第32話((ゆっくり)) | **我が人生の旅路**

**我が人生の旅路**

                     英 満(はなぶさ みつる)

 ここ何年間かで、街中に出ることがめっきり少なくなった。たまに街に行かなければならない用件があって、出かけてみると、人の多さもさることながら、そそくさと歩く人々の動きに圧倒されてしまう。
 車での生活が主流となったことに加え、加齢も伴い、てきぱき歩くと足が疲れてしまう。走るなどもっての他である(笑)
 昔は自分もあんなふうに歩いていたんだな、と街中を歩く人たちを見て思ったことがある。若い頃は、信号がずっと青だったら、すいすい歩けて便利なのに、とよく思っていた。
 ところが今はどうかというと、適度に信号が赤になってくれるおかげで足を休めることができる、と反対のことを考えるようになった。不思議なものだ。
 不思議と言えば、子供時分、まさか今のような生活を送れるようになるとは、夢にも思っていなかった。昨年から下が自宅で、上が事務所という自分にとっては、理想の生活環境で過ごせている。ありがたい限りだ(^_^)v
 振り返ってみると、私の前には、いくつもの信号が赤で立ちはだかっていたような気がする。その時々の信号に対して、あせらずにマイペースで青になるまで待って、横断していけたことで、大きな失敗もなく無事に過ごせているのではないか、と思うのである。
 赤で一休み、青で無理のない横断、そしてまた次の赤信号で一休み、と、端からみて、もっと素早く行動すればいいのに、と言われた時でも自身のペースを信じてのんびり・「ゆっくり」と、されど確実に歩めたのは、何よりのことである。
 私は今、私を支えてくれる人のお陰で、これまでにも増して、「ゆっくり」と人生を歩んでいけるようになった。幸せ者である♪
 これからの21世紀を生きていく若者達に是非言いたい☆「はやる気持ちを押さえて、ゆっくり、ゆっくりと歩んでいけば、道は必ず開かれ、その向こうに幸多き人生が待っている!!」と。
<対応年代:40代>