現代における世界空手道の第一人者、清水 希容(しみず きよう)先生。
つい先日、競技選手という立場からの現役引退を表明されました。
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清水 希容先生は、1993年12月生まれの現在30才。
弱冠19才にして全日本空手道選手権を制して、空手道の中核種目ともいえる形競技で、日本の頂点に立つ。以降、なんと7年連続で全日本空手道選手権を制した、全日本の絶対王者。7連覇チャンピオン。
2年に一度開催の世界選手権では、2014年大会と2016年大会で金メダル獲得という2連覇。どんな競技種目においても困難とされている「 連覇 」を達成した、世界最高峰のスーパー王者。
清水 希容先生についての紹介説明は、もうこれ以上する必要はないでしょう。ものすごくシンプルに表現するならば、『 空手道界の偉人・清水 希容先生 』 です。
今年2月に宮城県へ来訪して下さいました清水先生の形演武を拝見させていただき、私と当会指導スタッフは息をのみました。スゴいとか、さすがとか、、そういう次元ではなかったのです。
つまり、異次元。想像すらつかない、別世界の人。人間レベルをこえる身体柔軟性をいとも簡単に発揮する、超絶レベルの柔軟パフォーマンスの当会中1女子・Yちゃんのすぐ近くで、、さらにその上をいくストレッチを軽々とやっている30才の清水先生!!
当会指導スタッフが息をのみ、そして私は呆気にとられました。当会の4人がそろって、言葉が出なかったです。今年2月の、宮城県角田市でのこと。人間レベルじゃない、、、っていうのは、まさにこのこと。。
現代の空手道界の偉人、清水 希容先生。
その清水先生も、、やっぱり 野球 です♪
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野球とは、ピッチャーが球を投げなければ、すべてのプレーが始まらない競技種目です。
空手道の世界チャンピオン・清水先生が、野球の世界において神聖とされているピッチャーマウンドに空手道の着衣で立って、、そしてこの日のスタメン先頭打者に仕掛けています。ドラゴンズの一番打者の心理としては、そんな挙動をされても野球のプレーとは異なるわけですから、「 はぁ? 」 っていう思いかもしれません。有名人を招いての一般的な始球式とは、かなり雰囲気が異なりますし。。
でも私には、プロ野球公式戦のマウンドに立って、畑違いの空手道の形演武をする清水先生のお心が、、なんとなくわかるような気がするのです。それは、『 つまるところ、一緒(同じ)! 』 という精神世界です。
プレイヤー(競技者)としては、同じにはなりません。種目じたいが異なるのですから、同じになるはずがありません。
でも心のベクトルは、一つにできる。それはスポーツであれ、武道修行であれ、最終的にめざしている着地点・終着点は同一であるからです。
じゃ、いったい、同一としている着地点・終着点とは何か? と問われるならば・・・今現在における私の回答は、それは『 道徳 』とか『 道徳心 』という表現になります。
道の修行がどんどん高みに近づいていくと、徳(とく)が自然と伴なうようになっていきます。道の修行が進んで、徳が伴なうようになっていくから、、合わせると 【 道徳 】になります。
道の最終着地点は、、
道徳に目覚めて、道徳心に至り、自分自身の生きざまが道徳に着地することです。そういう精神世界に到達するために、身体の苦痛がときに生じる修行をしている。そういうことだと思います。
空手道の世界チャンピオンである清水先生も、神聖なる野球の一軍公式戦のピッチャーマウンドに立ち、形を打つのです。空手道チャンピオンの清水先生でも、突き詰めれば野球なのです。
野球 です。
マウンドに立つこの姿こそが真実であり、真実であるからこその 「 あるべき姿 」 です。
空手道、斯くあるべし! の理想です。道
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/22/sendaikaratedo-shidoukan/f7/82/j/o1000097415455576918.jpg?caw=800)
【上画像引用】スポニチアネックス様記事
だから私は、いつもこう言うのです。
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野球だよ、野球~♪
さてさて・・
先日の毎日新聞さんの記事に、清水 希容先生のことが書かれてありました。とても含蓄ある記事であり文章でしたので、今日のブログではそれを転記・紹介したいと思います。
清水先生がこれから自らの中に、もっと増やしていこうとしていること。それは、
『武道』の引き出し
であるということです。
では、お読み下さい。
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2021年東京オリンピックの空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容さん(30)が5月、現役を引退した。ルールに基づいて勝敗を競う「競技」と、心技体を鍛える精神や美しさにこだわる「武道」。現役時代は空手が持つ二つの側面を追い求め、両者の間で心が揺れ動いたという。
◇競技は「一瞬の出来事」
静寂の中、気合の声と鋭い呼吸音が響く。キレのある技と気迫あふれる表情で、会場の視線を一気に引き寄せた。
5月19日、清水さんは地元・関西のベイコム総合体育館(兵庫県尼崎市)で、競技人生最後の演武に臨んだ。
静寂の中、気合の声と鋭い呼吸音が響く。キレのある技と気迫あふれる表情で、会場の視線を一気に引き寄せた。
5月19日、清水さんは地元・関西のベイコム総合体育館(兵庫県尼崎市)で、競技人生最後の演武に臨んだ。
選んだ形は東京五輪の時と同じ「チャタンヤラクーサンクー」だった。「ずっと一緒に戦ってきて、いろいろな経験をさせてもらった。自分自身を表現できる」と、強い思い入れがある形だ。
体育館には収容人数いっぱいの5000人ほどが集まった。東京五輪のチケットを買ったものの、新型コロナウイルスの影響で無観客開催となって観戦できなかった人も訪れた。清水さんは約3分半の演武を終え、温かい拍手に包まれながら会場を後にした。
体育館には収容人数いっぱいの5000人ほどが集まった。東京五輪のチケットを買ったものの、新型コロナウイルスの影響で無観客開催となって観戦できなかった人も訪れた。清水さんは約3分半の演武を終え、温かい拍手に包まれながら会場を後にした。
「(体を)酷使して、削って削って全部出し切った」という東京五輪。その後は体調やメンタルが十分に戻らず、「ガス欠でずっとふかす」日々だった。両膝のけがも悪化し、5月の引退発表の直前まで悩んだものの決意した。
決められた基準に沿って高得点や勝利を追い求めるか、自分なりの「美しさ」を表現することにこだわるか――。採点競技で戦うアスリートたちが直面するテーマだろう。
清水さんもそうだった。
決められた基準に沿って高得点や勝利を追い求めるか、自分なりの「美しさ」を表現することにこだわるか――。採点競技で戦うアスリートたちが直面するテーマだろう。
清水さんもそうだった。
現役時代は「『競技』と『武道』を両輪でやれる選手」を目指していた。ただ、二つの間には「壁を感じた」という。
空手の形は元々「対相手」をイメージしているため、清水さんは「第三者から動きが見えづらい」と指摘する。この点が、競技としての形に取り組む際のネックになった。評価するのは審判という「第三者」の目線だからだ。「そこが独特でもある。難しいなと思った」と振り返る。
空手の形は元々「対相手」をイメージしているため、清水さんは「第三者から動きが見えづらい」と指摘する。この点が、競技としての形に取り組む際のネックになった。評価するのは審判という「第三者」の目線だからだ。「そこが独特でもある。難しいなと思った」と振り返る。
清水さんは、空手を「道」と表現する。
「人生の中で競技の期間ってすごく短くて、一瞬の出来事みたいな感じ。これからの空手の人生の方が大事なんです」
競技から離れ、これからは「武道」としての空手を極めていく。「競技よりもっと深いところに空手はある。その時その時で技術のあり方や(空手の)見え方は違いますし、感じ方も違うので、『味』を出していけるように」と話す。
「人生の中で競技の期間ってすごく短くて、一瞬の出来事みたいな感じ。これからの空手の人生の方が大事なんです」
競技から離れ、これからは「武道」としての空手を極めていく。「競技よりもっと深いところに空手はある。その時その時で技術のあり方や(空手の)見え方は違いますし、感じ方も違うので、『味』を出していけるように」と話す。
今後は指導者を目指しつつ、国内外で空手の普及活動にも取り組んでいくつもりだ。
「私は今、『武道』の引き出しが弱いので、(競技と武道の)どっちも指導できるように磨いていきたいです」
そう語る表情は、まだまだ続く「空手家」としての人生への期待にあふれていた。
「私は今、『武道』の引き出しが弱いので、(競技と武道の)どっちも指導できるように磨いていきたいです」
そう語る表情は、まだまだ続く「空手家」としての人生への期待にあふれていた。
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【上文章引用】毎日新聞様記事
清水先生は空手道を、「 道 」と表現していらっしゃいます。空手道や柔道、剣道、合気道、弓道などの武道種目はもちろんのこと、、茶道や書道や華道といった文系ジャンルにおいても、「 道 」とつくならば目指すべきベクトルは同一ですので
道とは、その人間の人生であり生きざまです。その生きざまを徳あるものへと昇華させると、【 道徳 】と称される次元へと至ります。
道徳とは、「 あるべき姿 」です。
あるべき姿を学ぶべき良質の教材として、私たちの目の前にはプロ野球があるのです。
『武道』の引き出しとは、道徳。
道徳を学ぶべき教材が、プロ野球。
・・・そういうことです♪
今日のブログはここまでです。
ではまた。