アドラー心理学で心を整える

アドラー心理学をヒントに、自分の心の健康や歪みに気づく方法を考えるシリーズです。

 

【目次】

 
前の記事で目的論のお話しをしました。
 
目的はその人の価値観や出来事の捉え方で変わります。アドラー心理学では、それを中核的信念と呼びます。
 
そして中核的信念は、性格や生き方を特徴づけます。
 
生きづらさや、人生がうまくいっていないと感じるときは、自分の中核的信念の中でそれに繋がっているものを見つけて、修正する必要がります。
直接性格を変えようとするのではなく、中核的信念を変えるのです。
 
中核的信念は以下の3つの視点で整理します。
  • 自己概念
  • 世界像
  • 自己理想
 
 
自己概念
 
「自分をどうとらえているか?」ということです。
  • 成長できる
  • 人から好かれる
  • 人よりも劣っている
  • 人からけなされる
などなど。
 
自分の可能性を信じられる信念を持っている人は、肯定感を持ちやすくなります。
 
生きづらさには、「私は Not OK」 という感覚が関係します。
 
世界像
「世界は社会をどうとらえているか?」「他人は自分をどう扱うか」といったとらえ方のことです。
  • 人は失敗を許してくれる
  • 人は協力してくれる
  • 最後には上手くいく
  • 能力が無ければ認めない
  • 自分に忙しく、他人に興味がない
  • 油断すると地獄が待っている
などなど。
 
社会を油断できないととらえていると、警戒心や不安につながったり、高い自己理想につながったりします。
 
自己理想
自分や世界の理想像をさします。
  • 常に成長する自分
  • 誰からも好かれる自分
  • 世界は正しくあるべき。それを正せる自分
 
アドラー心理学では劣等感というのは、この自己理想と自己概念のギャップと捉えます。
つまり、高すぎる自己理想は強い劣等感につながりやすくなります。
 
 
3つの概念はつながっている
上の3つの概念はつながった形で信念を作っています。
 
例えば、潔癖症の人は以下の中核的信念を持っているかもしれません。
 
私は傷つきやすいのに、世界には危険が沢山ある。だから清潔には敏感な自分でなければならない
 
頑張るのがクセになっている人は以下の中核的信念を持っているかもしれません。
 
私は能力がないのに、世界は能力がなければ認めてくれない。だから、日々努力をして成長しなければならない
 
自己欺瞞に満ちた人は以下のようかもしれない。
 
私は能力がないのに、世界は能力がなければ認めてくれない。だから、ばれないようにしなければならない。
 
このように、3つの概念はつながりながら、強化な形づけられていきます。
 
 
自分の中核的信念を知る
中核的信念は無意識の中にありますから、自分で簡単には見つかりません。
中核的信念を知るには、自分が何にどう感じるかに注意を払い、よく観察する必要があります。
 
カウンセラーに相談するのが手っ取り早いかもしれませんが、自分で知るためには、とくにはネガティブな感情や緊張などに着目するのが良いと思います。
 
ネガティブな感情や、自己概念に劣等感があったり、世界像に不信や警戒感が関係します。緊張は世界像の中の警戒感が関係します。
 
まずは、これらから探っていきましょう。