『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートと『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが主演した青春ノワール・ミステリー。親友が命を落とした銃撃事件の真相解明に挑む高校生の姿を描く。共演はデヴィッド・ストラザーン、キャサリン・キーナー。監督は『ヒッチコック』のサーシャ・ガヴァシ。2010年にアメリカで発表された、サム・マンソン(Sam Munson)のヤングアダルト小説“The November Criminals”(金井真弓訳『クリミナル・タウン』早川書房、2018年)を原作にしている。
作品データ: 原題 Die Unsichtbaren – Wir wollen leben 製作年 2017年 製作国 ドイツ 配給 アルバトロス・フィルム 上映時間 111分
第二次世界大戦下のベルリンでナチスによるホロコーストを免れて戦後まで生き抜いたユダヤ人たちの驚きの実話を、実際の4人の生還者たちへの取材をもとに再現した実録サバイバル・ドラマ。出演は、『ヴィクトリア』のマックス・マウフ、『ゴーストハンターズ オバケのヒューゴと氷の魔人』のルビー・O・フィー、『Das Leben ist zu lang』のアーロン・アルタラス、『あの日 あの時 愛の記憶』のアリス・ドワイヤー。監督は、テレビドキュメンタリーを中心に活躍してきたクラウス・レーフレ。
作品データ : 原題 THE DEATH OF STALIN 製作年 2017年 製作国 イギリス/カナダ/フランス/ベルギー 配給 ギャガ 上映時間 107分
1953年のロシア(旧ソ連)を舞台に、独裁者ヨシフ・スターリンの死によって巻き起こった政権内部の争い~最高権力者の座を巡る狂気の椅子取りゲーム~を辛辣かつコミカルに描き、ロシアで上映禁止となって話題を集めたブラックコメディ。モスクワ党第一書記のニキータ・フルシチョフを演じたスティーヴ・ブシェミら、個性派俳優たちの熱演がユニークな物語を盛り上げる。監督は英国のTVを中心に活躍し長編映画は2作目となるアーマンド・イアヌッチ。 映画化の経緯を見ると、2014年にフランスでファビアン・ニュリ作、ティエリ・ロビン画のグラフィックノベル『La Mort de Staline』が出版され、その映画化権をフランス人プロデューサー陣が獲得→英国で辛口政治ドラマの作り手として実績のあるアーマンド・イアヌッチに監督を依頼→主要な登場人物のキャスティングを英米の俳優でほぼ固め、全編英語の台詞で語る、豪華な舞台劇のような趣を備える。
アーマンド・イアヌッチ監督(Armando Iannucci、1963~)のCOMMENT : ≪“悲劇的なコメディ”を作るつもりだった。全編を通してコメディと悲劇があり、しばしばこの二つが同じシーンに起こる。強烈な緊張と不安と恐怖が絶妙に混ざることで、神経衰弱ぎみな状況から奇妙なおかしさが込み上げてくる。/登場人物は皆、残忍で凶悪なところがある。観客が共感する人物や、毛嫌いしたくなる人物もいる。しかし、常に覚えておいてほしいのは、たとえ登場人物を応援したくなったとしても、実際には彼らの行動が普通の人々にひどく壊滅的な影響をもたらしていたということだ。/本作を手掛けるにあたって意識したのは、1930年代から50年代にかけて、当時何百万もの人々が命を落とし、姿を消したという事実を決してないがしろにしてはいけないということ。避けて通ったり、軽いジョークで簡単に片づけたりできる歴史ではない。映画製作のすべての段階において、このことを念頭に置き、細心の注意を払う必要があった。≫(映画パンフ『THE DEATH OF STALIN スターリンの葬送狂騒曲』〈発行日:2018年8月3日、編集:(株)東宝ステラ、発行所:東宝(株)映像事業部、定価:本体667円+税〉)
ロシアでは政府が急遽上映を禁止。しかしヨーロッパを始め、アメリカ、オーストラリアなど各国では続々スマッシュヒットを記録!どの国の観客も笑いに引きつりながら、時にひょっとしてこれは今のわが国のことでは!?とヒヤリと背筋が冷たくなる思いに駆られながら…。 イアヌッチ監督は本作が“現在の世界情勢とリンクする物語”である点について、こう述べている。「この物語の時代設定は60年以上も前だが、今日の政治に対しても有効な教訓を示唆している。私がこの映画に取り掛かったのは2、3年前、まだ誰もイギリスのEU脱退やトランプについて知らない頃だった。当時、独裁主義や全体主義に目を向け、一個人によって国家がどのように脅かされるのか調べていた。本作にトランプの選挙やEU脱退といった映画の外の世界で起こったことを反映させるつもりはなかったが、奇妙に共鳴しているところはある」「彼らは嘘を語る。一瞬のうちに国民の敵になり、また次の瞬間には復権する。使う言葉によって、話の内容は全く別のものになる。私たちは今、嘘に塗られた、真実を失った時代にいる。この映画は、政府が情報をコントロールして、人々に何が真実で何が嘘かを伝える時に起こることを教えてくれる。私たちは、情報収集のために独立した手段を持つべきだ。『私の言うことに同意するなら、あなたに語りかけましょう』と言う人だけに耳を傾ければ、あなたは何も実感することができない場所で、彼らを信じるしかなくなってしまう。私はこの映画を現代政治への批判とするつもりはなかったが、もしそうなっているとしたら、観る人にスクリーンからそれぞれの結論を導き出してほしいと思っている。」(前出『THE DEATH OF STALIN スターリンの葬送狂騒曲』)