今までは、単にケータイの基地局といってましたが、
正式には、「移動体通信用無線基地局」と言います。
この基地局は、アンテナ設置箇所によって、3種類に分類されます。
①建物(ビル)局→建物の屋上に設置
②土地局→鉄塔、柱などに設置
③屋内局→大型店舗内、地下鉄構内、トンネル内などに設置
①③については、キャリアによって呼び方が変わる場合がありますが、
これでどのキャリアでも通じます。
このアンテナを設置する建物や土地については、
それぞれ所有している方から、場所を提供していただき、
各キャリアが、賃借料を、土地、建物所有者に支払います。
僕らが仕事上で、「オーナーさん」と言えば、
これらの設置場所を、
提供していただいている人(法人)たちのことを指します。
今までの記事でも、「オーナーさん」と言っていたのは、この人たちのことです。
この、各オーナーさんのおかげで、
携帯電話は繋がるのです。
携帯の繋がらない、もしくは繋がりにくいエリアを、
業界用語では、「不感地域」と呼びますが、
この不感対策として、各キャリアが、カバーしたい場所を大まかに指定してきます。
僕らは、そのエリアをカバーできるような土地や建物を探して、所有者と交渉します。
そして、設置位置、賃借料の取り決め、契約内容の取り決め、などなど
各キャリアのそれぞれのガイドラインに従って、オーナーさんとお話をします。
通常は、契約締結(署名、押印)まで、各キャリアの代行として、僕らが行います。
この業務のことを、
「置局(ちきょく)」と呼びます。
これも違う呼び方がありますが、ここでは、これで統一しておきます。