アドラー心理学で心を整える

アドラー心理学をヒントに、自分の心の健康や歪みに気づく方法を考えるシリーズです。

 

【目次】

 
「勇気」は、アドラー心理学ではとても重要な概念です。
 
ここでの勇気というのは命知らずな危険なことをするものとは違います。
時には、「ジタバタせずに自然体でいる勇気」というものがあるようなものです。
 
アドラー心理学の勇気については、色々な説明があり一言での説明は難しいのですが、私の中で「勇気がある人」のイメージは以下のようなものです。
  • 自然体で、細かいことを気にせずおおらか
  • 生きるエネルギーに満ちている
  • いつも前向きで、建設的に考える
  • 好奇心旺盛で、新しいことに挑戦しつづける
  • 常識や他人の言葉に左右されない
  • 人懐っこい
といったイメージです。
 
勝手なイメージですが、所さんはアドラー的な勇気に溢れた人に見えます。
 

 

勇気
 
 
アドラーは幸せに生きるためには以下の勇気が重要だと言ったそうです。
  • 不完全である勇気
  • 失敗する勇気
  • 間違いが明らかになる勇気
ベストセラーになった「嫌われる勇気」という本のタイトルは、これらとよく似たニュアンスですね。
 
以下のような説明の仕方もあります。
  • リスクを引き受ける能力
  • 困難を克服する努力ができる能力
  • 協力できる能力の一部
  • 自己信頼・自己受容の能力
 
他にも、勇気があるときの生き方の視点で考えることもできます。
勇気があると以下ができます。
  • 人生の課題に取り組める
  • 重要な6つの姿勢でいられる
  • 共同体感覚を育てる生き方ができる
「人生の課題」は別の記事で詳しく説明しますが、勇気があると人生の課題から目を逸らさずに向き合えるようになります。
 
これらができない時、「勇気がない」「勇気がくじかれている」ということになります。
 
 
このような説明でイメージできますでしょうか?
 
勇気がないとき
 
アドラーは勇気がない人のことを「まるで敵国の中にいるように緊張している」と言ったそうです。
 
周囲の人に対して疑心暗鬼になり、社会や運命を信頼できず、自分の能力も信頼できない状態と言えると思います。
 
勇気があれば、リラックスしていて色々なものを信頼できるようになります。
 
 
また、勇気がくじかれていると、アドラー心理学のコンプレックスという状態になりやすくなります。
  • 完璧主義になる。
  • 優等性をことさらにアピールする
  • 新しいことに取り組めなくなる
  • 取り繕ったり、自分のミスを認めない
  • 他責や自責に偏る
コンプレックスには、劣等コンプレックスと優越コンプレックスがありますが、これは別の記事で説明します。
 
 
共同体感覚との関係
 
共同体感覚が満ちていると、勇気を持ちやすくなります。
共同体感覚から「ありのままの自分が受け入れられている」と感じられるので、無理をする必要がなく、自然体でいることができ、これが勇気につながります。
 
共同体感覚を感じる生き方をするには、相互信頼が必要になります。
相手も自分を信頼できていることが必要です。
 
人を信頼するには、相手も自分も不完全さを不完全さ受け入れる勇気が必要になります。
 
つまり勇気があれば共同体感覚を感じやすくなります。
 
このように、共同体感覚と勇気はとても関係が深いものです。
 

 

自己肯定感
 
こう説明してくると、勇気というのは自己肯定感のことでは?と思えてきます。
 
でも、アドラー心理学ではこの自己肯定感という考え方には注意するように教えます。
自己肯定感というと、「xxのスキルがあるか大丈夫」「沢山努力したから大丈夫」と条件を付けがちだからです。
 
勇気というのはそうい物ではなく、「何もなくても大丈夫」といった感覚なのです。
 
ちなみに、自分を「優秀だ」と思い込もうとしたり、優秀さをことさらにアピールするのは優越コンプレックスという、劣等感の裏返しととらえられています。
 

 

勇気をメンテンナスする
 
自分の勇気の状態に気をつけて、日々メンテナンスしましょう。
 
自分の勇気にいつも注意を払います。
勇気が満ちている時の自分と、勇気がくじけている自分を知っておきます。
 
慣れてきて、勇気がくじかれている状態に気づいたら、勇気のある状態を思い出しましょう。
 
勇気がくじけている時は、適切な考えがしづらくなっていますから、できるだけ考えを追ったり、新しい行動を起こすことを控えましょう。
 
まずは、自分の勇気の回復を努めましょう。
 
 
勇気は、他人からくじかれたり、自分の考えの影響で自分でくじいたりすることもあります。
それにはいくつかのパターンがあり、そのパターンを知ることで影響を受けづらくなります。
 
これは別の記事で詳しく説明します。
 
勇気のある人とない人
 
最後に勇気のある人とない人の比較表を引用させていただきます。これも自分の勇気の状態をしる手がかりになると思います。