2010年2月16日(月)13:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 It's a Free World...
製作年 2007年
製作国 イギリス イタリア ドイツ スペイン
配給 シネカノン
上映時間 96分
『麦の穂をゆらす風』(2006年)の名匠ケン・ローチによる、「名もなき者の営みに世界を見いだす」感動作。現代のロンドンを舞台に、職業紹介所を立ち上げたシングル・マザーの苦闘を、移民労働者の問題を絡めて描く社会派ドラマ。
ストーリー :
アンジー(キルストン・ウェアリング)は、ポーランドにあるイギリスの職業紹介会社で働く女性。一人息子のジェイミー(ジョー・シフリート)は両親に預けているが、いつか一緒に暮らしたいと考えている。仕事は完璧にこなしていた彼女だったが、上司の嫌がらせが原因で突然クビに。やむなく彼女は、ルームメイトのローズ(ジュリエット・エリス)と共同で、移民労働者たちを相手にした職業紹介所をロンドンに立ち上げる。ある日、彼女は不法移民者の話を耳にする。安上がり、従順という理由から、ある工場では偽造パスポートの不法移民を雇っているという。しかも不法移民数百人に仕事を斡旋したマフィアが受けた処分はただの警告。やって損はない。アンジーの気持ちが揺れる。アンジーはポーランド時代に面接を通じて知り合った青年カロル(レズワフ・ジュリック)と再会。彼はイギリスに来たものの失業中だった。この国も君も嘘つきだとアンジーを非難したカロルだったが、彼女もクビになったことを知り、二人は心を通わせる。ある日、アンジーは不法移民のイラン人マフムード(ダウード・ラスグー)の家を訪れる。寒さもしのげない部屋に家族と暮らす彼に、偽造パスポートで働く話を持ちかける。ある時、労働者たちに予定していた給料を払えなくなるトラブルが発生。かねてから彼女のやり方に不安を募らせていたローズは、貯金を取り崩して彼らにお金を払うべきだと主張。だが結局、2人は貯めた資金を元手に新しい事務所を借りる。そこに45人の移民労働者の調達という大仕事が舞い込む。意気込む彼女が彼らの宿泊場所として選んだのは、カロルやマフムードの暮らすトレーラーハウス。アンジーは入国管理局に通報、トレーラーハウスから不法移民を強制退去させるよう訴える。行き過ぎたアンジーの行為に、ローズがついに袂を分かつ。そして、ジェイミーの誘拐事件が発生し…。
▼予告編
■cf. 朝日新聞DEGITAL 2008年8月22日:
欧州映画「この自由な世界で」 ケン・ローチ監督に聞く
派遣労働者として搾取される移民、その彼らを踏み台にしてでも惨めな生活から抜けだそうともがくシングルマザー。公開中の欧州映画「この自由な世界で」が描くのは、「自由」という輝かしい言葉を冠した経済が社会にもたらすそんなゆがみだ。ケン・ローチ監督に聞いた。(ロンドン=大野博人)
◇
ロンドンに暮らすアンジーは息子を両親に預けて懸命に働いていたが、たいした理由もないまま解雇される。母子2人の「幸福」をあきらめない彼女は親友と人材派遣会社を立ち上げた。
目をつけたのは移民だ。低賃金でも働かざるをえない弱みにつけ込み多額のピンハネで荒稼ぎする。搾取される側からする側へ。うしろめたさを漏らす親友に冷たく言う。「ここは自由な世界よ」と。
「彼女が擁護しているのは自由市場の自由。すばらしい響きの言葉だが、そこにあるのは無情なメカニズムだ」と監督。「ある者にとっての自由は、ほかの者にとって自由の侵害になる。雇用者に搾取の自由があるなら労働者は搾取から自由になれない」
移民はグローバル化する「自由市場」の典型的な犠牲者として描かれる。「右派の政治家は家族の価値を強調する一方でグローバル化を進め安い労働力として移民を促す。人々は家族のもとを離れてでも職を求めざるをえなくなる。そして行った先で右派のメディアなどが今度は厄介者扱いする」
だが、家族を支えるために必死の移民と、彼らを食いものにするアンジーはよく似ている。良い母親になりたい、親孝行もしたいと懸命だ。はい上がろうとするアンジーは次第に違法なやり方にも手を染めていく。
「移民労働者を主人公にして過酷な生活を描けば単なる搾取の物語だ。むしろ搾取するしかない女性を通して描けば、問題は彼女が悪い人間かどうかではなく今の社会の容赦のないシステムにあることを示せると考えた」
ついに移民たちの怒りが爆発したとき、アンジーは逃げ場を失う。結局、搾取していた自分自身も「システム」にからめ捕られてしまう。
「日本でも移民が増えつつあるときく。映画を考える材料にしてもらえれば」と監督は話す。
2010年2月15日(月)14:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 All the King's Men
製作年 2006年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ
上映時間 128分
『ボビー・フィッシャーを探して』(1993年)のスティーブン・ゼイリアン監督がショーン・ペン&ジュード・ロウ主演で放つ政治サスペンス。
ロバート・ペン・ウォーレンの長編小説All The King's Men(1946年刊)~ピュリッツァー賞受賞作(1947年)、鈴木重吉訳『すべて王の臣』(白水社、1966年)~を、1949年のアカデミー賞作品賞受賞作(ロバート・ロッセン製作・監督・脚本)に続いて2度目の映画化。
理想を胸に州知事に上りつめた叩きあげの政治家と彼を追う上流階級出身の新聞記者の運命を描く。アンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストが脇を固める。
ストーリー :
上流階級出身の新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)がウィリー(ショーン・ペン)と初めて出会ったのは、ウィリーがルイジアナ州の下級役人だった頃だ。汚職政治を追及し、辞職に追い込まれたウィリーだが、その後、いきなり後ろ盾を得て州知事選に立候補する。対立候補の票を割るための当て馬に利用されたのだった。ジャックはウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるように助言した。失意のウィリーは意を決し、演説原稿を破り捨てて自分の言葉で喋り出す。貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること。この演説は貧しい人々の心を打ち、ジャックの応援記事と相まってウィリーの人気を急上昇させた。そして、ついに知事になったウィリー。ジャックは彼の参謀となった。数年が過ぎ、ウィリーの権力は絶大なものになったが、忌み嫌っていたはずの汚職や愛人スキャンダルにまみれるようになっていた。批判を浴びるウィリーを助けるために骨身を削って働くジャックだが、彼が密かに思慕を寄せていた幼馴染みのアン(ケイト・ウィンスレット)とウィリーの関係を知るに及んで、絶望の淵に立たされてしまう。
そして、知事の弾劾委員会が開かれている議事堂に2発の銃弾が響き渡った…。
▼予告編
作品データ :
原題 All the King's Men
製作年 2006年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ
上映時間 128分
『ボビー・フィッシャーを探して』(1993年)のスティーブン・ゼイリアン監督がショーン・ペン&ジュード・ロウ主演で放つ政治サスペンス。
ロバート・ペン・ウォーレンの長編小説All The King's Men(1946年刊)~ピュリッツァー賞受賞作(1947年)、鈴木重吉訳『すべて王の臣』(白水社、1966年)~を、1949年のアカデミー賞作品賞受賞作(ロバート・ロッセン製作・監督・脚本)に続いて2度目の映画化。
理想を胸に州知事に上りつめた叩きあげの政治家と彼を追う上流階級出身の新聞記者の運命を描く。アンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストが脇を固める。
ストーリー :
上流階級出身の新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)がウィリー(ショーン・ペン)と初めて出会ったのは、ウィリーがルイジアナ州の下級役人だった頃だ。汚職政治を追及し、辞職に追い込まれたウィリーだが、その後、いきなり後ろ盾を得て州知事選に立候補する。対立候補の票を割るための当て馬に利用されたのだった。ジャックはウィリーに真相を告げ、演説スタイルを変えるように助言した。失意のウィリーは意を決し、演説原稿を破り捨てて自分の言葉で喋り出す。貧しい生い立ち、労働者や農民の立場に立っていること。この演説は貧しい人々の心を打ち、ジャックの応援記事と相まってウィリーの人気を急上昇させた。そして、ついに知事になったウィリー。ジャックは彼の参謀となった。数年が過ぎ、ウィリーの権力は絶大なものになったが、忌み嫌っていたはずの汚職や愛人スキャンダルにまみれるようになっていた。批判を浴びるウィリーを助けるために骨身を削って働くジャックだが、彼が密かに思慕を寄せていた幼馴染みのアン(ケイト・ウィンスレット)とウィリーの関係を知るに及んで、絶望の淵に立たされてしまう。
そして、知事の弾劾委員会が開かれている議事堂に2発の銃弾が響き渡った…。
▼予告編
2010年2月13日(土)22:00~、DVD映画『ヒットラー』「第1部:我が闘争」を自宅で鑑賞。
翌日(日)21:00~、同「第2部:独裁者の台頭」を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 Hitler: The Rise of Evil
製作年 2003年
製作国 カナダ アメリカ
上映時間 189分(第1部94分+第2部95分)
2003年のカナダ・CBCとアメリカ合衆国・CBSの制作による「ヒットラー物」のテレビ映画。プライムタイム・エミー賞2部門(美術監督賞・音響編集賞)を受賞した秀作ドラマ。
新聞記者フリッツ・ゲルリッヒ(Fritz Gerlich、1883~1934)の視点から、人類史上まれな災禍を招いた独裁者アドルフ・ヒットラーの波乱に満ちた半生を活写する。
ゲルリッヒはヒットラーに身命を賭けて抵抗→ヒットラーが石油利権で英国と通じていたスキャンダルを暴いたところでナチ党に強制収容所に送られ、処刑される。
監督はカナダ・モントリオール出身のクリスチャン・デュゲイ。
ストーリー :
≪全2部構成≫
●第1部:「わが闘争」― 少年時代からミュンヘン一揆までを描く。
1889年、オーストリアの片田舎で生まれ、父親から繰り返し受けた虐待から不安定な幼年期を送ったヒットラー。彼は父の死後、芸術家を夢見てウィーンへ上京するが、第一次世界大戦の暗い影が忍び寄っていた…。
独裁者の知られざる幼少期から青年期までのエピソードを盛り込み、その人物像に迫った衝撃作!
●第2部:「独裁者の台頭」― ナチス政権の誕生から長いナイフの夜までを描く。
第一次大戦にドイツ軍人として出兵したヒットラーは武勲の英雄として帰還するが、敗戦したドイツは混乱と貧困を極めていた。社会の矛盾に憤りを感じた彼は芸術家の夢を諦め、ドイツ労働者党(後のナチスNazis)へ入党する。ついに議会の第一党を勝ち取り独裁者へと上り詰めるヒットラーの「公」の姿を描く一方、姪のゲリへの執着などヒットラーの「私」をも見つめる。
ヒットラーが圧倒的なカリスマ性を発揮し、国家指導者へとのし上がっていく様子と独裁政治の恐怖を訴えた衝撃作!
★ヒットラーが憑依したかのようなロバート・カーライルの鬼気迫る演技が何とも絶妙!
かの『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督、1962年) のピーター・オトゥール演じる大統領ヒンデンブルクとの対決シーンは、名優同士ならではの重厚さで見応え十分!
翌日(日)21:00~、同「第2部:独裁者の台頭」を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 Hitler: The Rise of Evil
製作年 2003年
製作国 カナダ アメリカ
上映時間 189分(第1部94分+第2部95分)
2003年のカナダ・CBCとアメリカ合衆国・CBSの制作による「ヒットラー物」のテレビ映画。プライムタイム・エミー賞2部門(美術監督賞・音響編集賞)を受賞した秀作ドラマ。
新聞記者フリッツ・ゲルリッヒ(Fritz Gerlich、1883~1934)の視点から、人類史上まれな災禍を招いた独裁者アドルフ・ヒットラーの波乱に満ちた半生を活写する。
ゲルリッヒはヒットラーに身命を賭けて抵抗→ヒットラーが石油利権で英国と通じていたスキャンダルを暴いたところでナチ党に強制収容所に送られ、処刑される。
監督はカナダ・モントリオール出身のクリスチャン・デュゲイ。
ストーリー :
≪全2部構成≫
●第1部:「わが闘争」― 少年時代からミュンヘン一揆までを描く。
1889年、オーストリアの片田舎で生まれ、父親から繰り返し受けた虐待から不安定な幼年期を送ったヒットラー。彼は父の死後、芸術家を夢見てウィーンへ上京するが、第一次世界大戦の暗い影が忍び寄っていた…。
独裁者の知られざる幼少期から青年期までのエピソードを盛り込み、その人物像に迫った衝撃作!
●第2部:「独裁者の台頭」― ナチス政権の誕生から長いナイフの夜までを描く。
第一次大戦にドイツ軍人として出兵したヒットラーは武勲の英雄として帰還するが、敗戦したドイツは混乱と貧困を極めていた。社会の矛盾に憤りを感じた彼は芸術家の夢を諦め、ドイツ労働者党(後のナチスNazis)へ入党する。ついに議会の第一党を勝ち取り独裁者へと上り詰めるヒットラーの「公」の姿を描く一方、姪のゲリへの執着などヒットラーの「私」をも見つめる。
ヒットラーが圧倒的なカリスマ性を発揮し、国家指導者へとのし上がっていく様子と独裁政治の恐怖を訴えた衝撃作!
★ヒットラーが憑依したかのようなロバート・カーライルの鬼気迫る演技が何とも絶妙!
かの『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督、1962年) のピーター・オトゥール演じる大統領ヒンデンブルクとの対決シーンは、名優同士ならではの重厚さで見応え十分!
2010年2月9日(火)20:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 Va, Vis Et Deviens/Go, See, and Become/Live and Become
製作年 2005年
製作国 フランス
配給 カフェグルーヴ=ムヴィオラ
上映時間 140分
主演 :
シュロモ(ソロモン)(幼年時代)/モシェ・アガザイ
シュロモ(ソロモン)(少年時代)/モシェ・アベベ
シュロモ(ソロモン)(青年時代)/シラク・M・サバハ

エチオピアのユダヤ人をイスラエルに移住させた“モーセ作戦”を背景に、ひとりイスラエルへと渡ったエチオピア人少年の成長と葛藤を描いた感動作。
監督はこれが長編3作目となるラデュ・ミヘイレアニュ(Radu Mihaileanu、1958~)【ルーマニア生まれのユダヤ人で、1980年チャウシェスク政権から逃れてフランスに移住し、フランス国籍となる】。
ストーリー :
エチオピア北部ゴンダールの山中に、ソロモン王とシバの女王の末裔として「ファラシャ」と呼ばれるユダヤの民が暮らしていた。彼らエチオピア系ユダヤ人(アフリカ系黒人)は、太古の昔から、聖地エルサレムへの帰還を夢見ていた。
※エチオピアには、かつて10万人を越す(十数万人?)ユダヤ教徒がいた。
彼らはエチオピアの非ユダヤ人からはファラシャ(英語:Falasha)と呼ばれる。しかし、ゲエズ語(古代エチオピア語)のそれが「流浪民」「異邦人」を意味することから、当人たちはその呼称を「侮蔑的」として忌避し、自ら「ベタ・イスラエル(英語:Beta Israel)」と称する。
※ファラシャとは端的に言って、<キリスト教国家であるエチオピアのマイノリティたる「ユダヤ教徒」>のこと。
ラディユ・ミヘイレアニュ監督はユダヤ民族について、こう述べてている。「ユダヤ民族とは人種として定義されないし、また宗教としてのみ定義されるものでもない。ユダヤ民族はある伝説と言語と歴史に対する独自の関係を幾世紀にもわたって維持してきた人々の集団として定義される。」秀抜な定義である。
イスラエルはアメリカの支援を受けて(モサド+CIA)、1984年から85年に、ファラシャを「約束の地」であるイスラエルに組織的に移住させるという大規模な「モーセ作戦」を展開する。
※「約束の地」(英語:Promised Land)とは、ヘブライ語聖書に記された、<神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地>のこと。
※「イスラエル独立宣言」(1948年5月14日)から約2年後の50年7月5日に、帰還法(英語: The Law of Return)が制定された。国外のユダヤ教徒がイスラエルにアリヤー(移民)(ヘブライ語で、〈上ること〉の意味)することを認めるイスラエルの法律である。
75年にイスラエルの内閣委員会は、同法がファラシャにも適用されると規定する。
イスラエル政府は84~85年のモーゼ作戦や91年のソロモン作戦などを実施し、内戦下のエチオピアで飢餓や軍事政権下の中央革命捜査局(秘密警察組織)による迫害に苦しんでいたファラシャをイスラエル国内に移住させた。その移住者数はエチオピア国内の全ファラシャの85%(以上)にあたる11万人を超える。ファラシャのイスラエルへの移住は、少数ながら現在も続いている。
なお、1950年以来、帰還法によってイスラエルに移住したユダヤ教徒=ユダヤ人の総数は、約274万人に上る。
彼らファラシャはまずエチオピアを密かに脱出し→スーダンの難民キャンプまで約600キロをひたすら歩き→スーダンで順番を待って、イスラエルが用意した飛行機に乗って、イスラエルへ入国する。それは当時の軍事政権下のエチオピアでも、イスラームが支配的なスーダンでも、秘密裏に遂行された作戦だった。
●1984年、一組みの母子がエチオピアからスーダンの難民キャンプへと逃れる。
エチオピア正教徒(=キリスト教徒)の母(マスキィ・シュリブゥ・シーバン)と9歳の息子ソロモンだった。
エチオピアは当時、軍事独裁政権(メンギスツ率いる親ソビエト政権)の圧政下にあり、内戦が各地で頻発する政情不安を抱えていた。また、旱魃(かんばつ)による飢饉は、甚大な被害をもたらし、人々の生活を圧迫した。
隣国のスーダンには、政治(弾圧・迫害)や飢饉を理由に多くのエチオピア難民が流出する。しかし、ようよう~何百キロの砂漠を横切る死の脱出行を経て~スーダンにたどり着いても、難民キャンプでの生活は決して安泰ではなかった。
母は難民キャンプで、ファラシャだけがイスラエルに脱出できることを知り、ソロモンをファラシャと偽らせて、息子だけでも生き延びさせようと画策する。
ついさっき幼い子どもを亡くしたばかりのファラシャの女性ハナ(ミミ・アボネッシュ・カバダァ)にソロモンの運命を託するとともに、実母と離れたくなくてすがりつく彼に厳しい表情で言う。「行きなさい。生きて、何かになりなさい」(原題)
ソロモンはハナの息子を装いながら、ハナと共に飛行機に乗り込み、イスラエルに降り立つ。
厳しい入国審査(ユダヤ教徒以外の入国を禁ず!)を何とかパスし、ソロモンはシュロモという、いかにもユダヤ人的な名前に変えられ、二人は収容施設に落ち着く。だが、そこでハナは以前からの咳の発作が募り、まもなくシュロモを一人残して逝ってしまう。
ハナは機知に富む女性だった。自分にソロモンを預けた彼の母親の必死の思いを十分に理解し、その実母に代わってソロモン⇒シュロモを守りつづけた。彼女は彼に、「絶対、キリスト教徒であることを隠してユダヤ教徒のふりをするのよ。“秘密”を守り通すこと。そうしないとエチオピアに送り返されるわ」と何度も言い聞かせる。
シュロモは2番目の母ハナの死に際、「死んじゃ嫌だ」と泣き崩れる…。
見知らぬ国であるイスラエルのエルサレムで、頼るべき身寄りもない、一人ぼっちになったシュロモ少年。
ところが何とも幸運なことに、彼はすぐに一組みの夫婦に養子として迎え入れられる。
養父母となったのは、実の子ども二人(長女・長男)を持つヨラム(ロシュディ・ゼム)とヤエル(ヤエル・アベカシス)。イスラエル人の養父ヨラムとフランス人の養母ヤエルは、共にリベラルで公平な人間であり、実子と分け隔てなくシュロモを愛し育て、温かく見守りつづける。
・新たな家族から大きな愛情を注がれるシュロモ。しかし、彼はその家庭生活にも、やがて通学する学校にも、なかなか馴染めない。
彼のための部屋には柔らかいベッドが用意されているのに床で眠ったり、学校帰りにこっそりと靴や靴下を脱ぎ、裸足で地面を踏みしめながら歩いたり、パンを食べずに捨ててしまったり…。
学校では、肌の色が白くないシュロモは激しい差別に遭う。
当時のエルサレムでは、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」がいたものの、ファラシャ(エチオピア系ユダヤ人)などの「黒いユダヤ人」は「余所者(ヨソモノ)」として常に差別されていた。
ハナが以前、シュロモに語ってくれた「イスラエルは地上の楽園、乳と蜜の流れる地」の話などは、シュロモの現実の前では全くの夢物語にすぎなかった。
シュロモに偏見に満ちた差別を押しつける同級生とその親たち。その不当な差別を黙認し、シュロモに転校を勧める事なかれ主義の教師たち…。
彼らはある時、校門の前で、「シュロモの顔の吹き出物は、アフリカの恐ろしい伝染病のため。彼を学校に来させないで」と口々に叫ぶ。
強い養母=3番目の母のヤエルは、彼らの前で「吹き出物はストレスのせい。皆がいじめるからよ。息子は世界一美しい。絶対に転校なんかさせない」と凛然と言い放つとともに、シュロモに激しくキスをし、彼の顔中を舐め回すのだった。
ファラシャ=「黒い(黒人)ユダヤ人」は結局のところ、「ユダヤ教国家」イスラエルでは “似非(えせ)”ユダヤ人(本当のユダヤ人ではない!)、つまり“黒人”として差別・蔑視される。
※ファラシャは「キリスト教国家」エチオピア(=アフリカ)では、ユダヤ人・ユダヤ教徒、つまり“魔術師”(異教徒)として差別・蔑視されてきた。エチオピアにいてもイスラエルにいても、彼らファラシャに身の置き所はなかった。
・少年時代のシュロモの心を領したのは、スーダンに残された実母への断ちがたい思いであり、また自分の身元を偽り続けることへの後ろめたさである。
彼はエルサレムの地にあって、片時もスーダンの難民キャンプにいる母親を忘れなかった。哀愁に満ちた静かな眼差しで、遠い空を眺めては、遠い彼方の母を思いやる日々が続く…。
彼はまた、エチオピアのキリスト教徒(非ユダヤ人)でありながら、ファラシャ(エチオピア・ユダヤ人)を装うことから生じる心の葛藤に苦しんだ。アフリカ系(黒人)イスラエル人としての生活を余儀なくされて、養父母も含め誰にも身の上の真実を打ち明けられない孤独な日々が続く…。
※本作では、主人公シュロモがたんなるファラシャであったなら、テーマがもっぱら「ユダヤ人とは何か」という特殊的な問題圏の内に封じ込められてしまっただろう。
しかし実際問題として、キリスト教徒のエチオピア人の少年が、ファラシャに紛れてイスラエルに入国し、苦悩に洗われて成長する話が展開されたことによって、そこでは「人種/民族/宗教/言語/国民」という現代の人類が抱えざるをえないアイデンティティの主要な要素が一定限度、相対化されるとともに、「自分の祖国はどこか」、「自分は何者か」「自分は何者になればいいのか」と問い続けるシュロモの心の旅路が壮大な劇的構成の下、具体的にして普遍的な意味と価値を持つにいたった。
9年後、成人式を終えたシュロモは、かつてスーダン・キャンプで自分を助けてくれた医師とエルサレムで再会→自分も医師となって「国境なき医師団」に参加すべく、パリに留学し、医学を学ぶことを決意。ヨラムは反対したが、フランス人のヤエルは息子を励まし、快く送り出す。
医者になったシュロモは、インティファーダ(パレスチナ人によるイスラエルへの抵抗運動)が吹き荒れるエルサレムに戻り、彼に一途な愛を捧げていたユダヤ人女性(白人)のサラ(ロニ・ハダー)と結婚する。しかし、彼女の両親は、黒人であるファラシャとの結婚を許さず、結婚式には新婦側の親族は一人も参加しない。
シュロモにはサラに隠していた“秘密”があり、ある日ついに、その秘密を告白してしまう。自分はユダヤ人ではないと明かされて、サラはショックのあまり家を飛び出すが、そのサラのもとをヤエルが訪れ、穏やかに説得する。
元の鞘(さや)に収まったサラがシュロモに言う。「あなたは、たくさんのお母さんに愛されてきたのね」
やがてシュロモは「国境なき医師団」の一員としてスーダンの難民キャンプに赴く。
そこで忙しく立ち働く彼のもとに、エルサレムの妻から電話がかかる。ようやく「パパ」と話せるようになった子どもの声を聞かせるためだ。子どもの声を聞いていた彼の眼に、ふと一人の老婆の姿が目に入る。
心中(しんちゅう)深く忘れたことのない、あの母親だった!
彼は靴を脱いで裸足になって母に向かって歩く…。
我が子と十数年ぶりに再会してひしと抱き合った彼女は、獣のような声を上げて慟哭するのだった。
▼予告編
作品データ :
原題 Va, Vis Et Deviens/Go, See, and Become/Live and Become
製作年 2005年
製作国 フランス
配給 カフェグルーヴ=ムヴィオラ
上映時間 140分
主演 :
シュロモ(ソロモン)(幼年時代)/モシェ・アガザイ
シュロモ(ソロモン)(少年時代)/モシェ・アベベ
シュロモ(ソロモン)(青年時代)/シラク・M・サバハ

エチオピアのユダヤ人をイスラエルに移住させた“モーセ作戦”を背景に、ひとりイスラエルへと渡ったエチオピア人少年の成長と葛藤を描いた感動作。
監督はこれが長編3作目となるラデュ・ミヘイレアニュ(Radu Mihaileanu、1958~)【ルーマニア生まれのユダヤ人で、1980年チャウシェスク政権から逃れてフランスに移住し、フランス国籍となる】。
ストーリー :
エチオピア北部ゴンダールの山中に、ソロモン王とシバの女王の末裔として「ファラシャ」と呼ばれるユダヤの民が暮らしていた。彼らエチオピア系ユダヤ人(アフリカ系黒人)は、太古の昔から、聖地エルサレムへの帰還を夢見ていた。
※エチオピアには、かつて10万人を越す(十数万人?)ユダヤ教徒がいた。
彼らはエチオピアの非ユダヤ人からはファラシャ(英語:Falasha)と呼ばれる。しかし、ゲエズ語(古代エチオピア語)のそれが「流浪民」「異邦人」を意味することから、当人たちはその呼称を「侮蔑的」として忌避し、自ら「ベタ・イスラエル(英語:Beta Israel)」と称する。
※ファラシャとは端的に言って、<キリスト教国家であるエチオピアのマイノリティたる「ユダヤ教徒」>のこと。
ラディユ・ミヘイレアニュ監督はユダヤ民族について、こう述べてている。「ユダヤ民族とは人種として定義されないし、また宗教としてのみ定義されるものでもない。ユダヤ民族はある伝説と言語と歴史に対する独自の関係を幾世紀にもわたって維持してきた人々の集団として定義される。」秀抜な定義である。
イスラエルはアメリカの支援を受けて(モサド+CIA)、1984年から85年に、ファラシャを「約束の地」であるイスラエルに組織的に移住させるという大規模な「モーセ作戦」を展開する。
※「約束の地」(英語:Promised Land)とは、ヘブライ語聖書に記された、<神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地>のこと。
※「イスラエル独立宣言」(1948年5月14日)から約2年後の50年7月5日に、帰還法(英語: The Law of Return)が制定された。国外のユダヤ教徒がイスラエルにアリヤー(移民)(ヘブライ語で、〈上ること〉の意味)することを認めるイスラエルの法律である。
75年にイスラエルの内閣委員会は、同法がファラシャにも適用されると規定する。
イスラエル政府は84~85年のモーゼ作戦や91年のソロモン作戦などを実施し、内戦下のエチオピアで飢餓や軍事政権下の中央革命捜査局(秘密警察組織)による迫害に苦しんでいたファラシャをイスラエル国内に移住させた。その移住者数はエチオピア国内の全ファラシャの85%(以上)にあたる11万人を超える。ファラシャのイスラエルへの移住は、少数ながら現在も続いている。
なお、1950年以来、帰還法によってイスラエルに移住したユダヤ教徒=ユダヤ人の総数は、約274万人に上る。
彼らファラシャはまずエチオピアを密かに脱出し→スーダンの難民キャンプまで約600キロをひたすら歩き→スーダンで順番を待って、イスラエルが用意した飛行機に乗って、イスラエルへ入国する。それは当時の軍事政権下のエチオピアでも、イスラームが支配的なスーダンでも、秘密裏に遂行された作戦だった。
●1984年、一組みの母子がエチオピアからスーダンの難民キャンプへと逃れる。
エチオピア正教徒(=キリスト教徒)の母(マスキィ・シュリブゥ・シーバン)と9歳の息子ソロモンだった。
エチオピアは当時、軍事独裁政権(メンギスツ率いる親ソビエト政権)の圧政下にあり、内戦が各地で頻発する政情不安を抱えていた。また、旱魃(かんばつ)による飢饉は、甚大な被害をもたらし、人々の生活を圧迫した。
隣国のスーダンには、政治(弾圧・迫害)や飢饉を理由に多くのエチオピア難民が流出する。しかし、ようよう~何百キロの砂漠を横切る死の脱出行を経て~スーダンにたどり着いても、難民キャンプでの生活は決して安泰ではなかった。
母は難民キャンプで、ファラシャだけがイスラエルに脱出できることを知り、ソロモンをファラシャと偽らせて、息子だけでも生き延びさせようと画策する。
ついさっき幼い子どもを亡くしたばかりのファラシャの女性ハナ(ミミ・アボネッシュ・カバダァ)にソロモンの運命を託するとともに、実母と離れたくなくてすがりつく彼に厳しい表情で言う。「行きなさい。生きて、何かになりなさい」(原題)
ソロモンはハナの息子を装いながら、ハナと共に飛行機に乗り込み、イスラエルに降り立つ。
厳しい入国審査(ユダヤ教徒以外の入国を禁ず!)を何とかパスし、ソロモンはシュロモという、いかにもユダヤ人的な名前に変えられ、二人は収容施設に落ち着く。だが、そこでハナは以前からの咳の発作が募り、まもなくシュロモを一人残して逝ってしまう。
ハナは機知に富む女性だった。自分にソロモンを預けた彼の母親の必死の思いを十分に理解し、その実母に代わってソロモン⇒シュロモを守りつづけた。彼女は彼に、「絶対、キリスト教徒であることを隠してユダヤ教徒のふりをするのよ。“秘密”を守り通すこと。そうしないとエチオピアに送り返されるわ」と何度も言い聞かせる。
シュロモは2番目の母ハナの死に際、「死んじゃ嫌だ」と泣き崩れる…。
見知らぬ国であるイスラエルのエルサレムで、頼るべき身寄りもない、一人ぼっちになったシュロモ少年。
ところが何とも幸運なことに、彼はすぐに一組みの夫婦に養子として迎え入れられる。
養父母となったのは、実の子ども二人(長女・長男)を持つヨラム(ロシュディ・ゼム)とヤエル(ヤエル・アベカシス)。イスラエル人の養父ヨラムとフランス人の養母ヤエルは、共にリベラルで公平な人間であり、実子と分け隔てなくシュロモを愛し育て、温かく見守りつづける。
・新たな家族から大きな愛情を注がれるシュロモ。しかし、彼はその家庭生活にも、やがて通学する学校にも、なかなか馴染めない。
彼のための部屋には柔らかいベッドが用意されているのに床で眠ったり、学校帰りにこっそりと靴や靴下を脱ぎ、裸足で地面を踏みしめながら歩いたり、パンを食べずに捨ててしまったり…。
学校では、肌の色が白くないシュロモは激しい差別に遭う。
当時のエルサレムでは、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」がいたものの、ファラシャ(エチオピア系ユダヤ人)などの「黒いユダヤ人」は「余所者(ヨソモノ)」として常に差別されていた。
ハナが以前、シュロモに語ってくれた「イスラエルは地上の楽園、乳と蜜の流れる地」の話などは、シュロモの現実の前では全くの夢物語にすぎなかった。
シュロモに偏見に満ちた差別を押しつける同級生とその親たち。その不当な差別を黙認し、シュロモに転校を勧める事なかれ主義の教師たち…。
彼らはある時、校門の前で、「シュロモの顔の吹き出物は、アフリカの恐ろしい伝染病のため。彼を学校に来させないで」と口々に叫ぶ。
強い養母=3番目の母のヤエルは、彼らの前で「吹き出物はストレスのせい。皆がいじめるからよ。息子は世界一美しい。絶対に転校なんかさせない」と凛然と言い放つとともに、シュロモに激しくキスをし、彼の顔中を舐め回すのだった。
ファラシャ=「黒い(黒人)ユダヤ人」は結局のところ、「ユダヤ教国家」イスラエルでは “似非(えせ)”ユダヤ人(本当のユダヤ人ではない!)、つまり“黒人”として差別・蔑視される。
※ファラシャは「キリスト教国家」エチオピア(=アフリカ)では、ユダヤ人・ユダヤ教徒、つまり“魔術師”(異教徒)として差別・蔑視されてきた。エチオピアにいてもイスラエルにいても、彼らファラシャに身の置き所はなかった。
・少年時代のシュロモの心を領したのは、スーダンに残された実母への断ちがたい思いであり、また自分の身元を偽り続けることへの後ろめたさである。
彼はエルサレムの地にあって、片時もスーダンの難民キャンプにいる母親を忘れなかった。哀愁に満ちた静かな眼差しで、遠い空を眺めては、遠い彼方の母を思いやる日々が続く…。
彼はまた、エチオピアのキリスト教徒(非ユダヤ人)でありながら、ファラシャ(エチオピア・ユダヤ人)を装うことから生じる心の葛藤に苦しんだ。アフリカ系(黒人)イスラエル人としての生活を余儀なくされて、養父母も含め誰にも身の上の真実を打ち明けられない孤独な日々が続く…。
※本作では、主人公シュロモがたんなるファラシャであったなら、テーマがもっぱら「ユダヤ人とは何か」という特殊的な問題圏の内に封じ込められてしまっただろう。
しかし実際問題として、キリスト教徒のエチオピア人の少年が、ファラシャに紛れてイスラエルに入国し、苦悩に洗われて成長する話が展開されたことによって、そこでは「人種/民族/宗教/言語/国民」という現代の人類が抱えざるをえないアイデンティティの主要な要素が一定限度、相対化されるとともに、「自分の祖国はどこか」、「自分は何者か」「自分は何者になればいいのか」と問い続けるシュロモの心の旅路が壮大な劇的構成の下、具体的にして普遍的な意味と価値を持つにいたった。
9年後、成人式を終えたシュロモは、かつてスーダン・キャンプで自分を助けてくれた医師とエルサレムで再会→自分も医師となって「国境なき医師団」に参加すべく、パリに留学し、医学を学ぶことを決意。ヨラムは反対したが、フランス人のヤエルは息子を励まし、快く送り出す。
医者になったシュロモは、インティファーダ(パレスチナ人によるイスラエルへの抵抗運動)が吹き荒れるエルサレムに戻り、彼に一途な愛を捧げていたユダヤ人女性(白人)のサラ(ロニ・ハダー)と結婚する。しかし、彼女の両親は、黒人であるファラシャとの結婚を許さず、結婚式には新婦側の親族は一人も参加しない。
シュロモにはサラに隠していた“秘密”があり、ある日ついに、その秘密を告白してしまう。自分はユダヤ人ではないと明かされて、サラはショックのあまり家を飛び出すが、そのサラのもとをヤエルが訪れ、穏やかに説得する。
元の鞘(さや)に収まったサラがシュロモに言う。「あなたは、たくさんのお母さんに愛されてきたのね」
やがてシュロモは「国境なき医師団」の一員としてスーダンの難民キャンプに赴く。
そこで忙しく立ち働く彼のもとに、エルサレムの妻から電話がかかる。ようやく「パパ」と話せるようになった子どもの声を聞かせるためだ。子どもの声を聞いていた彼の眼に、ふと一人の老婆の姿が目に入る。
心中(しんちゅう)深く忘れたことのない、あの母親だった!
彼は靴を脱いで裸足になって母に向かって歩く…。
我が子と十数年ぶりに再会してひしと抱き合った彼女は、獣のような声を上げて慟哭するのだった。
▼予告編
2010年2月6日(土)吉祥寺セントラル(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、18:30~鑑賞。
※東亜興行が1954(昭和29)年9月、東京都武蔵野市の吉祥寺地区に吉祥寺オデヲン座を新築・開館。78年10月に、同地を吉祥寺東亜会館に建替え、会館内に吉祥寺松竹オデヲン(地下1階)、吉祥寺スカラ座(3階)、吉祥寺セントラル(5階)、吉祥寺アカデミー(2階)の4館を開館、パチンコ店吉祥寺ゲームセンターを開業。1981年前後、吉祥寺松竹オデヲンを吉祥寺松竹、吉祥寺アカデミーを吉祥寺アカデミー東宝と改称。1990年前後、吉祥寺松竹を吉祥寺オデヲン座と改称。2012年1月21日、同会館内の全4つの映画館を吉祥寺オデヲンと統一・改称。同年8月31日、同会館内の地下の映画館を廃止、全3スクリーンとなる。
作品データ :
原題 Invictus
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 134分
名匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト後の南アフリカ共和国で開催されたラグビー・ワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラと同国のラグビー代表チーム主将との、人種を超えた友情を描く。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
原題の「invictus」は、ラテン語で「征服されない」「屈服しない」を意味する。invictusは男性単数主格形なので、直訳すれば「征服されない者(単数)」である。
劇中でマンデラが繰り返す「「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」は、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリー(William Ernest Henley、1849~1903)の詩「インビクタス」(Invictus)の一節:最後の2行「I am the master of my fate:/I am the captain of my soul.」。ヘンリーは幼少期に骨結核にかかり、十代で片足を切断。この詩は不運に見舞われたわが身の魂の救済を求めて書いたもの。どんな運命にも負けない不屈の精神を詠っている。
アパルトヘイト(Apartheid)とは、「分離、隔離」を意味するアフリカーンス語。南アフリカ共和国で、1994年まで続いた白人と非白人(黒人、インド・パキスタン・マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)とを差別する人種隔離制度・政策のこと。
ストーリー :
1990年2月11日、反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年を監獄で過ごしたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が釈放される。
1994年5月、彼は遂に南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。だが、アパルトヘイト撤廃後も、国民の間に人種差別と経済格差が依然として残っていることを、彼は痛感する。
そんな中、スポーツという世界共通言語で国民の意識を変えることができると信じるマンデラは、弱小だった南アフリカ代表のラグビーチーム「スプリングボクス」の再建を決意する。
スプリングボクスは当時低迷期にあり、黒人選手もわずか1人という状況だった。ラグビーはアパルトヘイトの象徴として、多数を占める黒人の国民の間では非常に不人気なスポーツだった。政府内では、スプリングボクスのチーム名やユニフォームの変更を求める意見が多数を占めており、一時はその方向で決まりかけていた。しかし、マンデラはこのチームが南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、チーム名とユニフォームの存続を求めて周囲を説得するとともに、チームの主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)を励まし、翌年に自国で開催するラグビー・ワールドカップに向け積極的な協力を誓う。
1995年、スプリングボクスは自国開催のラグビーW杯において世評を覆すような快進撃で、予選リーグを突破し、やがて決勝進出を果たす。今や新生南アフリカの象徴的存在であるナショナルチーム・スプリングボクスは、全南アフリカ国民が食い入るような眼差しで注視する中、世界最強のニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦に臨む…。
最後のシーン:スプリングボクスの優勝で沸き立つ街中で、車に乗って帰路をたどるマンデラが、その混雑を抜けて進路を変更しようとする運転手に向かって言う。「ゆっくり行こう。急ぐことはないのだから」と。
▼予告編
※東亜興行が1954(昭和29)年9月、東京都武蔵野市の吉祥寺地区に吉祥寺オデヲン座を新築・開館。78年10月に、同地を吉祥寺東亜会館に建替え、会館内に吉祥寺松竹オデヲン(地下1階)、吉祥寺スカラ座(3階)、吉祥寺セントラル(5階)、吉祥寺アカデミー(2階)の4館を開館、パチンコ店吉祥寺ゲームセンターを開業。1981年前後、吉祥寺松竹オデヲンを吉祥寺松竹、吉祥寺アカデミーを吉祥寺アカデミー東宝と改称。1990年前後、吉祥寺松竹を吉祥寺オデヲン座と改称。2012年1月21日、同会館内の全4つの映画館を吉祥寺オデヲンと統一・改称。同年8月31日、同会館内の地下の映画館を廃止、全3スクリーンとなる。
作品データ :
原題 Invictus
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 134分
名匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト後の南アフリカ共和国で開催されたラグビー・ワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラと同国のラグビー代表チーム主将との、人種を超えた友情を描く。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
原題の「invictus」は、ラテン語で「征服されない」「屈服しない」を意味する。invictusは男性単数主格形なので、直訳すれば「征服されない者(単数)」である。
劇中でマンデラが繰り返す「「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」は、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリー(William Ernest Henley、1849~1903)の詩「インビクタス」(Invictus)の一節:最後の2行「I am the master of my fate:/I am the captain of my soul.」。ヘンリーは幼少期に骨結核にかかり、十代で片足を切断。この詩は不運に見舞われたわが身の魂の救済を求めて書いたもの。どんな運命にも負けない不屈の精神を詠っている。
アパルトヘイト(Apartheid)とは、「分離、隔離」を意味するアフリカーンス語。南アフリカ共和国で、1994年まで続いた白人と非白人(黒人、インド・パキスタン・マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)とを差別する人種隔離制度・政策のこと。
ストーリー :
1990年2月11日、反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年を監獄で過ごしたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が釈放される。
1994年5月、彼は遂に南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。だが、アパルトヘイト撤廃後も、国民の間に人種差別と経済格差が依然として残っていることを、彼は痛感する。
そんな中、スポーツという世界共通言語で国民の意識を変えることができると信じるマンデラは、弱小だった南アフリカ代表のラグビーチーム「スプリングボクス」の再建を決意する。
スプリングボクスは当時低迷期にあり、黒人選手もわずか1人という状況だった。ラグビーはアパルトヘイトの象徴として、多数を占める黒人の国民の間では非常に不人気なスポーツだった。政府内では、スプリングボクスのチーム名やユニフォームの変更を求める意見が多数を占めており、一時はその方向で決まりかけていた。しかし、マンデラはこのチームが南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、チーム名とユニフォームの存続を求めて周囲を説得するとともに、チームの主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)を励まし、翌年に自国で開催するラグビー・ワールドカップに向け積極的な協力を誓う。
1995年、スプリングボクスは自国開催のラグビーW杯において世評を覆すような快進撃で、予選リーグを突破し、やがて決勝進出を果たす。今や新生南アフリカの象徴的存在であるナショナルチーム・スプリングボクスは、全南アフリカ国民が食い入るような眼差しで注視する中、世界最強のニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦に臨む…。
最後のシーン:スプリングボクスの優勝で沸き立つ街中で、車に乗って帰路をたどるマンデラが、その混雑を抜けて進路を変更しようとする運転手に向かって言う。「ゆっくり行こう。急ぐことはないのだから」と。
▼予告編
2010年2月2日(火)20:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 The Road to Guantanamo
製作年 2006年
製作国 イギリス
配給 クロックワークス
上映時間 96分
3人のごく平凡な青年たちが、テロリストの容疑者として2年以上もの間、無実の罪でグアンタナモ米軍基地に拘束された事件を基に作られた真実の物語。執拗な取り調べに耐え、彼らが再び自由を手にするまでの地獄のような日々を、ニュースやインタビュー映像を交えて描く。『CODE46』などの鬼才、マイケル・ウィンターボトム監督が9.11以降の歪んだ対テロ戦争のあり方を世界に問う。これまであまり注目を集めなかった、米軍基地内の悲惨な事実に言葉を失う。
ストーリー :
アシフ・イクバル(アルファーン・ウスマーン)は、イギリスに暮らすパキスタン系イギリス人。2001年9月、アシフは花嫁の待つ、パキスタン・パンジャーブ州ファイサラバード近くの小さな村へと出発する。村に着き、結婚を決めた彼は、イギリスに住むローヘル・アフマド(ファルハド・ハールーン)に電話をし、結婚式に招待する。ローヘルは喜び、他の2人の友達シャフィク・レスル(リズワーン・アフマド)とムニール・アリ(ワカール・スィッディーキー)を誘い一緒にパキスタンへと向かった。アシフとローヘルたちはパキスタンで合流。シャフィクの従兄弟のザヒド(シャーヒド・イクバル)も加わり楽しく数日を過ごしていた。ある日、モスクを訪れた彼らは、モスクの導師が米軍の侵攻で混乱しているアフガニスタンへの援助を行なっていて、現地へ行くボランティアの人間を探していることを知る。5人はその仕事に参加することにする。こうしてアフガニスタン行きのバスが出発する。アフガニスタンの首都カブールに到着後、アシフが病気にかかってしまい、そこで足止めをくってしまう。彼らは、パキスタンへ戻ろうとするが、町の人々と思うようにコミュニケーションをとることができない。何とかウルドゥー語を話す人を見つけ、車を手配してもらう。しかし、乗り込んだバスは、クンドゥズ郊外へとたどり着いてしまう。アシフたちはアメリカからの空爆、「北部同盟」からの攻撃に逃げ惑い、ムニールともはぐれ、遂には捕らえられてしまう。4人はアフガニスタン・シェベルガーン収容所に拘留された。ある日そこへ、捕虜収容所を管理しているアメリカ軍がやってくる。英語をしゃべれる者を探している、という呼びかけにアシフは名乗り出た。しかし、アメリカ軍は彼を危険なテロリスト、「アルカイダ」のメンバーだと決めつけていた。そして、アシフ、ローヘル、シャフィクは、キューバにあるグアンタナモ基地へと送られてしまう。
アルカイダである言質を取るために、拷問、証拠の捏造、「イギリス大使館の外交官」などと身分を詐称しての米軍やCIAによる尋問が繰り返される。
疑いが晴れて釈放、彼らがイギリスへ送還され、また故郷へ戻れたのは2004年3月のことだった。
▼予告編
作品データ :
原題 The Road to Guantanamo
製作年 2006年
製作国 イギリス
配給 クロックワークス
上映時間 96分
3人のごく平凡な青年たちが、テロリストの容疑者として2年以上もの間、無実の罪でグアンタナモ米軍基地に拘束された事件を基に作られた真実の物語。執拗な取り調べに耐え、彼らが再び自由を手にするまでの地獄のような日々を、ニュースやインタビュー映像を交えて描く。『CODE46』などの鬼才、マイケル・ウィンターボトム監督が9.11以降の歪んだ対テロ戦争のあり方を世界に問う。これまであまり注目を集めなかった、米軍基地内の悲惨な事実に言葉を失う。
ストーリー :
アシフ・イクバル(アルファーン・ウスマーン)は、イギリスに暮らすパキスタン系イギリス人。2001年9月、アシフは花嫁の待つ、パキスタン・パンジャーブ州ファイサラバード近くの小さな村へと出発する。村に着き、結婚を決めた彼は、イギリスに住むローヘル・アフマド(ファルハド・ハールーン)に電話をし、結婚式に招待する。ローヘルは喜び、他の2人の友達シャフィク・レスル(リズワーン・アフマド)とムニール・アリ(ワカール・スィッディーキー)を誘い一緒にパキスタンへと向かった。アシフとローヘルたちはパキスタンで合流。シャフィクの従兄弟のザヒド(シャーヒド・イクバル)も加わり楽しく数日を過ごしていた。ある日、モスクを訪れた彼らは、モスクの導師が米軍の侵攻で混乱しているアフガニスタンへの援助を行なっていて、現地へ行くボランティアの人間を探していることを知る。5人はその仕事に参加することにする。こうしてアフガニスタン行きのバスが出発する。アフガニスタンの首都カブールに到着後、アシフが病気にかかってしまい、そこで足止めをくってしまう。彼らは、パキスタンへ戻ろうとするが、町の人々と思うようにコミュニケーションをとることができない。何とかウルドゥー語を話す人を見つけ、車を手配してもらう。しかし、乗り込んだバスは、クンドゥズ郊外へとたどり着いてしまう。アシフたちはアメリカからの空爆、「北部同盟」からの攻撃に逃げ惑い、ムニールともはぐれ、遂には捕らえられてしまう。4人はアフガニスタン・シェベルガーン収容所に拘留された。ある日そこへ、捕虜収容所を管理しているアメリカ軍がやってくる。英語をしゃべれる者を探している、という呼びかけにアシフは名乗り出た。しかし、アメリカ軍は彼を危険なテロリスト、「アルカイダ」のメンバーだと決めつけていた。そして、アシフ、ローヘル、シャフィクは、キューバにあるグアンタナモ基地へと送られてしまう。
アルカイダである言質を取るために、拷問、証拠の捏造、「イギリス大使館の外交官」などと身分を詐称しての米軍やCIAによる尋問が繰り返される。
疑いが晴れて釈放、彼らがイギリスへ送還され、また故郷へ戻れたのは2004年3月のことだった。
▼予告編
2010年2月1日(月)21:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ :
原題 Salvador
製作年 2006年
製作国 スペイン
配給 CKエンタテインメント
上映時間 135分
1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペインであった実話の映画化。自由を求めて権力に反発し、不当な処刑を執行された青年の半生を衝撃的に映し出す。スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で11部門にノミネートされた話題作。監督は本作が日本初公開となるマヌエル・ウエルガ。
ストーリー :
1970年代初頭、フランコ独裁政権下のスペインでは、権力に反発する様々な活動が行なわれようとしていた。自由を愛し正義感にあふれる25歳の青年サルバドール・ブッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)は、無政府主義グループに参加。活動資金を得るために仲間たちと銀行強盗を繰り返し、反体制の犯罪者として警察にマークされていた。仲間との密会場所に張り込んだ刑事に逮捕されたサルバドールは、死刑を求刑される。警官との揉み合いで、サルバドールの撃った銃弾が若い警官の命を奪ってしまったのだ。だが、死んだ警官の身体には味方の弾丸も残されており、警察はその検死結果をもみ消そうとしていた。家族と友人、処刑を阻止しようと奔走する弁護士、元恋人など、サルバドールを愛する人々は獄中の彼を支援し、支える。激しい敵意を露わにしていた看守さえも、いつしかサルバドールと固い友情で結ばれていく。しかし、再審も恩赦も退けられ、死刑判決を覆すことは出来なかった。減刑を求める家族や世論の声を胸に抱き、サルバドールの死刑は執行された。
▼ Trailer
▼予告編
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00274/v09763/v0937700000000537676/

作品データ :
原題 Salvador
製作年 2006年
製作国 スペイン
配給 CKエンタテインメント
上映時間 135分
1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペインであった実話の映画化。自由を求めて権力に反発し、不当な処刑を執行された青年の半生を衝撃的に映し出す。スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で11部門にノミネートされた話題作。監督は本作が日本初公開となるマヌエル・ウエルガ。
ストーリー :
1970年代初頭、フランコ独裁政権下のスペインでは、権力に反発する様々な活動が行なわれようとしていた。自由を愛し正義感にあふれる25歳の青年サルバドール・ブッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)は、無政府主義グループに参加。活動資金を得るために仲間たちと銀行強盗を繰り返し、反体制の犯罪者として警察にマークされていた。仲間との密会場所に張り込んだ刑事に逮捕されたサルバドールは、死刑を求刑される。警官との揉み合いで、サルバドールの撃った銃弾が若い警官の命を奪ってしまったのだ。だが、死んだ警官の身体には味方の弾丸も残されており、警察はその検死結果をもみ消そうとしていた。家族と友人、処刑を阻止しようと奔走する弁護士、元恋人など、サルバドールを愛する人々は獄中の彼を支援し、支える。激しい敵意を露わにしていた看守さえも、いつしかサルバドールと固い友情で結ばれていく。しかし、再審も恩赦も退けられ、死刑判決を覆すことは出来なかった。減刑を求める家族や世論の声を胸に抱き、サルバドールの死刑は執行された。
▼ Trailer
▼予告編
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00274/v09763/v0937700000000537676/
2010年1月31日(日)21:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 21 Grams
製作年 2003年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 124分
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロら演技派スター競演で魅せる骨太な人間ドラマ。ある事故をきっかけに交錯する男女の運命を通して、生命の重みを問いかける。監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは、ほとんどを手持ちカメラで撮影、その臨場感は物語に迫力を与えている。
タイトルの「21グラム」とは、20世紀初期のアメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルが行なった、魂の重量を計測しようとした実験に由来する。
ストーリー :
ニューメキシコ。ある日、クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)に不幸な知らせが届く。夫と娘がトラックに轢き逃げされたのだ。悲しみの余り脱力したクリスティーナは、やめていたドラッグにまた手を出してしまう。そのトラックの運転手は、信仰に没頭することで人生をやり直そうとしている前科者のジャック(ベニシオ・デル・トロ)。とっさに逃げた彼だが、事故の真相を知ると、妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)の制止を振り切って警察に出頭した。一方、クリスティーナの夫の心臓は、余命1カ月と宣告されていた数学講師のポール(ショーン・ペン)に移植され、彼の命を救った。しかし手術が成功すると、彼は妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)との心の溝が広がっていることを再確認する。そんな中、ポールは調査会社を使ってドナーの身元を突き止める。思い切ってクリスティーナに声をかけ、やがて心臓のことを告白するポール。最初は混乱するクリスティーナだったが、徐々にポールを愛し始め、すべての悲しみを終わらせるために、ジャックを殺してくれとポールに頼んだ。一方、ジャックは証拠不十分で釈放。ポールはジャックを探して会い、彼を殺したふりをしてクリスティーナの待つモーテルの部屋に戻る。しかし、そこに罪を自責するジャックが現われる。混沌とした場の中、ポールは自分で自分を撃ち、病院に運ばれて意識を薄れさせていく…。
▼予告編
作品データ :
原題 21 Grams
製作年 2003年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 124分
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロら演技派スター競演で魅せる骨太な人間ドラマ。ある事故をきっかけに交錯する男女の運命を通して、生命の重みを問いかける。監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは、ほとんどを手持ちカメラで撮影、その臨場感は物語に迫力を与えている。
タイトルの「21グラム」とは、20世紀初期のアメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルが行なった、魂の重量を計測しようとした実験に由来する。
ストーリー :
ニューメキシコ。ある日、クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)に不幸な知らせが届く。夫と娘がトラックに轢き逃げされたのだ。悲しみの余り脱力したクリスティーナは、やめていたドラッグにまた手を出してしまう。そのトラックの運転手は、信仰に没頭することで人生をやり直そうとしている前科者のジャック(ベニシオ・デル・トロ)。とっさに逃げた彼だが、事故の真相を知ると、妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)の制止を振り切って警察に出頭した。一方、クリスティーナの夫の心臓は、余命1カ月と宣告されていた数学講師のポール(ショーン・ペン)に移植され、彼の命を救った。しかし手術が成功すると、彼は妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)との心の溝が広がっていることを再確認する。そんな中、ポールは調査会社を使ってドナーの身元を突き止める。思い切ってクリスティーナに声をかけ、やがて心臓のことを告白するポール。最初は混乱するクリスティーナだったが、徐々にポールを愛し始め、すべての悲しみを終わらせるために、ジャックを殺してくれとポールに頼んだ。一方、ジャックは証拠不十分で釈放。ポールはジャックを探して会い、彼を殺したふりをしてクリスティーナの待つモーテルの部屋に戻る。しかし、そこに罪を自責するジャックが現われる。混沌とした場の中、ポールは自分で自分を撃ち、病院に運ばれて意識を薄れさせていく…。
▼予告編
2010年1月28日(木)渋東シネタワー(東京都渋谷区道玄坂2-6-17、JR渋谷駅ハチ公口より徒歩1分)で、18:50~鑑賞。
※1991年7月、渋谷東宝会館(56年開館~89年閉館)の跡地に、“渋東シネタワー”(4スクリーン)が開業。2011年7月15日、渋東シネタワー(スクリーン)1・2を改装し、TOHOシネマズ渋谷のスクリーン1・2・3・4として再開業する。同年11月30日、渋東シネタワー(スクリーン)3・4を改装し、TOHOシネマズ渋谷のスクリーン5・6として再開業する。
これにより、映画館としての渋東シネタワーは消滅→建物自体は引き続き渋東シネタワーの名称が使用されている。
作品データ :
原題 Surrogates
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ・ジャパン
上映時間 89分
ブルース・ウィリス主演のSFサスペンス。身代わりロボット“サロゲート”が人間のすべての社会生活を代行する、安全と自由が約束された世界で起きる不可解な事件の謎を描く。監督は『U-571』『ターミネーター3』のジョナサン・モストウ。
ストーリー :
テクノロジーの進化により、人間は全ての行動を、身代わりロボット“サロゲート”の遠隔操作で行なうようになった未来。人間はスティム・チェアーと呼ばれる装置に座り、意志を送信することで、自分とリンクしたサロゲートを自宅から遠隔操作することで生活していた。その上、自分自身には一切の危険が及ばないという完全な安全も保証。凶悪事件も絶えて久しい理想の世界。さらに、人々は虚栄心を満たすために、サロゲートに整形手術を行なって、自分の思い通りの見た目を与えることまで行なっていた。だがある時、このサロゲート社会で事件が発生する。それは、サロゲート2人が殺害され、それを自宅から遠隔操作していた人間が一緒に殺されるというものだった。サロゲートの普及以降、殺人事件は初めてのこと。社会全体を襲う危機に、FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)がコンビを組んで捜査に当たる。だが、実際に捜査に当たるのは2人のサロゲート。その捜査の過程で、2人はサロゲートの生みの親であるマサチューセッツ工科大学の天才、キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)、そしてテクノロジーに依存した社会に不快感を示す市民グループのリーダーである“預言者”(ヴィング・レイムス)と出会う。さらに、捜査の過程でサロゲートを失うグリアー。彼は、自分自身の体で行動することによって、人間として再びこの世界を知ることになる。そこで彼が見たものは、完全にテクノロジーとロボットだけのものとなった世界。さらに彼は、自分の中に芽生えていた、中毒のようにサロゲートを利用し続ける妻マギー(ロザムンド・パイク)との精神的な断絶について向き合うことになる…。
▼ブルーレイ&DVD 予告編
※1991年7月、渋谷東宝会館(56年開館~89年閉館)の跡地に、“渋東シネタワー”(4スクリーン)が開業。2011年7月15日、渋東シネタワー(スクリーン)1・2を改装し、TOHOシネマズ渋谷のスクリーン1・2・3・4として再開業する。同年11月30日、渋東シネタワー(スクリーン)3・4を改装し、TOHOシネマズ渋谷のスクリーン5・6として再開業する。
これにより、映画館としての渋東シネタワーは消滅→建物自体は引き続き渋東シネタワーの名称が使用されている。
作品データ :
原題 Surrogates
製作年 2009年
製作国 アメリカ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ・ジャパン
上映時間 89分
ブルース・ウィリス主演のSFサスペンス。身代わりロボット“サロゲート”が人間のすべての社会生活を代行する、安全と自由が約束された世界で起きる不可解な事件の謎を描く。監督は『U-571』『ターミネーター3』のジョナサン・モストウ。
ストーリー :
テクノロジーの進化により、人間は全ての行動を、身代わりロボット“サロゲート”の遠隔操作で行なうようになった未来。人間はスティム・チェアーと呼ばれる装置に座り、意志を送信することで、自分とリンクしたサロゲートを自宅から遠隔操作することで生活していた。その上、自分自身には一切の危険が及ばないという完全な安全も保証。凶悪事件も絶えて久しい理想の世界。さらに、人々は虚栄心を満たすために、サロゲートに整形手術を行なって、自分の思い通りの見た目を与えることまで行なっていた。だがある時、このサロゲート社会で事件が発生する。それは、サロゲート2人が殺害され、それを自宅から遠隔操作していた人間が一緒に殺されるというものだった。サロゲートの普及以降、殺人事件は初めてのこと。社会全体を襲う危機に、FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)がコンビを組んで捜査に当たる。だが、実際に捜査に当たるのは2人のサロゲート。その捜査の過程で、2人はサロゲートの生みの親であるマサチューセッツ工科大学の天才、キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)、そしてテクノロジーに依存した社会に不快感を示す市民グループのリーダーである“預言者”(ヴィング・レイムス)と出会う。さらに、捜査の過程でサロゲートを失うグリアー。彼は、自分自身の体で行動することによって、人間として再びこの世界を知ることになる。そこで彼が見たものは、完全にテクノロジーとロボットだけのものとなった世界。さらに彼は、自分の中に芽生えていた、中毒のようにサロゲートを利用し続ける妻マギー(ロザムンド・パイク)との精神的な断絶について向き合うことになる…。
▼ブルーレイ&DVD 予告編
2010年1月26日(火)00:30~、DVD映画を自宅で鑑賞。
作品データ :
原題 My Life Without Me
製作年 2002年
製作国 スペイン カナダ
配給 松竹
上映時間 106分
残りわずかな人生を前向きに生きようとする23歳の女性の決意を見すえた人間ドラマ。悲劇の中に希望を見出そうとするヒロインに扮したサラ・ポーリーの繊細な演技が胸を打つ。監督・脚本は『あなたに言えなかったこと』のイザベル・コイシェ。
ストーリー :
清掃の仕事をしている23歳のアン(サラ・ポーリー)は、夫のドン(スコット・スピードマン)と、二人の娘とトレーラーハウスで暮らす主婦。しかしある日、突然の腹痛に倒れ、トンプソン医師(ジュリアン・リチングズ)に癌で余命2~3ヵ月と宣告される。アンはドンと母(デボラ・ハリー)には貧血だと説明。そして夜更けのコーヒーショップで今までの人生を振り返りつつ、死ぬまでにしたいこと10項目のリストを作る。さっそくそれを実行していくアン。そんな時、コインランドリーで、コーヒーショップにいた男リー(マーク・ラファロ)が声をかけてくる。帰宅し洗濯物の袋を開けると本が一冊入っており、電話番号を書いた紙が挟まれていた。恋人と別れたばかりというリーの家を訪ねたアンは、彼と恋におちる。優しい夫のドンには、隣の家に越してきた自分と同じ名前のアン(レオノール・ワトリング)が、新しいパートナーになってくれるよう密かに願う。そして、10年も刑務所にいる父(アルフレッド・モリーナ)と面会。したいことを一通り実行したアンは、母やドンやリーに最後のメッセージをテープに録音して、亡くなるのだった。
▼予告編
日本予告編https://youtu.be/SzhFTAGT2SU
作品データ :
原題 My Life Without Me
製作年 2002年
製作国 スペイン カナダ
配給 松竹
上映時間 106分
残りわずかな人生を前向きに生きようとする23歳の女性の決意を見すえた人間ドラマ。悲劇の中に希望を見出そうとするヒロインに扮したサラ・ポーリーの繊細な演技が胸を打つ。監督・脚本は『あなたに言えなかったこと』のイザベル・コイシェ。
ストーリー :
清掃の仕事をしている23歳のアン(サラ・ポーリー)は、夫のドン(スコット・スピードマン)と、二人の娘とトレーラーハウスで暮らす主婦。しかしある日、突然の腹痛に倒れ、トンプソン医師(ジュリアン・リチングズ)に癌で余命2~3ヵ月と宣告される。アンはドンと母(デボラ・ハリー)には貧血だと説明。そして夜更けのコーヒーショップで今までの人生を振り返りつつ、死ぬまでにしたいこと10項目のリストを作る。さっそくそれを実行していくアン。そんな時、コインランドリーで、コーヒーショップにいた男リー(マーク・ラファロ)が声をかけてくる。帰宅し洗濯物の袋を開けると本が一冊入っており、電話番号を書いた紙が挟まれていた。恋人と別れたばかりというリーの家を訪ねたアンは、彼と恋におちる。優しい夫のドンには、隣の家に越してきた自分と同じ名前のアン(レオノール・ワトリング)が、新しいパートナーになってくれるよう密かに願う。そして、10年も刑務所にいる父(アルフレッド・モリーナ)と面会。したいことを一通り実行したアンは、母やドンやリーに最後のメッセージをテープに録音して、亡くなるのだった。
▼予告編
日本予告編https://youtu.be/SzhFTAGT2SU
