仙台市宮城野区蒲生より | Re START from 仙台

Re START from 仙台

仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。


昨日、リス(鉄塔昇降用器具)を忘れたことに、

現場に着いてから気づいてしまって、

あわててあちこち連絡したところ、

協力会社が作業している現場が近くにあって、そこに余ってるリスがあるということで、

お借りするために、少し現場に立ち寄りました。


Re START from 仙台



Re START from 仙台

仙台市宮城野区蒲生(がもう)付近です。


写真、相変わらず、何が何やら、わかんないかも。すみませんm(_ _ )m


前投稿にもある通り、今は仮復旧のフェーズでなくて、本復旧のフェーズです。

この現場も、被災した機器に替えて、新しい機器を設置している最中です。


付近、とにかく、異臭がすごいです。


現場に入ると、作業していた若い作業員が、


「oonoさんっ!マスクしないとダメっスよ!!」


え、何で??臭いから?? と聞くと、


「ここらへん、アスベストがヤバいらしいっスよ」

「なんか、調査で回ってる人いるみたいっス」


※アスベストについて

アスベスト問題 - Wikipedia


そういえば、ここらあたりは仙台港のすぐ近く、工業地帯のすぐ近くにあります。

津波で流された事務所やら工場には、

アスベストが使われてる古い建物が、たくさんあったかもしれません。


こうなってくると、瓦礫とかの処分も一筋縄ではいかないなー、と考えながら、

そういや、こないだテレビのニュースでもやってたな、と思い出しました。


ニュースとか見てても、ふーん、みたいに思ってたことが、

こうして現場に肌を曝してみると、何とも言えない気持ちになります。


いずれにしても、まだ20代半ばの若い作業員たちも、

こうしたリスキーな環境の中、一生懸命作業してます。


それは、震災復興だからとか、そういう動機や志向からではなく、

今までと同様、自らの生活の為に働いているとしか、本人は思ってないかもしれませんが、

普段よりも恵まれない環境で、リスクを背負って作業していることだけは確かです。


本当に、津波はいろいろと根が深い。


そう感じた、今日この頃でした。