来週、警察署の面会室で初めて会った方と8年ぶりに再会します。

 

きっかけは、窃盗で逃走中、指名手配される間際に、このまま逃げたらどうなるか、自分はどうすればいいか、家族はどうなるのか、という相談を電話で受けたことが始まりでした。

 

これまで現在逃走中や犯罪を犯し、いつ警察が家宅捜査(逮捕)来るのか怯えて暮らしています、どうしたらいいですか?という方々を諭し、説得し、約70人近く出頭させてきました。宮城県(東北)以外にも南は熊本県に潜伏している方からも相談を受けたことがあります。

 
逃走中の方の多くはネットで逃走方法や生き抜くための方法を調べたり、捕まらないために夜(19時~21時)移動することが多いです。そのため夜に相談予約のメールが入ります。もちろん、料金は無料(ボランティア)で引き受けています。出所後も出来るだけサポートしています。
 
この方の場合も、逃走を続けた場合の警察の動きや逮捕された後の取り調べ、留置から検察庁、更には裁判、国選弁護人等、全てのリスク、自首した際の流れやメリット、家族のこと等、説明し2日後に出頭しました。
 
奥さんは1歳半の子どもを一人で面倒を見ていました。事件を知って食事も出来ず、誰にも言えないで苦しんでいました。
数日、食べていない奥さんを連れて食事処で食事をさせ、母親以外だと泣いてしまうという1歳半の子どもを、食事中に私が抱っこしていたら何故か泣かずにスヤスヤ寝ていました。

大丈夫だから夫を信じて待てばいい。そう伝え、逮捕後、本来は10日間ほどは弁護士しか接見できないのですが、出頭させたのが私なので特別に面会を許されました。(大抵、どこの警察署でも刑事課長から許されます)
 
電話でしか話したことがないので面会室で接見するのが初めてでした。短く5分程度、反省とは何か、家族のことや人生について語り出所後に会いましょうと伝えました。
 
刑期を終え、その後、無事に暮らしているか連絡して再就職も果たし、久しぶりに会うことになりました。
あの時、1歳半で私の胸で可愛い寝顔だった子も今や小学4年生だそうです。
会うのが楽しみです。照れ