井の「歌コン」には、素晴らしい会場が是非必要だと改めて思いました。フランク永井は、それが出来るほどの全国区に知れ渡る歌手だからなのです。

これからの町づくりとふるさとの活性化を考える時、松山に「フランク永井歌コン」のためにだけでも、立派な町民会館があってもおかしくないし、それが是非とも必要だと思いました。「フラン永井歌コン」は、それを求めているような気がしたからです。また全国の方々もそれを求めているような気がしました。



さらに言わせていただけば、素晴らしい音響機材を使ってはいましたが、音質をデジタル化する必要があることも明記したいと思いました。これからの方向性を考えると時、音源はテープでは余りにも音質が悪いからです。

せめて音源をCDMDレベルにすることが必要だと強く思いました。

音質をクリヤーにすることで、コンサートの歌唱の質ばかりでなく、音質全体を一段とレベルアップすることが出来るからです。クリヤーな音ほど、「歌コン」が求めているものはないとも感じました。現在テレビで観て、聴いているようなデジタルなレベルにまで、早く引き上げて欲しいものだと思いました。



その他、枚挙すれば、いろいろありますが、未来に向かって「フランク永井歌コン」を考えるとき、その素晴らしさを行政も含めて、地域全体が捉え直し、フランク永井の業績が、昭和歌謡史上に燦然と輝くものであることを実感しながら、それに見合った全国区の取り組みを期待したいと思いました。

それには、お金もかかることですが、フランク永井の業績は、それに見合うほどの大きな業績であることを、皆で確認し合いたいと思ったからです。

「フランク永井歌コン」で出会ったたくさんの方々の思いを、今こそ未来に向かって実現していきたいものです。それが、うランク永井の歌を後世に歌い継ぎ、昭和歌謡史上に燦然と輝くフランク永井の業績に、私たち一人ひとりが応えることだと思うからです。

今回の「フランク永井歌コン」に、レッスン生の応援を兼ねて駆けつけながら、2日間を参観し、改めてフランク永井の業績の素晴らしさと、地域の人々のフランク永井に寄せる熱い思いを感じました。

私自身も、改めてフランク永井の足跡を辿りながら、襟を正して頑張っていきたいと思いました。