映画『マクベス』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2016年8月25日(木)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、15:50~鑑賞。

作品データ
原題 MACBETH
製作年 2015年
製作国 イギリス フランス アメリカ
配給 吉本興業
上映時間 113分


『ハムレット』『オセロ』『リア王』と並ぶ、シェイクスピアの四大悲劇の一つとして知られる『マクベス』を映画化。中世スコットランドを舞台に、勇敢で有能だが、欲望と野心に囚われた将軍マクベスが、野心家の妻と共に歩んだ激動の生涯を描く
『SHAME―シェイム―』『それでも夜は明ける』のマイケル・ファスベンダーがタイトルロールを演じ、マクベスの妻に『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』『サンドラの週末』のマリオン・コティヤールが扮する。監督はオーストラリア出身で、デビュー作『スノータウン』に続いてこれが長編2作目の新鋭、ジャスティン・カーゼル。

ストーリー
激しい内戦で荒廃したスコットランド。仁徳が高く慈悲深いダンカン王(デヴィッド・シューリス)に仕える将軍マクベス(マイケル・ファスベンダー)は、反乱軍との激しい戦闘の末、勝利を収める。その帰路、謎めいた魔女が現われ“マクベスは領主になり、そして王になるだろう”という不可解な予言を囁き、ともに行動していた将軍バンクォー(パディ・コンシダイン)には“子孫が未来の王になる”と言い残して忽然と霧の中に消えていった。そこへ王の使者が現われ、コーダーの領主が死亡しマクベスが領主となるよう勅命が下る。そんな中、マクベス夫人(マリオン・コティヤール)は愛する夫を王位に就かせるために一計を案じる。マクベスの領地にやってくるダンカン王を暗殺しようというのだ。その恐ろしい計画を聞かされたマクベスは、妻の邪悪な囁きに激しく動揺する。まもなく王が到着し、盛大な祝宴が催された。勝利の美酒に酔いしれた王は、諸侯が居並ぶその場で長男のマルコム王子(ジャック・レイナー)に王位を継がせると宣言。善良で人望の厚いダンカン王を殺害することの罪悪感に苛まれる一方、妻から執拗に暗殺計画の実行をけしかけられたマクベスは真夜中、戦場で死亡した少年兵の亡霊に導かれるように王が眠るテントへと忍び込み、敬愛する王の胸に何度も短剣を突き刺すのだった。翌朝、ファイフの領主マクダフ(ショーン・ハリス)がダンカン王の血まみれの死体を発見。何食わぬ顔で現場に足を踏み入れたマクベスは、王殺害の濡れ衣を着せるために酔いつぶれていた王の従者二人を抹殺する。こうしてマクベスは、イングランドへ逃亡したマルコム王子と従者たちに罪をなすりつけ、新たなスコットランド王に指名された。さらにマクベスは、バンクォーの子孫が王になるという魔女の予言を阻止するため、刺客を放つ。だが、刺客はバンクォーの命は奪ったものの息子フリーアンス(ロックラン・ハリス)を取り逃がし、その夜の晩餐会の席上でバンクォーの不気味な幻影を目の当たりにしたマクベスは、錯乱状態に陥ってしまう。耐えがたい不安に駆られたマクベスは、城を抜け出し、魔女に新たな予言を請う。“マクダフに用心せよ”という言葉に従い、マクベスはマクダフの妻子を捕らえて火あぶりにする。その常軌を逸した振る舞いは、マクベス夫人の目にも狂気の沙汰に映った。やがて絶望した夫人は見る見るうちに衰弱して息絶え、マクベスは妻の冷たい亡骸を抱きすくめる。そのとき城の外には復讐の鬼と化したマクダフとイングランドの軍勢1万人が押し寄せ、荒野は地獄の如く真っ赤に燃え上がっていた…。

▼予告編