作品データ : 原題 THE LIGHT BETWEEN OCEANS 製作年 2016年 製作国 アメリカ オーストラリア ニュージーランド 配給 ファントム・フィルム 上映時間 133分
『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督が、オーストラリア人作家、M・L・ステッドマンの世界的ベストセラー小説『海を照らす光(The Light Between Oceans)』(2012年)を映画化したヒューマンドラマ。オーストラリアの孤島に流れ着いた赤ん坊を我が子として育てる灯台守夫婦の愛と葛藤が描かれる。主人公のトムをマイケル・ファスベンダー、その妻をアリシア・ヴィキャンデルが演じる。
人気SF作家テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』(Story of Your Life、1999年)を、『プリズナーズ』『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した感動のSFドラマ。ある日、突然地球に飛来した異星人(地球外生命体)との意思疎通という重責を託された女性言語学者を待ち受ける衝撃の運命を描く。主演は『魔法にかけられて』『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス、共演にジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー。
私は1970年代の半ば、当時付き合っていた女性に薦められて、ボーモン夫人(Jeanne-Marie Leprince de Beaumont)版『美女と野獣』(La Belle et la Bête)』(1756年)の“訳書(鈴木豊訳・角川文庫・1971年)”を初めて読了した。
私はボーモン版を元に1991年に製作されたディズニーの長編アニメーション映画『美女と野獣(Beauty and the Beast)』(監督:ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ)を、1992年9月23日の日本公開直後に初めて鑑賞した。 『美女と野獣』といえば、まず多くの人が思い浮かべるのはディズニーのアニメーション映画だろう。1991年に公開された同作は、世界中で大ヒットし、アニメ映画史上初めて第64回アカデミー賞作品賞にノミネートされ、またアカデミー賞作曲賞(作曲者:アラン・メンケン)と歌曲賞(主題歌:「美女と野獣」、作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アッシュマン)を受賞、人気と評価の両面で不朽の名作と呼ぶにふさわしい実績を残している作品である。
cf. Original Theatrical Trailer :
主題歌「ビューティー・アンド・ザ・ビースト~美女と野獣」: 第64回アカデミー賞歌曲賞(Academy Award for Best Original Song)を受賞した同曲は、劇中ではポット夫人演じる(声優)アンジェラ・ランズベリー(Dame Angela Brigid Lansbury/1925~)が歌唱しており、ベルと野獣が城でダンスをするシーンで流れる(↓ Original Version)。
また、セリーヌ・ディオン(Céline Dion、1968~)とピーボ・ブライソン(Peabo Bryson、1951~)のバージョン(デュエットソング)が映画のエンドクレジットで流れる(↓ Music video)。
1991 Academy Awards Show “Disney's Beauty and the Beast” : 第64回アカデミー賞(1991年の公開映画を対象に選考される)の授賞式は、92年3月30日に、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオン(Dorothy Chandler Pavilion)で開催された。歌曲賞にノミネートされた5曲のうち3曲-「Belle」、「Be Our Gest」、「Beauty and the Beast」は『美女と野獣』の挿入歌。授賞式で上演された10分間のミニショー“Disney's Beauty and the Beast”は、ペイジ・オハラ(映画のベル役〈声〉)、リチャード・ホワイト(ガストン役)、ジェリー・オーバック(ルミエール役)、アンジェラ・ランズベリー、それにセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンという豪華絢爛な顔ぶれを披露する。ペイジ・オハラ(Paige O'Hara、1956~)とリチャード・ホワイト(Richard White、1953~)が「Belle」の、ジェリー・オーバック(Jerry Orbach、1935~2004)が「Be Our Gest」の、それぞれパフォーマーを務める。そして、アンジェラ・ランズベリー、セリーヌ・ディオン、ピーボ・ブライソンの3人が揃ってテーマソング「Beauty and the Beast」を歌うという粋なパフォーマンスも実現している。
私は1999年8月3日(火)、NYのパレス・シアター(Palace Theatre)で、ブロードウェイ・ミュージカル『美女と野獣(Beauty and the Beast)』を初めて観劇した。 ディズニー初の劇場ミュージカルとして製作された同作(作曲:アラン・メンケン、作詞:ハワード・アッシュマン、ティム・ライス、脚本:リンダ・ウルバートン)は、1994年4月18日から1999年9月5日、ブロードウェイのパレス劇場で上演され、11月11日にラント・フォンテーヌ劇場(the Lunt-Fontanne Theatre)に移行し、11月16日に正式に開幕。2007年7月29日、プレビュー公演46回、公式公演5461回上演後閉幕し、ブロードウェイ史上9番目に長いロングラン公演となった。
1994 Tony Awards Show “Disney's Beauty and the Beast” : 1994年(第48回)トニー賞の授賞式は、同年の6月12日に、NYのガーシュイン劇場(Gershwin Theatre)で開催された。ミュージカル『美女と野獣』は、9部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。授賞式で上演された5分半のミニショー“Disney's Beauty and the Beast”における主要キャスト(オリジナル・ブロードウェイ・キャスト)は、ベル:スーザン・イーガン(Susan Egan、1970~)、野獣:テレンス・マン(Terrence Mann、1951~)、ガストン:バーク・モーゼズ(Burke Moses、1959~)、ルミエール:ゲイリー・ビーチ(Gary Beach、1947~)、コグスワース:ヒース・ランバーツ(Heath Lamberts、1941~)、ポット夫人:ベス・フォウラー(Beth Fowler、1940~)。
私は2014年のフランス・ドイツ合作の実写版『美女と野獣(La Belle et la Bête)』(監督:クリストフ・ガンズ、出演者:レア・セドゥ〈ベル役〉、ヴァンサン・カッセル〈野獣役〉)を、2014年11月1日の日本公開直後に初めて鑑賞した。
cf. 予告編 :
本作、ディズニー実写版には「100年語り継がれるエンターテイメント」とのキャッチコピーがつけられている(cf. Disney Movie「作品情報」)。 しかし、このラブストーリーは実は100年どころではなく、紀元前から語り継がれているものだ。 その源流は、古くはギリシア神話にまで遡ることができる。神であるゼウスが獣に姿を変えて人間を魅了するエピソードに着想を得ていると言われ、そこから幾多の時を経て18世紀のフランスで、1740年にガブリエル=スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ(ヴィルヌーヴ夫人、Gabrielle-Suzanne de Villeneuve)が、6人姉弟の末娘と人里離れた城の主である野獣とのロマンスを書いた。そして程なくして1756年に、ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン(ボーモン夫人、Jeanne-Marie Leprince de Beaumont)がアレンジを加えた短縮版を発表。その二つが、現代に語り継がれる『美女と野獣』の原作とされている。 今日、『美女と野獣』を有名にしたのはディズニーだが、この物語は幾度も実写映画化されている。最も古い映画化は1946年、フランスのジャン・コクトー監督・脚本によるモノクロ作品(出演者:ジョゼット・デイ〈ベル役〉、ジャン・マレー〈野獣役〉)である。フランスでは2014年にもクリストフ・ガンズ監督により映画化(前掲作品)されており、さらにオーストラリア、ドイツ、スペインでもそれぞれアレンジを加えて実写映画化されている。ギリシャ神話の頃には神の話だった物語が、時代を経てロマンスへと変貌を遂げ、映画の時代にはさらにその内容が時代的状況に応じて徐々に変化している。 そこでは端的に言って、主人公ベルのキャラクター像の、受動性(おとなしく慎ましく謙虚な性格)から能動性(積極的で自発的で活発な性格)への変化が注目される。2017年版のベル(=エマ・ワトソン)が知的にして力強いヒロイン像【ex.野獣の城に囚われの身になった時、己の運命をいたずらに悲観して泣いてしまう1946年版のベル(ジョゼット・デイ)とは異なり、決して一度として悲しみの涙を流したりはしない】を刻んだ点は、既述の通りである(cf. 本ブログ〈May 30, 2017〉記事「映画『美女と野獣』再見」)。
cf. 1946年公開のフランス版『美女と野獣(La Belle et la Bête)』【鬼才ジャン・コクトー(Jean Cocteau、1889~1963)が18世紀のおとぎ話(ボーモン版)を「映像の詩」に昇華させたラブ・ファンタジー映画 】 冒頭5分間 (このコクトー版は、私にとって未見の映画である) :