ケータイ基地局の設置について① | Re START from 仙台

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仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。


今までは、単にケータイの基地局といってましたが、

正式には、「移動体通信用無線基地局」と言います。


この基地局は、アンテナ設置箇所によって、3種類に分類されます。


①建物(ビル)局建物の屋上に設置

②土地局鉄塔、柱などに設置

③屋内局→大型店舗内、地下鉄構内、トンネル内などに設置


①③については、キャリアによって呼び方が変わる場合がありますが、

これでどのキャリアでも通じます。


このアンテナを設置する建物や土地については、

それぞれ所有している方から、場所を提供していただき、

各キャリアが、賃借料を、土地、建物所有者に支払います。

僕らが仕事上で、「オーナーさん」と言えば、

これらの設置場所を、

提供していただいている人(法人)たちのことを指します。


今までの記事でも、「オーナーさん」と言っていたのは、この人たちのことです。


この、各オーナーさんのおかげで、

携帯電話は繋がるのです。


携帯の繋がらない、もしくは繋がりにくいエリアを、

業界用語では、「不感地域」と呼びますが、

この不感対策として、各キャリアが、カバーしたい場所を大まかに指定してきます。


僕らは、そのエリアをカバーできるような土地や建物を探して、所有者と交渉します。


そして、設置位置、賃借料の取り決め、契約内容の取り決め、などなど

各キャリアのそれぞれのガイドラインに従って、オーナーさんとお話をします。

通常は、契約締結(署名、押印)まで、各キャリアの代行として、僕らが行います。


この業務のことを、


「置局(ちきょく)」呼びます。


これも違う呼び方がありますが、ここでは、これで統一しておきます。