lec281.疑いを超えて | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

「パートナーのことが信じられない」といつも疑ってばかりいる人がいます。

 

「だって、男は浮気するでしょ!」とか「女は金を持っている男と出会ったら、イチコロだよ!」と思っているわけですね。

 

このタイプの人々は、パートナーのことを監視したり、携帯電話をチェックしたりすることが多いものです。

 

が、そんなことをすればするほど、パートナーは自分が信頼されていないという思いを強くしますので、結果的には逆効果になっています。

 

そして、疑い深い人がいちばん疑っているのは、じつは自分のことです。

 

「自分は愛されるに値しない」、「こんな自分とつきあっていて、おもしろいわけがない」など、自分が愛されるということを疑っており、それがすべての問題を作っているわけです。

 

その疑いがあるときは、「この私とつきあっているなんて、あなた、頭がおかしいんじゃないの?」などという目でパートナーを見ています。

 

すると、彼が誠実にあなたとつきあい、浮気などまったくしないという状況は大きな恐れをつくります。

 

それはまるで、黑ひげ危機一髪のゲームをしているようなものです。

 

ナイフを刺しても刺してもなかなか首が飛ばず、恐ればかりが大きくなっていく状況です。

 

「彼はもうそろそろ浮気するはず‥‥」

 

「まだ浮気せぬか‥‥」

 

「いいかげんにしろよ! もうさっさと浮気しろ!」

 

というようなかんじでしょうか。

 

浮気などしてもらいたいはずはないはずなのに、なんだかへんですよね。

 

この場合、彼がほんとうに浮気をしたとしたら、ものすごく大きな安堵がやってきます。

 

「ほーら、やっぱり浮気した。私の信念は正しかったわね。フフフ」

 

そして、自分自身を罰するがごとくの自己概念を強化していくわけです。

 

このように、ネガティブな自己イメージというものは、私たちの恋愛の最大の敵となります。

 

ネガティブな信念があるときは、パートナーへの愛を止めてしまいがちです。

 

「あなたが誠実であれば愛してあげるけど、それが確かめられない間はあなたのことは愛しません」、と。

 

そして、あなたは「愛を止めている私がパートナーから愛されるわけはない」と思っていますから、その間はどれだけパートナーに愛されても、あなたは「ほんとうかなぁ?」と疑いつづけます。

 

心の中で、「あなたのことを愛していない私を、あなたはなんで愛せるの?」と思っているわけです。

 

つまり、パートナーシップにおいて、もしも、あなたが彼の愛に疑いをもつようなことがあったら、もう一度、あなたのほうから彼を愛することにぜひチャレンジしていただきたいのです。

 

「彼を愛する」とは、たとえば、「彼はなぜ、そんな態度になっているのか?」ということに興味をもってあげたり、「どんなふうに接してあげれば、彼はいい気分になるだろうか?」と考え、チャレンジしてあげたりすることです。

 

しかし、このような話をすると、ほとんどの人がこう言います。

 

「愛してもらっていないのに、なんで私のほうが愛さなければいけないの? 私ばっかり、ソンです!」

 

じつは、こんなときは、あなたのパートナーも同じことを感じているものです。

 

そして、愛を止めている状況が、おたがいの疑いを作っています。

 

このような状況のときに、相手より先に愛を復活させることを、心理学では「リーダーシップをとる」と表現します。

 

どちらが愛する側にまわっても、二人の愛は復活します。

 

しかし、たがいに「相手が先に私を愛するべきだ」とお見合いをするような状況であったとしたら、二人の関係は必ず破綻します。

 

さて、あなたは愛する側にまわるのか、愛される側にまわるのか‥‥?

 

その選択が、男女関係の危機を回避するときにとても大事なポイントになるのです。