25.「できない」ことはあっていい | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセラーの大塚統子です。

 

突然ですが、今、楽しく暮らしているでしょうか?


「楽しいかどうか?」なんてことは、
辛い時にしか考えないものかもしれません。

では、「生きていくってラクじゃないな~」と思うのはどんなときでしょう?


・失恋や死別で大切な人とお別れした時
・信じていた人に裏切られた時
・誰も自分を理解してくれる人が居ないひとりぼっちの時
・生きていることに意味が見出せなくて虚しい時
・何をしてもうまくいかなくて未来に希望が持てなくなった時
・ヒドイ失敗や、どうしようもなく恥ずかしい思いなどを経験した時
・自分のことが大嫌いで嫌いな理由ばかり考えている時 

などなどでしょうか。

そんな時には、「自分が悪かったんじゃないか、
あれができていればよかったのに、これができなかったから…」と
自分自身に否定的になっていないでしょうか。

 

◆「できない」というタブー

私達にとって、「できない」というのは
何となくタブーになっているようなところがあります。


「勉強ができない」「運動ができない」「友達ができない」「結婚ができない」「仕事ができない」など、

「できない」というのはいい意味で使われることはほとんどないでしょう。

ちなみに、できないことが「いいこと」というのもなくはないです。


「遅刻ができない」とか「人をだますことができない」とかいうのは、

「できない」がいいことに分類されますが、少数派ですよね。

たいていの「できない」はタブーで、私達は「できない」と感じたら、
自分に向かって「なぜできないの?」と問い詰めることがあります。


自分を表現する時に、得意なことよりも「○○が苦手で」とできないことの方を
強烈に思い浮かべたりします。そして、苦しくなるんです。

◆「できないことはない」発想法のメリット


この「できない」について、

成功法則の本などでは「がんばればできないことはない」

「やってやれないことはない」などといったフレーズが書かれていることがあります。

これはある意味真実でしょう。


というのは、心理的に見ると、取り組む前から「できないかもしれない」と
不安を抱えていると、できるか・できないかで迷うことになります。


その結果、発揮できる力が「できる」「できない」の二方向に分散していくので、
実現に向けて注ぐ力が半減してしまうようです。

その点、「できる」と信じられれば、一方向に力を集中できます。
「どうやって実現させるか」に全力で打ち込みやすくなるわけです。

また、「どうせできないに決まっている」と始める前から諦めているような場合にも、
「できる」と可能性を信じるようになれば、状況を変えられるかもしれません。


「できないことはない」という考えを取り込むことで、道が開かれることもあるでしょう。

そういった意味では、「できないことはない」という発想には効力があると思われます。

◆「できない」ことはあっていい

ところが、です。

 

この「がんばればできないことはない」という超ポジティブな発想は、
心や体が疲れている時や、もうこれ以上がんばれないと思う時に言われると
相当キツイものです。

「がんばればできないことはない」という言葉を聞いて息苦しく感じる方は、
何かができないことで自分を否定して責めていたり、
行き詰まりの限界を感じていたりするのかもしれません。


みなさんはいかがでしょうか?

そんな方たちが心を楽にする発想法の一つに、

『できないことはあっていい』という考え方があります。

「『できない』を使って自分を苦しくするのをやめましょう」ということですね。

そもそも、できないことは確かにあるのです。


実際に本人がどんなに努力したとしても、望みがかなわないことは色々とあります。

 

わかりやすい例でいえば、不死身になるとか、男性が出産するといったことでしょうか。

 

これらは、物理的に「できない」と認めているから誰も悩みません。


「私が不死身になることができない」と悩む人や、
「僕は子供を産むことができないんだ」と悩む男性はほとんどいないでしょう。

ところが、物理的に不可能なことに近いのに、
「できない」と悩むことが私達にはあるようなのです。

 

◆普通が自分を苦しめる
 

「普通にできない」、

それで自分を責めていることはないでしょうか。


普通にできないことが心を苦しくしていないでしょうか。

どんなに不本意でも、

「できない」と受け容れなければならない現実はあります。

どんなに望んだとしても、どんなに頑張ったとしても、どんなに願ったとしても、
残念ながら「できないこと」は存在します。


そして、「できないこと」を否定する限り、自分自身を否定し続けることになります。


それは楽ではないでしょう。

だから、
あえて「できないことはあっていい」という発想をもってみるのはいかがでしょうか。