本当は、大人へ向けた、生き方のアドバイスだったのです。
作者とされるイソップは、2500年前の人で、ギリシャの奴隷であったといわれています。
弱い立場にあった彼は、動物を使った例え話を作って、メッセージを発信していたのです。
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【泣かないで…。時の流れが解決してくれます。~腹のふくれたキツネ〜】
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おなかをすかせたキツネが森を歩いていると、いいにおいがしてきました。
「おや、あの木の辺りに、何かありそうだな…」
近づいてみると、大木の根元に小さな穴が開いています。
中は、空洞になっていました。
キツネは、そっと顔を入れました。
なんと、そこには、たくさんのパンと肉があるではありませんか。
「わあ!おいしそうだ。こんなごちそうは、久しぶりだ」
キツネは、自分の体がギリギリ通るほどの狭い入り口から、大木の根元の穴へ入っていきます。
そして、パンと肉を全部、食べてしまいました。
大満足です。
おなかが大きく膨らんで、歩くのも苦しいくらいです。
「よし、これで帰ろう」
穴から、顔と手を出しました。
しかし、大きく膨らんだおなかが、穴につかえてしまいました。
どれだけ力をいれても、穴から出ることができなくなったのです。
「ああ、閉じ込められてしまった。もう、出られないよ!」
「こんな暗い所で、一生を過ごすのは、いやだ!誰か助けて!」
キツネは大声で泣いてばかりいます。
そこへ別のキツネが通りかかりました。
「どうしたんだ」
泣き声に驚いて駆け寄り、事情を聞いて、こうアドバイスしました。
「しばらく、そのまま待っていればいいよ。また、おなかがすけば、楽に出られるようになるさ」
苦しみに直面して、途方に暮れることがあります。
そんな時は、あまり悲しんだり、嘆いたりせずに、時の流れを待つのも、一つの解決方法なのです。
「あいつのせいだ」
「なんで自分が、こんな目に」
と、怒りや愚痴の心が燃え上がっているうちは、何を言っても、やっても、うまくいきません。
時間の経過とともに、怒りや愚痴の炎は、だんだん小さくなっていくことが多いのです。
冷静になると、苦しみの原因は何だったのか、今から何をすればいいのかが見えてくるのです。
〜「こころの道」より〜
☘仏教で教えられる善い行いに「忍辱」(にんにく)があります。怒りを抑える行動で、忍耐のこと。
時間が解決してくれること、多くあります。
お互い、がんばっていきましょう( ^ω^ )
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