映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

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私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2019年9月20日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、19:05~鑑賞。

「人間失格」

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 松竹/アスミック・エース
上映時間 120分


文豪・太宰治(1909~48)の不世出の傑作『人間失格』誕生に迫るオリジナル作品。写真家で『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』の蜷川実花がメガホンを取り、酒と女に溺れながらも圧倒的な魅力を持つ人気作家・太宰治の生涯と、太宰をめぐる正妻と2人の愛人との恋模様を極彩色の映像美で描く。太宰には『信長協奏曲』『銀魂』の小栗旬が扮し、役作りのため大幅な減量を行なった。太宰の正妻を宮沢りえ、愛人を沢尻エリカと二階堂ふみが演じる。そのほか坂口安吾役の藤原竜也、三島由紀夫役の高良健吾、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史らが集う。

ストーリー
複数の女性と浮き名を流し、自殺未遂を繰り返す太宰治(小栗旬)。その破天荒で自堕落な私生活は文壇から疎まれる一方、ベストセラーを連発して時のスター作家となる。やがて身重の妻・津島美知子(宮沢りえ)と二人の子どもがいながら、同時に二人の愛人、作家志望の太田静子(沢尻エリカ)と未亡人の山崎富栄(二階堂ふみ)との関係にも溺れていく。身体は結核に蝕(むしば)まれ、酒と女に溺れる自堕落な生活を続ける太宰は、夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない、「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだったが…。

▼予告編