企業の存在意義? | Re START from 仙台

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仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。

震災からもう一か月以上たちました。

仙台市内は、(殆ど)電気も水道もガスも電話も復旧しました。


その中、、、


とても、とても、腹が立っていることがあります。

それは「生命保険」のことです。


あんまりにも腹が立っているので、

この際、もう、名指しします。

「日本生命」という国内最大手の生保です。


数年前、結婚した際に、

この会社の保険に新規加入しました。


実は、妻とも結構年齢が離れていることもあって、

自分に何かあったことを考えると、とても心配だったのです。


妻は、こういうのに全く無頓着、無関心で、

妻には、もったいないだの何だので、ブーブー言われる中、

半ば、私が強引に加入したのですが、、。


学資保険を含めて、

かなり多額の保険料金を毎月支払っているのです。


それが、、、

この未曽有の震災後、

一本の電話もかけてよこしません。


あれから、もう一か月以上経ってます。

電話だって、普通に繋がります。


生保会社って、そんなもんですか?


(そんなもんなのであったら、すみません)

(けれど??)


以前から仲良くしていた、知り合いの別保険会社の人は、

震災後、すべての顧客の安否確認に奔走していました。

津波を受けたところは、当然電話連絡がつかないので、

あちこちの避難所まで足を運んだそうです。


(今は仕事が暇なので、顧客の水没した車を、無償で直しているそうです)


(なんと、車の二級整備士の資格も持っていたそうで(笑))


妻は、加入している生命保険の内容を、あまり詳しくわかっていません。

それどころか、生命保険って健康保険と何が違うの?と、今だに、、(笑)


自分に何かあったら、、と思うとぞっとします。


要は、保険金をあまり払いたくない会社なのね、と、勝手に判断し、

この会社とは、今後、一切お付き合いをしないことに決めました!!!


で、前から懇意にしてた、前述の保険会社の人によると、

その人は、数年前に自宅を新築したそうなんですが、

新築購入を検討しているとき、声をかけてきた数あるハウスメーカーの中で、


「ウチは地震保険に加入しなくても大丈夫です」

「30年間は、全て保障しますから」

(30年?瑕疵責任っていうこと?まぁ、聞いたそのままの話ですので)


という営業マンの言葉に惹かれて、スモリという会社に依頼したのだそうです。


その新築した家は、今回の震災により、

建物の屋根、外壁などあちこち傷んだようなのですが、

震災直後、スモリの担当者から、人の安否と、建物の状況確認の電話がかかってきて、

建物の現状を話すと、

「一切すべて、無償で直しますから、ご安心ください」

と、言われたそうです。


その担当者の話では、津波ですべて流された家も、

全て、無償で、建て直すことにしているということでした。

ただし、該当数が多くて、今すぐには無理とのことのようですが、

「資金は全て確保してます!」

とのことだそうで。


なんと!!ご立派!!!


ネットでは、悪い評判も書かれているようですが、

この話に関しては、何よりも知人が、「実際に住んでいる家の話」ですから。


また、その知人の話によると、

今回の津波でも、積水ハウス、積水ハイムの家が無事だったケースが多いそうです。

これは、彼の顧客の実際の話と、実際に被災現場を回った実感とを合わせた話だそうですが。

(私は決して積水のまわし者ではありません!!(笑))

津波で一階半分が水没したにも関わらず、家の中に全く入ってこなかったというケースも、、。

ただ、流木や車が突っ込んできてたらダメだったでしょうけどね、とは言っていましたが。

あくまで、周囲環境、タイミングが良くて、助かっただけなのかもしれません。


まぁ、阪神震災の時も、積水関係は大丈夫だった、、という話はありましたが、

その時も、いろいろ眉唾な感じの話もあったりしたので、

あくまで、自分としては、憶測の域を出ませんが。


私の大学時代は建築系専攻で、

卒業後も、数年ゼネコンで建築の現場監督をしていましたが、

大学時代の同級生のほとんどは、ハウスメーカーに入社していたりします。


その中で、積水ハウスで設計している友人もいますが、


かなり以前に、その友人曰く、


だいたい積水以外のハウスメーカーは、

(特に○○ハウスは、、)積水のパクリばかりで、

一見、積水と変わらないような製品でも、中身は全く積水と違う。安物なんだ。

積水は値段は高いけれど、それだけのグレードのものを立ててるんだ。

だから積水は良いんだ。


と、積水以外のハウスメーカーの人が聞いたら、かなり激怒しそうな内容ですが、、(笑)


(別ハウスメーカーの方、すみません!!)

(それぞれ特色があって、独自の技術、ノウハウを持っていることは、私も良く知っています)


ただ、いずれにせよ、安けりゃ良いというわけではありません。

これは、昔、建設業界にもいた、私も言いたいことですが、


物の適正価格ってのはあるんです。


やれ手抜き工事だ、欠陥住宅だの何だのと、建築業者を悪者扱いし、

数社集めて、値引き合戦(合い見積もり)を推奨するようなテレビ番組を見たりすると、

建設業界にいた当時は、かなり心外な思いをしたものです。

そうやって、物の値段を下げようとしながら、かつグレードを維持しようなんて、、。

そんなの限界があるに決まってんじゃん、、と。


良いものが欲しければ、相応の代償をはらわなくてはなりません。


安けりゃダメ、高けりゃ良いという話だけでもありませんが、

ただ、本質を見抜く目というのは、専門知識に左右される話では無いと思います。


話がかなり脱線してしまいましたが、

3・11震災後、

企業のあり方というものを、すごく考える契機が生まれました。


自らの会社についても、、。