lec175.自己表現 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

自分を表現しないということは、あなたの魅力を隠すということです

彼女はふだんから自分を抑えるほうで、会社でもとてもおとなしい女性だと見られていました。

 

存在感もあまりなく、目立たないせいか、恋愛においても、モテるタイプとはいえなかったようです。

 

しかしながら、彼女も人間ですから、ストレスがたまったり、感情を爆発させたいと思うことはあるものです。


そんなときの彼女のストレス発散方法は、一人カラオケ。

 

最高で8時間、歌い続けたこともあるそうです。

 

そんな彼女が友人からコンパに誘われたのですが、緊張気味で参加し、いつものように自分を殺して過ごしていたわけです。

 

みんなが楽しそうにおしゃべりをしている中、話しかけてくる男性もいなくて、することもない彼女はお酒ばかり飲み、だいぶ酔っ払ってきました。

 

二次会ではカラオケに行ったのですが、みんなはカップルになって話し込んだりしていて、歌う人はぜんぜんいません。

 

そこで、彼女は酔った勢いでマイクを握りしめ、うっぷんを晴らすかのように歌いはじめたのです。

 

すると、その場の状況が一変したのです。


基本、彼女はストレスがたまったときにしか歌いませんから、怒りをエネルギーに換えたようなパンチのある歌い方をします。


日ごろ鍛えているせいで、歌唱力もなかなかのもの。

 

あのおとなしい彼女が、急にロックシンガーのように歌い出したわけです。


女友だちでさえ、そんな彼女を見るのは初めてだったので、大ウケだったわけです。

 

結果、彼女は参加していた男性陣からいちばんおもしろがってもらい、そして、彼女の功績により、このチームはまた一緒にカラオケに行くこととなりました。

 

2回目のコンパの主役は、この彼女でした。


「なんで、ふだんはおとなしいのに、歌うとロックシンガーになるの?」とか「どっちがほんとうのきみなんだい?」などと男性陣から質問攻めにされるほどでした。

 

私たち人間は多面性をもっており、一人の人間の中にたくさんの“自分”がいるといわれています。

 

が、自分とは一つのものであらねばならないといわれていますから、私たちは自分の多面性を嫌い、自分がこうあるべきという自分を演じながら、「自分とはこういう人間である」と世間にアピールして生きているわけです。

 

しかし、悪びれずに自分の中の多面性を認め、いつもと違う自分らしさを表現した彼女に、男性陣はどうやら魅力を感じたようなのです。

 

さらに、「ということは、彼女の中にはもっといろんな彼女がいるのではないか」とまで男性陣は思い、それを知ってみたいという興味も喚起されるのです。

 

その後、彼女はそのコンパの参加者の一人とおつきあいをすることとなりました。

 

彼女が人知れず行っていたストレス発散の一人カラオケが、彼女のいちばんの魅力をつくっていたのです。


彼も彼女の歌う姿をおもしろがり、何度も何度も彼女に歌をリクエストしました。


で、いま、いちばんの問題は、デートがカラオケばかりになってしまうことだとか。

 

みなさんもきっとそれぞれに、人とは違うものの見方や表現の仕方をもっているはずです。


でも、それはオリジナルなものゆえ、まわりに見本があるわけではないのですね。

 

すると、それは恥ずかしいことだとか、悪いことだと思ってしまうこともしばしばあるのですが、実際のところは、そんなことはけっしてありません。

 

だれも表現していない、あなたのオリジナルの魅力だからです。

 

自分を表現しないということは、あなたの魅力を隠すということです。

 

「みんなと一緒」の生き方は、安全な生き方といえるかもしれません。


でも、それはまるで透明人間になるかのように、あなたの存在をあなた自身が消すことでもあります。

 

私たち日本人にとって、自分を表現するのはとても恥ずかしいことであり、勇気がいることともいえます。


でも、その勇気をもつことさえできれば、あなたの人生は劇的に変わるかもしれないのです。