10.愛されやすい“人たらし”の極意 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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心理カウンセラーの大塚統子です。

 

みなさんの周りに“人たらし”と言われる人はいませんか?

 

例えば「女たらし」など、本来「たらし」は「うまいことを言ってだます人」の意味で使われます。

 

しかし、「人たらし」は周囲の人みんなから好かれていて、愛されやすい人の意味で用いられます。

 

格別美人とか、ずば抜けて仕事ができるわけでなくても、人気者になることもある人たらしさん。

 

その人たらしの要素は何なのか、4つの心理的な特徴をお伝えします。

 

「モテる人になりたい」

「愛されやすい人になりたい」

と思う方は、人たらしさんの要素を取り入れてみてくださいね。

 

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(1)人との間に壁がない

 

人は無意識のうちに、他人との間に「自分を守るための壁」を作っていることが多いです。

 

この壁とは、目には見えない心理的なバリケードです。

 

これは、「ダメな自分を見られないように」とか、「他人の批判や攻撃などで、自分が傷つかないように」と自分を守る役割があります。

 

自己否定があったり、傷ついた経験があったり、対人関係にオソレや不安が強いほど、壁は高く・厚くなります。

 

人たらしさんは、この壁がない、もしくは、簡単に越えられるくらい壁が低いようです。

 

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そして、人たらしさんは、接する相手を「自分を受け入れてくれる人」と扱うので、好感度が高いのです。

 

ちょっと考えてみてくださいね。

 

例えば、まったく知らない人に会った時に、怪しまれたり、不審がられたりしたら、気分が悪いでしょう。

 

「良くないものと疑われている」って、なんとなく伝わってきますし、自分を疑う人のことを「好き」とは思いにくいものです。

 

人たらしさんは、この逆で、接する人を「自分を攻撃するかもしれない人」という理解の仕方はしないのです。

 

自分のことを受けいれてくれる人と思うので、素直な本音を話したり、自分のダメなところを見せることもできます。

 

人たらしさんの周囲の人は、人たらしさんが自分に対してオープンに接してくれるので、自分も人たらしさんに心を開きやすくなるのです。

 

「周囲の人から敵意を感じ取らない」というのが人たらしさんの得意技のひとつです。

 

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そして、敵意がないというのは、「競争がない」ことも意味しています。

 

競争がないので、人の優れているところを素直に「素晴らしい」と認められます。

 

また、人と比べて自分に劣っているところがあるとしても、そのことで卑屈になりません。

 

むしろ、助けてくれる人がいることに幸せを感じたりします。

 

 

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(2)受けとめ方が柔軟

 

人たらしさんだって、ネガティブな感情を感じないわけではありません。

 

でも、ネガティブな気持ちを切り替えることが得意です。

 

ある意味、聞き流し上手だし、忘れ上手でもあるのです。

 

人たらしさんは、いつまでも根には持ちません。

 

なので、過去に感じた不快な気持ちを、繰り返し持ち出すことはほとんどありません。

 

「過去」の不快な気持ちにとどまるよりも、「今」より幸せを感じるための考え方で「自分の感情」を変えていく方に力を注ぎます。

 

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そして、人たらしさんは、すぐ傷つきません。

 

ある意味、鈍感力があるのです。

 

相手の言葉を自分への攻撃という理解の仕方はあまりしないのです。

 

相手からの言葉で、「自分を否定された」と感じると人は傷つくわけです。

 

しかし、人たらしさんは「教えてくれた」とか、こんなことを言うなんて「何か困っているのかな?」と受けとめる才能があります。

 

もちろん、言われ方によっては不快感は感じます。

 

でも、「誰かのせいで傷ついた」と被害者にはならないので、相手を「傷つけた人」という加害者にしないのです。

 

人は加害者になると罪悪感を感じます。

 

ところが、人たらしさんは相手に罪悪感を抱かせない受けとめ方ができるので、一緒に居て居心地がいいのです。


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(3)受け取り上手

人たらしさんは、人の好意に敏感に反応します。

 

誰かがほめてくれたら素直に喜びますし、手伝ってくれたら素直に感謝します。

 

接する人に「役に立てて良かった」と思ってもらいやすい反応が上手なのです。

 

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また、人たらしさんは「頼み上手」「感謝上手」「ほめ上手」でもあります。

 

相手と自分を比べて張り合うとか、人よりできない自分を否定するとか、頼んで断られたら傷つくとか、自分のプライドを保つことに重点を置いていないようです。

 

そもそも「劣等感を生み出すような物事の捉え方をしない」と言ってもいいのかもしれません。

 

そのため、自分よりできる人の能力や才能を素直に認めて、お願いすることができます。

 

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そして、人に感謝すること・人をほめることの語彙やバリエーションを豊富に持っています。

 

お願いして引き受けてもらったらお礼を伝えるのは当たり前のことですが、人たらしさんは心から喜んでいることを表現して伝えるのが上手なのです。

 

なので、最初はしぶしぶ引き受けた人も、「そんなに感謝してもらえるとは」「そこまで言ってもらえるとは」と、最後には気分よく終われたりします。

 

感謝の表現と、人を褒める表現は、磨けば磨くほど身に付きます。

 

自分次第でいくらでもコミュニケーションに活かしていけるものなのです。

 

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(4)自分から楽しめる

人たらしさんは、基本的に楽しそうです。

 

自分から楽しむきっかけを見つけて、いつも何かにワクワクしています。

 

落ち込む時にも素直ですが、楽しみや喜びにもためらいがないのが人たらしさんの魅力です。

 

人たらしさんと一緒に居ると、周囲の人も楽しさに巻き込まれていきます。

 

一緒に居ると楽しくなれるから、周囲に人が集まります。

 

この楽しさは、人を笑顔にします。

 

そして、笑顔は人の緊張をほぐし、安心の種にもなります。

 

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人たらしにならなくてもいいけれど

以上、人たらしさんの4つの心理的特徴を紹介しました。

 

人たらしさんが愛されやすいからといって、すべての人が人たらしになる必要はありません。

 

でももし、人たらしさんから学べる「考え方」「感じ方」があるのなら、一部分でも取り入れてみるといいかもしれませんね。