妄想劇場 特別編スタート















「お前、なに急いでんのか知らへんけど、
  こんなプレゼン資料でOK出せる思おとるんか?」

アタシが出した資料は怒声と共に突っ返された………








○○促進部グループリーダ、村上信五。
仕事は出来て部下の信頼も厚いが非常に厳しい男だ。
しかも口が悪く態度もデカイ。


『ああムカツク!』



アタシの気持ちは、どうやら顔に出ていたらしい。


「なに不満そうな顔してん!今日はこれ直すまで残業せぇよ!」
また怒声を浴びた。


デスクに戻ってPCを立ち上げる。
もう帰るつもりだったから、シャットダウンしていたのに。
アタシの気持ちとは正反対の、軽快な音を立てて開いたPCの画面には、
スケジュール管理用のメモソフトが自動で開く。


午後7時 レストラン○○


「ふぅ………」



アタシは小さな溜息をついて時計を見た。今の時間は6時半……
どう頑張っても約束の時間には間に合いっこない。

今から企画を練り直して、資料を作り直して……
早く見積もっても10時は過ぎるだろう。




『よりにもよってこんな日に!あのアホ上司!』
チラッと目を上げて村上を睨み付けた。





「村上リーダーにやり直し食らったんやて?手伝おか?」
そう言って、丸山がコソッと声を掛けてくれた。




「本当に?助かるわぁ!」



もしかしたら………そんな淡い期待を再び怒声が打ち破る




「丸山、そんなん手伝わんでええ!○○のためにならへん。
  一人でやらせればええねん、帰るぞ!一緒に、ほら!早く!」



そう言って丸山の背中をグイグイと押しながら
村上は帰っていった。



「ま、丸山君……………もうっ!あのアホ上司!」
小さな声で悪態をつく………












仕事が終わって帰路につく…………
もう時計の針は12時をまわっている。

結局彼からはメールも無かったし、
頑張れくらいあってもいいのに。





せっかくに記念日だったのに……もう終わっちゃった。





ガャッ
鍵を開けて部屋に入る。




「お帰り、遅なったなぁ~」彼が優しい笑顔で迎えてくれた。




「ただいま………」顔を見ないで返事をする。



「どうしたん?仕事大変やったなぁ」
アタシの肩に大きな手を置いて、顔を覗き込むように言う。



「うん………」
なんか……涙が出てきた……だって大事な記念日なのに!




「泣いとんのか?」



分厚い胸板と腕が、アタシを抱き締めて包み込んだ。
暖かくて優しけど力強い抱擁。
少しづつ心が落ち着いてくる………






「ゴメンなぁ、俺だって辛かったんやで?
 お前とのせっかくの記念日やん。
 意地悪いこと言うて……辛かったわ。」









口が悪くて態度もデカイけど…………すごく優しい人。



村上信五、アタシのムカツク上司、

そしてアタシの大切な人。






「丸なんかと…仲良う話したりすんなや………
 お前は俺だけ見てればええねん、俺が一生幸せにしたるから。」






抱き締めた腕に更に力を入れて、耳元で囁いた。










p.s

優しい村上信五~妄想小説スピンオフでしたぁ。
いやぁ、思わずね♡

だってぇヒナ、
サッカーワールドカップのキャスター決まったし!






おめでとうの気持ちを込めましたよ!愛に!

優しい甘々なヒナとのお話し書きたかったんだもーん♡



最近脱線してばかりじゃー本編も進めにゃなぁ。


妄想劇場 番外編 
ひげのたっちょんに堕ちたよ!バージョンでございます。
自分で書いた絵が何故か文豪っぽくなったので、
そのイメージで書いていますぅ。

あ、時代背景は明治な感じね。(追記、分かりにくくてゴミン!)














「せん……せ……い、せん……せい、せんせい、先生!!」




遠くで誰かが呼んでいる声がする。
せっかく気持ちよぉ寝てんのに……誰や……

五月蠅いなぁ……
もう少し朝寝させてくれやぁ~



「先生!目ぇ開けてください!」


ああ、女中の○○やぁ。相変わらず五月蠅いわぁ。
大倉はうっすら目を開けて○○の顔を見た。



あれ?何でここに寝てるんやっけ?
昨日は茶屋に行って、それから馴染みの………
あれからどうしたんやっけ?思い出せへん……


「先生!心配させないでくださいぃ~」



鼻水を垂らして泣いている○○、ブッサイクやなぁ……

大倉は手を伸ばして○○の頬の涙を拭った。

「何、泣いてるん?大袈裟やなぁ~。」
そう言って力なく笑った。


「先生ぃ~良かったぁ~」
大倉の寝床に取りすがって泣き崩れる○○を
ぼんやりと見つめているうちに、昨夜の記憶が蘇ってきた。



ああ、俺……また生き残ってもおたんや……






昨夜は行きつけの茶屋の女と遅ぉまで飲んで……
一緒に死んでくれって、泣いてせがまれて……

「ええで、一緒に死のか?」

酒をたらふく呑んで、2人で淵に飛び込んだんやったわぁ。

死神にも見放されたかぁ………




大倉は、一時期文壇を騒がせた新進気鋭の作家だ。
しかし酒癖と女癖、そして何度かの心中事件を起こし
今では、すっかり文壇からはそっぽを向かれていた。

一部の面白いもん見たさの、えげつないカストリ系雑誌に、
幾つか連載があるばかりで金もない。
使用人はみんな出ていって
今は女中の○○だけが残っていた。




「先生がぁ……目ぇ覚めたら一緒に食べよう思て、
 先生の好きな瀬文堂の豆大福こおて来たんですぅ…………」

相変わらず、涙と鼻水でグシャグシャになった顔で、
○○が大福の包を大倉に見せた。
○○の手の中で大福の包はすっかり潰れている。




大倉の口元に自然に笑みが浮かんだ。



茶屋の女と心中して、生きるか死ぬかゆう時に
慌てて大倉が好きな豆大福買いに走って………
それを握りしめて枕元に座ってたんかと思うと



可笑しいような愛しいような……



○○にはかなわんなぁ
いっつも甘えてしまうわ



「○○起こしてくれるか?」



○○は大倉の肩を抱くと小さい体で
大倉を寝床から抱き起こした。


○○の体からフワッと甘い匂いがする。
優しい、心が落ち着く匂い。
茶屋の女達のおしろいの匂いとは違った愛おしい匂い。



大倉は思わず○○の体を強く抱きしめた。


「先生?!」
○○は一瞬身を硬くしたが、すぐ力を抜いて大倉に身を任せる。




俺は馬鹿やなぁ……いっちゃん大事にせにゃイカン○○の事……
忘れてもおて……。




「安心しぃ、もう勝手にどこへも行かへん。
   今度一緒に、資生堂パーラーにカレーライス食べに行こな?」



そう言って、更に強く抱きしめた。












p.s
心中グセがあるだらしない作家と、それを支える女中のお話。
でございましたぁー。

一応ハッピーエンド。一緒にカレー食べられるといいね♡
ってお話でした。どうでしたか?


そうそう瀬文堂の豆大福
セブン-イレブンの豆大福ね♡


資生堂パーラーは明治35年創業なんよ!(追記)


これからも機会があったら丸以外の
メンバーのスピンオフも書きますね。
需要はあるん?

最後にまた元気なたっちょん







妄想劇場NOIR16



初っ端に追記でございます。以下赤字追記。

亮ちんの役をね~どうしようか実は迷い中です。

丸山隆平 犯人(心に闇を持った猟奇犯罪者)
村上信五 会社の先輩(仕事の出来る優しい男)
安田章大 バーテン(あっち系疑惑の有る、街の情報通)
渋谷すばる 所轄の刑事(悪い噂あり、しかし本当は正義の男)
大倉忠義 所轄の刑事(すばるの後輩 ヘタレ刑事でも頑張ります!)
横山裕  まだ内緒 でも決まってる。

そして
錦戸亮 まだ悩み中
もしよろしかったら亮ちんの役募集します。
採用できるかわかりませんがご意見お願い致します。







さぁ、前回死体の身元が分かりましたね。
まだなんで殺されたのか謎ですがぁー。
耳が送られてきたとか、村上と婚約者も気になりますが……

今日は村上とバーで話した、その後のお話でーっす。





妄想劇場NOIR第一話でーす。初めての方はこちら!






村上と店の前で別れ、とある場所に来ていた。
手にはコンビニの袋。



「月が綺麗やなぁ~」のんびりと言って伸びをする。


月の光が丸山の顔を照らしていた。

今日は気分がいい、歌い出したいぐらいや‥‥‥








村上が思ったより、喜んでくれなかった事は不本意だったけど。
あの人は、あんな女にも優しい人なんだろう。
丸山には理解不可能だが、あの女に同情すらしているようだった。

まぁともかく、今回の件はちょっとした人助けだ。

街のゴミが1人片付いて、
そして村上は不実な女と結婚しないで済んだ。
村上だって後々感謝してくれるに違いない‥‥‥‥




そんなことを考えながら、手袋を嵌めた手をノブにかけた。






「こんばんわぁ~ええ娘にしてましたかぁ~」





この間まで、長い髪の女が座っていた椅子には
やはり同じ様な、長い髪の女が座らされている。

少しウェーブした長い髪は艶を失って乱れていた。






丸山の姿を確認すると
「ゔぅうう!!!ヴっっ!!」
ガムテープの下からくぐもった声を上げて、
縛られた手脚を激しく動かす。

昼間の間によっぽど暴れたのか、
縛られた箇所は擦り傷から出血し、
紫色に変色した跡が付いていた。







丸山は女に近づくと、腕に指を這わせて


「こんななって‥‥‥痛ないか?」
と心配そうな顔をする。










「ゔぅう…」女は丸山に触れられて身震いをした。






コンビニの袋から、水のボトルとオニギリを取り出すと
「食事取らんと身体にさわるで?」
と女の口のガムテープを剥がした。






「あんた誰っ……何を………」
女が口を開くと同時に、水のペットボトルが、
女の口の中に突っ込まれる。



「グボッ………グッ……ゲエッ……」
女はむせながら喉を必死に動かして水を飲み込む。
口から溢れ出た水がオレンジ色のワンピースと床を濡らした。







「ルールその3、食事中は私語を慎むこと。」
丸山はそう言ってニッコリと笑った。




優しい、魅力的な笑顔。




そうこの笑顔が罠だったのだ……




「さあ、今日も始めましょうかぁ?」













p.s.

さぁて、新しい女が拉致されてる?
新しい犠牲者が生まれそうな予感ですお。

丸山ルール幾つあるんでしょう?マナーに厳しいですね。

小さなことにも全部理由があります。
さて、動きだした警察! 新しい犠牲者、どーなるかなー?




今日の夜実家から我が家に帰りまーっす。
長い長い丸山隆平断ちの日々から開放されますお。

そしてDVDももう直ぐですね♡
楽しみすぎる!