電波の話。
簡単にまとめてみました。
JJY
JJYと言えば、BCLを楽しんだ人にはお馴染みの短波の5MHzや10MHzなどでピッピッピッと時刻の電波があって、周波数の確認、電波状況、などに利用されていたが、現在は廃止され、今は長波帯の40KHzと60KHzの電波で送信されている。
その電波は、主に腕時計、壁掛け時計などへ向けて、いわゆる電波時計が利用している。
送信所は国内2か所で日本をカバーする
・40KHz
福島県 おおたかどや山
・60KHz佐賀県 はがね山
タイムコード
1秒間隔のピーという発信音を聞くことができるが、時々「ピー」や「ピッ」だったりして長さが異なる。
これが「タイムコード」というもので、組み合わせで年月日時分秒をコーディングしている。
電波時計はこの電波を受信してデコードしている。
長波という、中波帯のAMラジオ放送よりも低い周波数の電波を使用している。
送信所は長く高いアンテナが必要となるが、電波は地表を伝わって遠方まで届く。
周波数的に大容量のデータ通信はできないが、中継局が必要ない点もメリット。
YouTubeより
意外にも長波がキャッチできるレシーバーは多くない。
自分が所有する受信機では100Khzが限界なので聴くことができない。
よくきくと、1秒間隔で発信音があるが、長さとタイミングが異なることがわかる。
遠距離恋愛も可能なんです
電波時計は大抵、深夜などに電波チェックの更新をして、常に受信をしているわけではなく、クォーツ時計としてその間を補っていて、1日の1，2回の校正で、日常生活上ほぼ正確であると言える。
所有する電波時計は、福島・佐賀のどちらか受信したかわかるようになっている。
電波時計は、強力な方を選択するプログラムになっていると思うが、在住する東京では、
900km離れた60KHz佐賀よりも、200kmの40KHz福島を受信するはず。
「E」東、つまり福島の送信所を受信している
しかし面白いことに、下記のように、たまに遠方の佐賀を受信することがあり、
4倍以上もの距離の違う遠方の局を選択して、デコードできるほど電波が届いていることになる。
「W」西、佐賀の送信所の電波を受信している
箱根の山も越えて我が家に到着、ご苦労様です。
どちらかの送信所が、天候などにより停波することがあり、そのために切り替わった可能性もあるが、佐賀局を受信できていることは確か。
その上の中波バンドでは、AMラジオ放送が夜間になると遠方の放送局が聞こえてきてハングルも聞けますね。これは、昼間は地表波による伝搬だが、夜間になると電波層のD層が消滅してE層での電離層と大地との反射する性質によるもの。
長波は、中波よりも地表波の伝搬が強いと思われるが、夜間、季節的にも、どうなのか気になるところでもある。
以上、波長が長い電波の特性を利用して遠方まで届け、極力最低限のデータで、日常生活を便利にする技術、考えた人エライ。
追記：デコードに失敗すると受信マークが表示されません
時計の設置場補を変更したりすると電波状態によってこうなるが、上の場合は同じ場所で、次にチェックしたときは既に受信していたので一時的なものだったのでしょう。
＜JJYについての詳細＞
ピンク・レディー「S・O・S」
JJYではモールス符号によるコールが入り、アマチュア無線家には聞き取れる。
そして音楽家が作ったものにも、イントロがモールス信号で始まる曲がある。
おなじみのピンクレディーの「SOS」である。
YouTubeから
この年末は、テレビ番組をほとんど見ずに過ごしてしまい、後日このYouTube動画で知った。
子供のころのお姉さんのステージ・パフォーマンスが、こうしてまだ観れることは奇跡的なこと。安住アナも実感していて、一年前のように今にも泣き出しそうな姿が印象的だ。
ちょっと不完全ですが、SOSのモールス符号入ってますね。
オーケストラがせり上がってきて感激。ブラスもストリングスも生楽器の音は最高です。
アイドルのレコード大賞受賞で時代は変わりました。
使命を帯びて、またそれを果たす二人の存在に感謝します。
子供の時の夢の時間はまだ続いています。
発信音はシンセサイザーだったのか・・・