前の記事では、共同体感覚は幸せを感じるのに重要であるお話をしました。
今回はその共同体感覚に満ちた生き方をするためのポイントについて考えてみましょう。
共同体感覚の感じ方は、人間関係をどうとらえるかは重要な要素の一つです。
そこで、まずは人間関係に対する姿勢について考えてみましょう。
アドラー心理学では、良好な人間関係を築くための6つの関係を上げています。
- 相互尊敬
- 相互信頼
- 協力
- 共感
- 平等
- 寛容
これは相手次第のところもありますが、関係を良くしたい相手には、まず自分がこの姿勢を貫く必要があります。
それに答えない人からは距離を置くしかありません。「課題の分離」という考え方もあります。
今日は、まずは自分がどういう姿勢であるべきかを考えます。
能力や肩書によらず相手の尊厳を大切にし、礼節を持って接する姿勢が重要になります。
相手が子供でも、部下でも尊厳を大切にします。
相手のスキルが自分よりも著しく低くても尊厳を大切にします。
迷惑をかけられた相手にも尊厳を大切にします。
迷惑をかけられた時には、「迷惑であること」は伝えますが、相手の尊厳を損なうとするものではありません。
そして、自分の尊厳も大切にします。
お金を貸すときなどに、収入や資産を評価して、お金を貸すとき「信用する」といいます。
実績やスキルを根拠にするときも信用といいます。
そのような「信用」ではなく、無条件に相手を信頼する姿勢が重要になります。
信用というのは人を信頼するのではなく、条件を信頼しています。
そうではなく、人そのものを信頼するとも言えます。
同様に、自分を無条件に信頼します。
相手と目標を共有し、自分の意見に固執せず相手の意見にも等しく耳を貸し、互いにできるこことで貢献しようとする姿勢です。
相手の考え方、意図などに関心を持つ姿勢が必要になります。
違いを受け入れて、対等の存在と認めることです。
各人の自由を最大限に許容します。
価値観は絶対ではありません。
自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の意見に耳を傾け、事実と意見を見極めて合理的な判断をする姿勢が必要になります。
完全な人もいません。誰にも長所も短所もあります。短所を毛嫌いせず、その人の特性を利用とする姿勢が必要です。
将来のことを完全にも通すことはできません。不確実性やリスクは残ります。その不確実性を受け入れましょう。
これを実践するには、アドラー心理学的には「勇気が必要」ということになります。
勇気くじかれている時はこれらの姿勢を貫くことが難しくなり、不安や劣等感があらわれて、上の姿勢とは以下のような真逆の姿勢を取りがちになります。
- 相手への無理解をなじり
- 相手の姿勢に疑心暗鬼になり
- 協力を拒否し
- 出し抜こうとし
- 自分の価値観で納得させる
人の関係は相互に作用する場合が多いので、自分がこのような姿勢になると、相手も同様の状態になりやすく関係修復が難しくなります。
まずは、自部の心の姿勢に気づいて修正をしていくことを考えましょう。
あわせて、自分の勇気の状態をチェックしましょう。
