アドラー心理学で心を整える
人が幸せに生きるのに、共同体感覚と勇気が重要であることをお話してきました。
では、なぜ勇気がない状況になってしまうのでしょう?
幼少期に勇気をくじかれて、それが信念や生き方に影響して自分で勇気をくじいてしまう場合もありますし、他人から勇気をくじかれる場合もあります。
ここでは、「勇気をくじかれる」ケースを考えます。これを知って、自分の中の勇気をくじ言葉を減らしたり、他人から勇気くじきの影響を受けないように注意することを考えます。
また、勇気をくじかれた人は、他人の勇気をくじくような行動をしやすくなるので、他人の勇気をくじくかないようにするのも重要です。
主な勇気くじきには、以下の6つがあります。
- 恐怖による動機付け
- 悲観的なマイナス思考
- 原因志向
- 聴き下手
- 重箱の隅をつつく
- 皮肉っぽい
この他にも課題の分離、横の関係も重要になりますが、それらは別の記事で考えます。
恐怖による動機付け
「それではひどいことになるから、xxしろ」という内容のものです。
このようなやり取りは頻繁にあると思います。
私は自分に対して「このままじゃダメだ!」と自分を叱咤することがクセになっていますが、これは自分で勇気をくじいていることになります。
分かりづらい表現もあります。
- なんでわかってくれないの?!
( それじゃ、良い夫と言えないでしょ!) - それで満足なのか?
(成長できないぞ!)
などなど。
これは劣等感を煽るコミュニケーションです。
過剰な劣等感は、勇気をくじきます。
悲観的なマイナス思考
現実の課題や困難を正しく理解するのは、適切に前向きに取り組むのに重要です。
しかし、マイナス思考というのは、課題や困難の難しさや不都合ばかりに注意が向いてしまって、可能性に目が向かない状態です。
世界を信頼できていないということでもあります。
悲観的に偏っているという意味で、ありのままに現実を見ていないということでもあります。
共同体感覚や勇気を損ないます。
原因指向
「xxだから△△になった(だから、しかたない)」という考え方です。
これだと、人生の課題を解決する方向に気持ちが向きません。
アドラー心理学には「自己決定論」というのがあります。
今の状況はすべて自分が決めたというものです。
ある状況が今の現実に影響したことは事実かもしれません。
が、その時の自分の振る舞いで環境が変わったのかもしれません。そもそも、不都合な状況を作ったのも自分かもしれません。
大切なのは、自分が人生を作っているという感覚を持つことになります。これは、勇気の一つの側面です。
原因指向の考え方は、これらの感覚が損なわれます。
聞き下手
自分の考えや都合を聞いてもらえないと、その人の共同体感覚が傷つきます。
でも、相手が忙しかっただけもしれません。
あなたの話が分からなかったのかもしれません。
勇気が折れているのかもしれません。
この影響を受けないようにするには、課題の分離と世界や社会を信じることだと思います。
忙しいあまり、自分が自分を見失うこともあります。
「自分の課題」に向き合えていない状態ですから、勇気がくじけているのかもしれません。勇気のメンテナンスしましょう。
重箱の隅をつつく
寛大さを失うと、世界を信じられなくなったり、自分を受けること妨げになります。
重箱の隅をつつかれると、寛大さが失われていきます。
この時も課題の分離は重要になります。
困難に出会ったとき、自分の弱点・欠点が気になりすぎることがあります。これも重箱の隅をつつくです。
不完全な自分を受け入れる勇気に注目します。
皮肉っぽい
皮肉は課題に建設的に向き合う姿勢でありません。
他人からの皮肉に影響を受けると、こちらも建設的な姿勢を保ちしづらくなります。
これについても、課題の分離が重要になります。
対処のポイント
他人からこれらの対応をされた時は、課題の分離が重要になります。
不用意に影響を受けないようにするためです。
自分で自分にしてしまうときは、そうしてしまう自分の勇気や共同体感覚に注意を向けましょう。
また、自分で他人に上のようなことをしないように注意を払いましょう。相手の勇気をくじくと、勇気くじきの反撃を受けます。
注意をしていないと、ついしてしまうことも多いと思います。
