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「映画」再訪―時間の王国を生きる

私は映画を見終わったあと、“時間”の王国に生きる自分を発見する。時は容赦なく、すべての人間を順繰りに運び去る地上の王である。私はかつて見た映画を見直し・感じ直し・出会い直しながら、誰も逃れることのできない時間というものの持つ諸相を引き寄せてみたい。

2010年2月27日(土)吉祥寺バウスシアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-23、JR吉祥寺駅北口徒歩約5分)(本ブログ〈2016年05月03日〉記事)で、21:00~鑑賞。

作品データ
原題 Cztery noce z Anna
製作年 2008年
製作国 フランス ポーランド
配給 紀伊国屋書店=マーメイドフィルム
上映時間 94分


ベルリン映画祭金熊賞受賞作『出発』(1967年)や『早春』(1970年)、『ザ・シャウト/さまよえる幻響』(1978年)といった異色作で知られるポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ、17年ぶりの監督作。長年祖母と2人暮らしだった独身中年男の不器用な愛の暴走を、セリフを極力排したサスペンス・タッチの展開にユーモアを織り交ぜつつ、絵画的な映像美でリリカルに綴る。

ストーリー
ポーランドのさびれた地方都市。レオン(アルトゥール・ステランコ)は病院の火葬場で働き、年老いた祖母と2人で暮らしている。病院の看護師・アンナ(キンガ・プレイス)は、宿舎に住んでいる。レオンは夜になると、双眼鏡でアンナの部屋を覗いていた。数年前、レオンは川へ釣りに行った。雲行きが怪しく、そろそろ引き上げようとしたとき、川上から大きな牛の死体が流れてきた。レオンが驚いていると、猛烈な雨が降り出す。レオンは雨を避けようと、近くの廃工場に行く。すると、異様な叫び声が聞こえる。レオンが近づくと、アンナが男に乱暴されていた。レオンはその場を逃げ出し、警察に通報する。しかし、現場に釣りの道具を置き忘れていたため、レオンが容疑者として逮捕されてしまう。レオンは釈放されると、アンナを遠くから見守るのが習慣になる。レオンは勤め先の病院をリストラされ、祖母も亡くす。すると彼は、アンナが寝る前に飲むお茶の砂糖に睡眠薬を混ぜる。そして、彼女が熟睡しているうちに、部屋に忍び込むようになる。1日目は、彼女の服のボタンのほつれを直す。2日目は床を拭き、アンナの足の指にペディキュアを塗る。3日目はアンナの誕生日で、正装して花束と指輪を届け、部屋の片づけをした。4日目は、壊れた鳩時計を回収する。しかし、直した時計を戻しに部屋に入ろうとしたところを警察に見つかってしまう…。

▼予告編

2010年2月27日(土)吉祥寺バウスシアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-23、JR吉祥寺駅北口徒歩約5分)(本ブログ〈2016年05月03日〉記事)で、18:20~鑑賞。

作品データ
原題 Valentine's Day
製作年 2010年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 125分


ロサンゼルスを舞台に、2月14日のバレンタインデーにまつわる様々な男女のラブ・ストーリーを描くアンサンブルムービー。メガホンを取るのは、今も恋愛映画の最高傑作の一つとして絶大な人気を誇る『プリティ・ウーマン』(1990年)のゲイリー・マーシャル。出演はジェシカ・アルバ、ブラッドリー・クーパー、アン・ハサウェイ、ジュリア・ロバーツ、ジェイミー・フォックス、アシュトン・カッチャーほか。

ストーリー
一番大事な人が誰かがわかる、一年にたった一度の特別な日、“バレンタインデー”!

・花屋を営む男リード(アシュトン・カッチャー)は、同棲中の恋人モーリー(ジェシカ・アルバ)に朝一番でプロポーズをする。笑顔で婚約指輪を受け取る彼女。だが、彼が出かけた後に、なぜか部屋の荷物をまとめ始める…。
・ロサンゼルス行きの飛行機でたまたま隣り合わせたホールデン(ブラッドリー・クーパー)とケイト(ジュリア・ロバーツ)。男は洗練された物腰が魅力的な30代。女は11ヶ月ぶりに一晩だけの滞在許可が下りた軍人。会話を交わすうちに意気投合する二人だったが、共に目的地には意外な相手が待っていた…。
・理想の男性ハリソン(パトリック・デンプシー)と出会い、幸せいっぱいの小学校教師ジュリア(ジェニファー・ガーナー)。彼女は医師の仕事でサンフランシスコへ出張に行く彼を、こっそり追いかけるつもりだった。ところが、男は出張ではなく、彼女には秘密の場所へと向かっていた…。
・結婚50年を過ぎても変わらぬ愛を誓い合うエドガー(ヘクター・エリゾンド)とエステル(シャーリー・マクレーン)の老夫婦。だが、よりによってこの日に、妻は夫に何年も隠し続けた“真実”を告白する…。
・有名アメフト選手のパブリシストを務めるカーラ(ジェシカ・ビール)は、今年も主催予定の“バレンタインデーなんか大嫌い!パーティ”の参加者が、いまだゼロと知り自暴自棄になる。そんな彼女に取材目的で近づいたスポーツキャスター、ケルヴィン(ジェイミー・フォックス)だったが、彼女がバレンタインデーを嫌う理由を知ると…。
・グレース(エマ・ロバーツ)とアレックス(カーター・ジェンキンス)は高校生のカップル。二人はバレンタインデーに初体験をすませようと計画する。彼女の実家の彼女の部屋で、ひとり初体験を盛り上げる演出を準備するアレックスだったが、そのとき突然彼女の母親が帰宅して…。
・母親と久しく離れ離れになっている小学生の少年、エディソン(ブライス・ロビンソン)。同じ小学校にいる女の子に恋をした彼は、バレンタインデーの昼休みに、学校まで花束を届けてもらおうとするが…。
・初めて一夜を共にしたばかりのジェイソン(トファー・グレイス)とリズ(アン・ハサウェイ)。バレンタインデーのディナーを約束する二人だったが、彼女には彼に伝えていないある秘密があった…。

年齢も職業も、愛のかたちも様々な男女たちが織り成す愛の行方は…?

▼予告編

2010年2月27日(土)吉祥寺オデヲン座(東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3-16、JR吉祥寺駅東口徒歩1分)で、16:10~鑑賞。

※東亜興行が1954(昭和29)年9月、東京都武蔵野市の吉祥寺地区に吉祥寺オデヲン座を新築・開館。78年10月に、同地を吉祥寺東亜会館に建替え、会館内に吉祥寺松竹オデヲン(地下1階)、吉祥寺スカラ座(3階)、吉祥寺セントラル(5階)、吉祥寺アカデミー(2階)の4館を開館、パチンコ店吉祥寺ゲームセンターを開業。1981年前後、吉祥寺松竹オデヲンを吉祥寺松竹、吉祥寺アカデミーを吉祥寺アカデミー東宝と改称。1990年前後、吉祥寺松竹を吉祥寺オデヲン座と改称。2012年1月21日、同会館内の全4つの映画館を吉祥寺オデヲンと統一・改称。同年8月31日、同会館内の地下の映画館を廃止、全3スクリーンとなる。

作品データ
原題 Percy Jackson & the Olympians:The Lightning Thief
製作年 2010年
製作国 アメリカ カナダ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 118分


アメリカでベストセラーとなった児童文学「パーシー・ジャクソン」シリーズを、「ハリー・ポッター」シリーズの第1弾と第2弾でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督が映画化した奇想天外なファンタジー・アドベンチャー。ギリシャ神話の神の血をひく少年パーシーがたどる冒険の旅を迫力の映像満載で描き出す。主演を務めるのは、『3時10分、決断のとき』(2007年)でクリスチャン・ベイルの息子を演じたローガン・ラーマン。

ストーリー
パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は学校に溶け込めず悩む17歳の高校生。落ちこぼれだった彼の人生は、ある日突然、一変する。学校の先生が突然、クリーチャーに変身して襲いかかってきたのだ。危機一髪のところを救ってくれたのはブラナー先生(ピアース・ブロスナン)。さらに、ブラナー先生は驚くべき真実を告げる。ギリシア神話に出てくる神々は今も存在しており、パーシーが神と人間の間に生まれた“デミゴッド”(英語:demigod、半神半人)であるというのだ。自分の出生の秘密を知るパーシー。水を自在に操る能力を備えていた彼はこうして、半身半ヤギの親友グローバー(ブランドン・T・ジャクソン)とデミゴッドの訓練所に向かうことになる。だがその途中、母親がさらわれてしまう。さらに、辿り着いた訓練所では全能の神ゼウス(ショーン・ビーン)が力の象徴である稲妻を盗まれて怒り狂い、パーシーに稲妻泥棒の疑惑がかかっていることを聞かされる。疑いを晴らし、冥界に連れ去られた母を助け出すためには、ゼウスの稲妻を取り戻さなければならない。仲間とともに真実を探る旅に出るパーシー。だがその前に、メドゥーサ(ユマ・サーマン)を始め、様々な神々やクリーチャーが立ちはだかる。果たして、彼の旅の運命は…?そして、まだ見ぬ偉大な父とは一体誰なのか…?

▼予告編

2010年2月26日(金)21:00~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ
原題 Good Will Hunting
製作年 1997年
製作国 アメリカ
配給 松竹富士
上映時間 127分


心を閉ざした天才青年が、似た境遇の心理学者との交流を通じて成長していく姿を、繊細なタッチで綴ったヒューマン・ドラマ。自身もハーヴァード大学中退というエリートでもある『戦火の勇気』のマット・デイモンと、彼とベン・アフレック(『青春の輝き』で共演)の二人の新進俳優の共作によるオリジナル脚本を、デイモン自身の主演、アフレックの助演、『誘う女』のガス・ヴァン・サントの監督で映画化。製作は『パルプ・フィクション』のローレンス・ベンダー。製作総指揮は『シーズ・ソー・ラヴリー』のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟に、ジョナサン・ゴードン、スー・アームストロングの共同。撮影はレオス・カラックス作品でも知られる『ザ・クロウ』のジャン=イヴ・エスコフィエ。音楽は『マーズ・アタック!』のダニー・エルフマンがスコアを担当し、音楽監修にはジェフリー・キンボールがあたった。美術はミッシィ・スチュワート。編集はピエトロ・スカリア。衣裳デザインはベアトリス・アルナ・パスツォール。共演は『ジャック』のロビン・ウィリアムズ、『スリーパーズ』のミニー・ドライヴァー、『アミスタッド』のステラン・スカルスゲールドほか。第55回ゴールデングローブ賞脚本賞受賞、第70回アカデミー賞脚本賞、助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)受賞。

ストーリー
南ボストン。ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、MIT(=マサチューセッツ工科大学)で清掃員のバイトをしている。親友のチャッキー(ベン・アフレック)、モーガン(ケイシー・アフレック)、ビリー(コール・ハウザー)らとつるんで、たびたび警察沙汰の事件を起こしたりとタチが悪いが、実は彼は、特に数学に異様な才能を見せる天才だった。
ある日、ウィルは人目を盗んで、MITの掲示板に書かれた難解な数学の証明問題をこっそり解く。出題者のランボー教授(ステラン・スカルゲールド)は問題を解いたのがウィルと知り、傷害事件で拘置所にいた彼をたずねて、身柄をあずかる。条件は、週2回彼と共に研究室で勉強し、さらに週1回セラピーを受けること。
ウィルはランボーの下で新たな日々を送りはじめた。フィールズ賞受賞のランボーでさえ手こずる数学の難問をあっさり解いて、周囲を驚嘆させるウィル。だが、そんな彼も、セラピーだけは敬遠し、ランボーが頼み込んだ一流のセラピストたちを完全に馬鹿にして撃退してしまう。孤児で里親を渡り歩き、虐待までされた不幸な過去を送った彼は、誰にも心を開かないのだ。
ランボーは大学時代のルームメイトで、かつては名声を馳せ、最愛の妻を亡くした後落魄して、今はコミュニティ・カレッジの講師(心理学者)をしている、ショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムズ)をたずねる。ウィルと境遇が似ている彼なら、ウィルのセラピーもつとまると踏んだのだ。
ショーンはウィルと対面。だが、ウィルは研究室にかかっていた絵を見て、逆に辛辣な言葉でショーンを分析。ショーンは傷つき、ウィルが彼の亡き妻を侮辱するような言葉を口にした瞬間、激怒してウィルを追い出すが、翌週公園のベンチで彼と再び会う。自分の妻に対する想いをウィルに語るショーン。彼はウィルの先日の行為を非難し、自分の人生を他人に語り、人生の真実を見据えていくべきだと、淡々と、だが真摯な態度で諭す。ウィルは黙って彼の言葉を聞き、セラピーでも沈黙しつづけた。数週間後、ウィルはようやく口を開く。飲み屋で知り合った、意中のハーヴァード大学の女子学生スカイラー(ミニー・ドライヴァー)について語る。ショーンは彼女と真剣に付き合うべきだと忠告。ウィルは忠告どおり、彼女をデートに誘い、やがて結ばれるが、自分の過去や素性だけはどうしても告白できなかった。
その頃、ランボーのもとに全米のシンクタンクや政府機関などからウィルの就職依頼が舞い込む。ランボーはウィルに面接を受けさせるが、彼はチャッキーを代理人に立てたりとランボーの面目を潰してばかり。ウィルはまだ、自分が進むべき道に迷っていた。ショーンはウィルの将来は彼自身に決めさせるべきだと主張し、ランボーと対立。そんな最中(さなか)、西海岸の医学校に進学を決めたスカイラーは、一緒に来てとウィルを誘うが、混乱する彼は拒否した。
傷心を抱える彼は、セラピーもすっぽかし、以前のような自堕落で無軌道な生活に戻ってしまう。そんな矢先、チャッキーは、一生下町で労働者として暮らしてもいいとつぶやくウィルに、「才能のあるお前が、もしずっとこの町にいたら、俺はお前を殺す」と親友として忠告する。
ショーンに会ったウィルは、ショーンにも虐待の過去があったことを知る。「君のせいじゃない(=君は悪くない)」(It’s not your fault.)と優しく言い続けるショーン。ウィルはショーンの腕の中で涙を流した。セラピーの期間が終わり、彼は晴れて自由の身に。
ウィルはランボーの勧めに従い、シンクタンクへの就職を決める。ショーンは自分も再出発のため、旅に出ると言う。
ウィルは21歳の誕生日に仲間たちから中古車をプレゼントされた。そして、その車に乗って、彼はショーンに置き手紙をして、西海岸にいるスカイラーのもとへ旅立った。置手紙には、決まった就職先を蹴って、カリフォルニアに向かうことにしたのでランボー教授によろしくお伝えください…「悪いけど、彼女がいるんで」、と記されていた。

▼予告編



★☆ 故ロビン・ウィリアムズの冥福を祈って合掌!
本作の「ショーン」役を演じたロビン・ウィリアムズ(Robin Williams、1951~2014)は、2014年8月11日、突然この世を去った。カリフォルニア州ティブロンの自宅で自死とのこと !? 私はかねてから彼の数々の出演作を愛し、この名優の至芸に酔った者として、何かたとえようもない寂しさを覚える…。
≪参照:ブログ「普通人の映画体験」/記事「映画『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』」



【追悼】ロビン・ウィリアムズの軌跡



本作におけるロビン・ウィリアムズが演じる見せ場



2010年2月23日(火)23:30~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ
原題 Reign Over Me
製作年 2007年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間 124分


キャリアと家族に恵まれながらも満たされないものを感じる歯科医と、9.11の悲劇で家族を失って自分の殻に閉じこもる元歯科医の触れ合いと再生を描く感動作。主演は『50回目のファースト・キス』のアダム・サンドラーと『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル、共演にジェイダ・ピンケット=スミスとリヴ・タイラー。9.11をニューヨークで体験したマイク・バインダーが監督を務める。繊細な演技を見せる実力派スター2人の競演と、物語に欠かせない要素となっているニューヨークのリアルな街並みを堪能できる。

ストーリー
アラン(ドン・チードル)はニューヨークの歯科医。仕事は順調で妻子にも恵まれ、他人から見れば文句のつけようのない人生を送っていた。しかし、アランは何故か妻のジャニーン(ジェイダ・ピンケット=スミス)といると息が詰まりそうになるのだった。そんなアランがある日、大学時代のルームメイト、チャーリー(アダム・サンドラー)と偶然再会する。チャーリーはみすぼらしい格好をし、そのアパートにはドラムやギターが並んでいた。どうやら仕事はしていないらしい。アランは息苦しい家庭から逃れるようにチャーリーと頻繁に会うようになる。一方、チャーリーには9.11の事件で妻子を亡くしたという過去があり、これまでずっと人に対して心を閉ざしてきたのだった。チャーリーを何とか社会復帰させたいと願うアランは、彼をこっそりと精神科医に引き合わせようとするが、その小芝居は簡単に見抜かれ、チャーリーを怒らせてしまう。一方、ジャニーンもチャーリーのことに執心するアランに不満を募らせていた。あなたはチャーリーの自由を羨んでいる、とジャニーンに指摘され、返す言葉を失うアラン。やがてアランの思いが通じたのか、チャーリーがセラピーを受けることに同意した。アランが紹介したのは、同じビルで開業している精神科医のアンジェラ(リヴ・タイラー)だった。しかし、チャーリーが自分自身を見つめて心を開くのは思った以上に難しかった。アンジェラは自分でなくても構わない、誰か他の人にでもいいから、家族を失ったことについて話して欲しい、とチャーリーに懇願した。するとチャーリーは、ドアの外で待っていたアランの隣に座り、静かに話し始めた。娘たちのこと、最愛の妻のこと、そしてあの日起こったことを…。

▼予告編

2010年2月23日(火)00:30~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ
原題 Szamanka
製作年 1996年
製作国 ポーランド/フランス/スイス
上映時間 110分
劇場未公開


作家としても活躍する『ポゼッション』『狂気の愛』のアンジェイ・ズラウスキー~その作品の過激さ(狂乱の映像センス!)でよく知られる、ポーランド出身の映画監督~が、暴力的とまで言える過激な性表現で男女の愛を描いた問題作。ズラウスキー映画ならではの何ともキテレツな味わいに満ちた狂おしい1編!

ストーリー
駅で貸し部屋の広告を見た18歳の女子大生(イオーナ・ペトリ)は、その張り紙をはったばかりの男に声をかけた。男は将来を約束された若き人類学者ミシェル(ボグスワフ・リンダ)で、彼が部屋の貸し主だった。ミシェルは早速その“イタリア女”と名乗る少女を部屋に連れていく。そして二人は、衝動的に貪るように愛を交わした。ミシェルにとっては行きずりの愛で終わるはずだったのだが、少女はミシェルを追って大学にまで現われ、そんな天使のような表情と悪魔のような大胆さを併せ持つ少女に魅せられたミシェルは逆らえず官能的な愛に溺れていく。二人の関係は、様々な歪みと一緒に崩壊へと突き進む…。

▼予告編



■私感 :
見る映像ドラッグとは、本作のことか !?
2010年2月21日(日)22:30~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ
原題 Under the Tuscan Sun
製作年 2003年
製作国 アメリカ イタリア
配給 ブエナ ビスタ
上映時間 113分


イタリア・トスカーナ地方の美しい自然を背景に、夫の裏切りですべてを失った女性の心の再生を描いた人生賛歌。『運命の女』のダイアン・レインがヒロインを好演。監督は『写真家の女たち』のオードリー・ウェルズ。
原作はフランシス・メイズ(Frances Mayes)の小説(アメリカ国内で200万部の売り上げを記録した世界的ベストセラー)『イタリア・トスカーナの休日』(Under the Tuscan Sun:At Home in Italy、1996)。

ストーリー
離婚のショックから立ち直るため、イタリアのトスカーナ地方を旅行で訪れたサンフランシスコの女性作家フランシス(ダイアン・レイン)。“ブラマソーレ(太陽に焦がれる者)”という名を持つ築300年の荒れ果てた家を衝動買いしてしまった彼女は、いつ終わるとも知れない家屋の修復にのめり込むうちに、トスカーナの住人としてこの地に溶け込んでいく。ユニークで愛すべき隣人たち、明るい光に包まれた絵のような風景、心まで満腹にするスロー・フード。人生をキラキラと輝かせるイタリア的ライフ・スタイルは、魔法のように少しずつフランシスの心を癒していく。そして、女性として再び輝き始めたフランシスは、この“ブラマソーレ”で新しい愛、本物の家族に恵まれることを望みながら、自分らしい幸せに向かって歩み出す…。
エンディングに流れたフランシスの言葉:≪ウィーンとべニス間を結ぶ線路は、列車が走る前に敷かれた。列車が通ると信じて建設されたのだ。つらい、曲がり角もあったけれど私は異国で生まれ変わった。私の家は優しく家族を包み込み、夢をはぐくむ。遅れてやってきた思いがけない幸せ。人生は驚きだ。≫

▼予告編



Full Movie

2010年2月20日(土)21:30~、DVD映画を自宅で鑑賞。

作品データ :
原題 Million Dollar Baby
製作年 2004年
製作国 アメリカ
配給 ムービーアイ、松竹
上映時間 133分


『許されざる者』『ミスティック・リバー』のクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた衝撃のヒューマン・ドラマ。厳しいボクシングの世界を題材に、そこに生きる名もなき男女の悲愴な人生模様を綴る家族からすらも愛情を受けたことのない孤独な女性と、家族にすら愛情を見せたことのない不器用な老年の男性の間に芽生えながらも、非情な結末を迎える愛の物語である。第77回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞の主要4部門を受賞した話題作。共演は、ともに本作でオスカーを獲得した『ボーイズ・ドント・クライ』のヒラリー・スワンクと『ショーシャンクの空に』のモーガン・フリーマン。

ストーリー
トレーラー育ちの不遇な人生から抜け出そうと、自分のボクシングの才能を頼りにロサンゼルスにやってきた31歳のマギー(ヒラリー・スワンク)。彼女は、小さなボクシング・ジムを経営する名トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)に弟子入りを志願するが、女性ボクサーは取らないと主張するフランキーにすげなく追い返される。だが、これが最後のチャンスだと知るマギーは、ウェイトレスの仕事を掛け持ちしながら、残りの時間をすべて練習に費やしていた。フランキーの旧友でジムの雑用係、元ボクサーのスクラップ(モーガン・フリーマン)は、そんな彼女の素質と根性を見抜き、目をかける。やがて彼女の真剣さに打たれ、ついにトレーナーを引き受けるフランキー。彼の指導のもと、めきめきと腕を上げたマギーは、試合で連覇を重ね、瞬く間にチャンピオンの座を狙うまでに成長。同時に、実の娘に何通手紙を出しても送り返されてしまうフランキーと、家族の愛に恵まれないマギーの間には、師弟関係を超えた深い絆が芽生えていく。そしていよいよ、百万ドルのファイトマネーを賭けたタイトル・マッチの日がやってきた。対戦相手は、汚い手を使うことで知られるドイツ人ボクサーの“青い熊”ビリー(ルシア・ライカー)。試合はマギーの優勢で進んだが、ラウンド終了後にビリーが放った反則パンチで、マギーはコーナーにあった椅子に首を打ち付け骨折し、全身不随となる。病院で寝たきりの生活になり、やがて死(=尊厳死)を願うようになった彼女。フランキーは苦悩に打ちひしがれながらも、薬で意識が朦朧とするマギーにアドレナリンを過剰投与してしまう…。それから彼は、スクラップらを残し、自分のジムから姿を消した。

▼予告編

2010年2月20日(土)吉祥寺プラザ(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-19、JR吉祥寺駅北口サンロード突き当たり左)で、15:00~鑑賞。

作品データ
原題 Oceans
製作年 2009年
製作国 フランス
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間 103分


『WATARIDORI』のジャック・ペランジャック・クルーゾー両監督が再びコンビを組み、未知なる“海”の神秘を描き、動物と人間の一体感を表現するドキュメンタリー。最新技術により、驚愕の映像が次々と映し出される。ドキュメンタリーの枠組みを超えて、一部にロボット(アニマトロニクス)を実際の魚であるかのように撮影した再現映像も収録されている。第22回東京国際映画祭でオープニング作品として上映された。日本版ナレーションを宮沢りえが担当する。

ストーリー
ガラパゴス諸島の西、フェルナンディナ島には海イグアナが生息している。その近く、フランス領ギニアの宇宙センターからロケットが打ち上げられる。南アフリカのポート・エリザベス沖では、ハセイルカがイワシの魚群を追っている。海面に追いやられたイワシを、上空からカツオドリが狙う。日本・島根県沖の海中を漂っているムラサキダコは、天敵に襲われると1mにもなる膜を相手に巻き付け、それをトカゲのしっぽのように切って逃げてしまう。アルゼンチンから大西洋に突き出したバルデス半島の砂浜では、オタリアがのんびりとくつろいでいる。しかし突然、シャチが彼らを襲う。オーストラリア・タウンズビル沖では、シャコとカニが対決する。同じくオーストラリアのストラドブローク島周辺では、ときには時速50km以上で泳ぐバンドウイルカが、波間から飛び上がっては姿を消す。日本の佐渡島近海では、一面ミズクラゲで埋め尽くされた幻想的な風景のなか、コブダイが泳いでいる。オーストラリアの東海岸では、ヨシキリザメの漁が行われている。フカヒレとなるヒレだけを切り取り、海に捨てられた瀕死のサメの前を、餌となるはずの小魚が無警戒に通り過ぎる。オーストラリア・メルボルン沖の海底には、5万匹ものクモガニが大量発生し、場所によっては1mもの高さに重なり合って交尾をしている。ポルトガル・アゾレス諸島のマイルカは、海面から飛び上がってはクルクルと回転して見せる。アラスカ・チャタム海峡では、ザトウクジラが独特の狩りを行なっている。数頭のクジラが魚群の周りに円を描きながら泡を吐き出し、魚を海面に集める。そして、逃げ場を失った魚を一気に飲み込む。フランス・ブルターニュ沖は荒れに荒れ、トロール漁船を強風が襲う。港では、5階建てビルほどの高さの灯台が高波に飲み込まれている。北極海、浮氷の合間から姿を現したのは、“海のユニコーン”と呼ばれるイッカクである。彼らは夏は海岸近く、氷が凍結する冬は沖合へと移動しながら生活している。

▼予告編



▼特別メイキング映像



▼ジャック・ペラン+ジャック・クルーゾー+宮沢りえ インタビュー :

2010年2月18日(月)吉祥寺バウスシアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-23、JR吉祥寺駅北口徒歩約5分)※で、18:30~鑑賞。

作品データ
原題 The Lovely Bones
製作年 2009年
製作国 アメリカ イギリス ニュージーランド
配給 パラマウント ピクチャーズ ジャパン
上映時間 135分


アリス・シーボルド(Alice Sebold、1963~ )のベストセラー小説The Lovely Bones(2002年)(片山奈緒美訳『ラブリーボーン』アーティストハウス、2003年)を、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピーター・ジャクソン監督が映画化した異色のファンタジー・ドラマ。
わずか14歳で残忍なレイプ殺人犯の犠牲となり天国へと旅立った少女が、崩壊していく家族に魂を寄り添わせ、その再生を見守る中で自らも悲劇を乗り越えていく姿を、優しい眼差しでファンタジックかつサスペンスフルに綴る

ストーリー
スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)は、父ジャック(マーク・ウォールバーグ)、母アビゲイル(レイチェル・ワイズ)、祖母リン(スーザン・サランドン)そして妹といった暖かい家族に囲まれ、幸せに暮らしていた。学校では恋もする、ごく普通の14歳の少女。だが1973年12月6日、不幸にも無慈悲な殺人者の手によって殺されてしまう。亡くなったスージーは天国で温かく迎えられ、穏やかな日々を送るが、彼女の気持ちは落ち着かなかった。彼女を殺した犯人がまだ見つかっていなかったのだ。彼女は何とかして残された家族とコンタクトを取ろうとするが、それは容易なことではなかった。やがて、殺人事件は顔見知りの犯行だったことが判明。家族にも危機が迫る。家族を救うために自分にも何か出来るはずだと必死に行動するスージー。果たして、苦悩する家族にスージーの想いは届くのか…。

▼予告編



吉祥寺バウスシアター(Kichijoji Baus Theater)は、2014年6月10日をもって閉館、「30年」~旧「ムサシノ映画劇場」時代から換算して「63年」~の歴史に幕を下ろした。
同館は元をたどれば、1951年に吉祥寺初の洋画専門劇場「ムサシノ映画劇場」として開館。1980年代に入り、建物の老朽化により閉館、改築を経て1984年3月に「吉祥寺バウスシアター」として新たに開業。当初は「バウス1」(218席)と「JAV50」(50席、後にバウス2に改称)の2館体制で、2000年4月29日に「バウス3」(105席)を新設し、3館体制となった。
これまでメジャー作品からインディーズ作品まで様々な映画を上映。初期は映画以外にも音楽ライブや演劇、落語などを多岐に展開し、2008年からは音楽ライブ用の音響セッティングを駆使し大音響の中で映画を楽しむイベント「爆音映画祭」を開催してきた。


◆ cf. “「吉祥寺バウスシアター」閉館へ” TOKYO MX NEWS(地域・まち - 2014年6月6日)