京都の特別養護老人ホーム診療所長・中村仁一医師をお招きしての特別講演会。
演題は「老いと死から逃げない生き方」。

「死」「終わり」という言葉には、なにか暗い感じ、ネガティブな印象を抱きがちで、ついつい目をそらしてしまっているのではないでしょうか。

この世に絶対はありませんが、唯一、100%約束されていることがあります。それは「死」です。
生きとし生けるものはすべて、やがて必ず死を迎えます。
ところが私たちは、この「絶対」に対して目を向けようとせず、切り離して考えているようです。

ものごとはすべて「原因と結果」という時間軸の上に存在しています。
過去に蒔いた種が「今」を作っているのであれば、同じく、今をどうするかによって未来は決まってきます
このことは、健康も仕事も人生もすべて同じだと思うのです。

現代医療の病気というのは、辛らつな言い方をすれば、いわば「病名」であり、それは「結果」です。
やりたい放題の生活をしていて、結果として病名がついてしまった。その結果だけにとらわれて対処しても、原因を解決することにはなりません。

「死」や「終わり」を見つめることは決してネガティブなことではなく、来たるべきGOALを見つめることです。
そしてその時点から遡った、かけがえのない、二度と再びない「今」というこの一刹那をどう生きるのかを考えることです。

365日、現場で生と死を見つめておられる中村医師から学んだことは、『価値ある人生を歩む』ということだったように思います。